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【放置厳禁】1人でもいると、生産性を下げる「危険人物」の特徴(全1記事)

職場の空気を悪くする“有害社員”の対応策 “仕事はできても迷惑”な部下に管理職が取るべき行動 [1/2]

【3行要約】
・職場に1人いるだけで組織全体の生産性を30〜40%低下させる「腐ったリンゴ」の存在が、多くの職場で問題となっています。
・組織行動論の権威ウィル・フェルプス氏によると、悲観的、攻撃的、怠ける3タイプの人物が特に危険で、チーム全体に悪影響を及ぼします。
・リーダーは問題を個人のせいにせず、チームの規範を明確にし、早期介入と模範行動を示すことで、組織の健全性を取り戻すことができます。

組織行動論の権威が指摘する“3種類の危険人物”

伊庭正康氏(以下、伊庭):研修トレーナーの伊庭です。職場に1人いるだけで組織全体が悪くなる。そんな腐ったリンゴのような部下はいないでしょうか? 今日は研究の成果を紹介します。そして対処法も紹介しますので、困った人がいるのであれば注意をしてください。

職場でこんなことはないでしょうか? たった1人、あの人がいるだけで、チーム全体がなんだかダラけてきた。会議で発言しにくい。部下のモチベーションが低くなる。そんな職場、ありますよね。それは、ある1人の部下のせいだったのかもしれません。

今日のメニューは、こちらです。3種類の危険人物。そして、どんな影響が出るのか。何パーセント下がると思いますか? これはかなり大きいので、楽しみにしていてください。1人の部下が伝染させる悪影響、そして、最後にしっかりと対処法を紹介していきます。

さぁ、では、いきましょう。ドン! この3種類の危険人物とは、どういう人物なんでしょうか。実は、組織行動論の権威、ウィル・フェルプスさんが2006年に書いた論文があります。これは引用数も多い、めちゃくちゃ権威のある論文です。そこに「このような人がチームに1人でもいると、全体に悪影響が出る」ってことが書いてあるんですね。

その3つのタイプ、あなたの職場にはいないでしょうか? その1、悲観的な人。何を言っても前向きにならない。ネガティブな発言をする。2つ目、攻撃的な人。人に対してマウントを取ったり、きつく言う人、いませんか? 3つ目、怠ける人。手を抜く人っていないでしょうか? もしそういった人が1人でもいれば、全体に蔓延してしまうというお話なんです。

職場によくいる迷惑な社員の例

フェルプスさんは、こう言っています。これらの人たちは悪いリンゴ「bad apple」。1つのリンゴが腐ると他のリンゴも腐るという比喩で使っています。あなたの職場にbad appleはいないでしょうか? さぁ、では、このbad appleはどのような例なのか。私がさまざまな企業研修をする中で聞いた話をしていきましょう。

ドン! まず悲観的な人。「会議で発言もせず、表情が暗い人がいるんですけど。伊庭さん、どうしたらいいですか?」という質問も、よくいただきます。「どうせやっても意味ないですよ」というふうに諦めている人。「お宅の上司はいいですよね。うちの上司はぜんぜんダメで……」という、上司のせいにする人も、これですね。

新しい提案に反応しない、新しいことに対して拒絶する人。「いや、これって前にもやったことありましたよね」。そして3つ目。ネガティブな言葉ばかりを言う。「いや」「どうせ」「でも」「だって」。これらの人がいると、職場全体(の雰囲気)が悪くなるので、「ネガティブな人がいるんですけど、どうしたらいいですか?」という質問も多いです。

そして、攻撃的な人。「それって甘くない?」「それってダメでしょ?」というふうに、他の意見を反射的に否定する人。あと、感情的になる人がいる。「そんなの聞いてないよ! ちゃんとやれよ」というような、上からものを言う人。最近は消えましたけど(笑)、よく質問をいただきました。

マウントを取る。「俺が営業の時は……」というふうに武勇伝を持ち出して、「やれよ」みたいなことを言い始める。トップパフォーマーに多いパターンですよね。私が前に勤めていた職場にもいらっしゃいましたよ。特に、プレイヤーとして仕事ができる人ですよね。そういった方がどうやらイライラしているケースだと、こういう言葉になることがある。

でもプレイヤーとして優秀だからといって、チームメンバーとして優秀じゃないってこともよくありますよね。この場合は、実はやり方があるんです。後でお話ししましょう。

チームの生産性が40パーセント低下することも

そして、サボる人。サボる人というのは、これですね。期限を守らない。これ、ムカつきますよね。そして業務負担が偏り、自分だけ早く帰るみたいな人ですね。もう「自分の分は終わったので」。そして面倒なことは避ける。「いやいや、それって〇〇さんのほうが得意ですから」。つまり、言い訳をしながら理由をつけて、自分はやらないと方向に持っていく人がいたら、他の人に押しつけられるんですよね。

他の人に迷惑がかかります。1人でもいると、当然ストレスが発生します。こんな人がいたら、どうすればいいんでしょうかね。それを最後にお伝えします。そして、どんな影響が出るのか。これが重要なんですよ。1人いるだけで、チームの生産性が何パーセント下がると思いますか? フェルプスさんの研究では、チームのパフォーマンスが30パーセントから40パーセント程度低下するというふうに言われています。

実は私、白状いたしますと、管理職をやっている時に、こういった状態があったんですよ。その方は部下の方だったんですけども、トップパフォーマーですよ、その方がいると売上は上がるんですけども、実は他の方々がしんどくなってしまうということがよくあったんですね。

その方に対して、私が管理職として思ったことがありました。トップパフォーマーなんだけど、まわりの人の発言が封印されたりとか、けっこう厳しい状態だったんですね。

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