イノベーターの心得 TOC流 脱常識のイノベーション発想(全2記事)
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そしてエキスパートだけが関わるべき領域や、専門的な判断が多く要求される仕事は何かを明確にしなければミスが起こります。エキスパートの仕事を棚卸してみてください。専門領域の仕事だけをこなしているでしょうか? おそらく違うでしょう。
専門領域以外の仕事も多いのがわかるはずです。マネジャーに昇進すれば管理も行わなければなりません。マネジャーの仕事の多くは彼らの専門とは違います。専門的ではない作業をできるだけ、他の人に肩代わりさせることが必要です。そうすれば彼らの能力の20〜30パーセントを解放できることが経験上分かっています。
エキスパート人材の余力を現場作業に向けてはいけない
次に来るのが最も難しいところですが、ブレークスルーを起こす部分になります。よく聞いてください。エキスパートの能力が解放されたら、彼らにもっと仕事をさせたいと思うでしょう。手つかずの仕事が溜まっているからです。
「20~30パーセントも余裕ができたので、もっと仕事をさせよう」。しかしそれは大きな間違いです。20~30パーセントの余裕では成長には不十分です。実際すべきことはその逆です。エキスパートの20〜30パーセントの余力が、現場の作業に向かわないようにするのが大切です。
彼らが直に作業そのものをするのではなく、経験の浅い人たちの作業の準備や監督をするべきなのです。それこそがエキスパートの仕事です。彼ら(エキスパート達)は エゴとか権限をかざすためではなく、善意からきっと次のように言うでしょう。「どういうつもりですか? 私にその作業をやらせてください」「他の人を訓練するより、私がやってしまった方が早いですよ」。
そこで強い意志を持ってこう言わなければなりません。「それではだめなんだ。君がやったほうが早くできるのは分かっているが、いま組織に必要なのは成長だ。20~30パーセントの余裕ができたのだから、君がするべきことはみんなを監督し、次々指示を出すことだ」。これこそが非標準的な作業環境において組織をスケールアップさせる方法です。お分かりいただけたでしょうか?
これでプレゼンテーションを終わりますが、みなさんが自社や顧客のビジネスの「制約」に注目することを願っています。イノベーション創出においては、「制約」をなかったことにしないでください。「制約」から逃れることはできないのです。ありがとうございました。 続きを読むには会員登録
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