PR2025.11.27
数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
コピーリンクをコピー
ブックマーク記事をブックマーク

山口:あとは、なんと言ってもやっぱり子どもですね。まったく想像もできないことをやるわけです。「塾に行ってくる」って言ってるのに、塾から「来てない」と電話がかかってきて。なんだこれは? と想像もできないわけですね。
「なぜ行かないの?」って、家内は(子どもに対し)そういう感じだったんですが、何度も繰り返すということは、やっぱり何か理由があるんだろうと。向こうの目線に降りていって、「どういう気持ちなの?」「なぜ行きたくないの?」っていろいろと聴いてみると、それで物事が解決するわけじゃないんですが、停滞していた状況が転がり始めるんですよね。
ですから、「どういう気持ちなの?」「じゃあ、これからどうするの?」「このままだとどうなると思う?」ということを聴いてみると、「違う塾にしたい」とか、とにかくいろいろと前に動くということが意外と起こって。
未だにほっとくと(僕は)こうやってしゃべっちゃうんですが、物事がうまくいかない時はもうちょっと聴いてみたら? というのは、自分の中でレバーが出てきた感じですかね。篠田さんにもお子さんがいらっしゃって。
篠田:そうですね。
山口:うちみたいなコンフュージングな状況には、あんまりならなかった感じですかね(笑)。
篠田:どうでしょう。うちの子どもたちは今、大学生と高校生なんですよね。それで言うと、私がジョブレスという期間を取って、聴くことを自分がもうちょっと本格的に大事にするようになったのは、下が小6で上が高1のタイミングだったんです。だから言ってみれば、親として頼られたり、関われる、ある意味最後の時期だったように思うんですよね。
わりと意識して、子どもの話に途中で口を挟まずに、本当に興味を持って「うんうん」って聴くことを心がけるようにしたら、子どももいろいろ話すようになったところもあるし。
おもしろいのは、私は主に子どもに向けていると思ってたんですが、間接的に夫と私とか、夫と子どもたちのコミュニケーションの質も改善した感じがするんですよ。家族ってそういうもんだなっていうのは感じましたね。
篠田:ふだんどれぐらい聴けてるかというと、そんなにできてないです。これを聴いてる方も含めて、「いや、私は聴けてます。いつも聴いてます」という人は、基本的にダウトだなと思ってますね。
なぜなら、聴いてもらえたって感じるかどうかは相手次第で、こっちは本当はわからないんですよ。特にその場では。自分は聴くことを心がけたなとは思うけど、それを相手がどう受け取ったのかは、相手さまが判断することなんですよね。
ちょっと時間が経ったり、特に身近な職場の同僚の方、お友だち、家族とそういうコミュニケーションが重なっていった時に、「なんか感じ方が変わったな」とか、とても運が良ければ相手の方が「あの時、やっぱり話を聴いてもらえてよかった」と言ってくれる。「そういうふうに受け取ってもらえたんだな」というぐらいのことじゃないかなと思っています。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。
すでに会員の方はこちらからログイン
名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!
スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ
この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします