
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
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森本千賀子氏(以下、森本):一番最初の自己紹介のところにあったんですが、マネジメントも含めて人を理解するとか、人の本質的な心理をちゃんと共感、理解する。そのためには心理学を学んだほうがいいって、私自身もリクルート時代からずっとそういうふうに学んできたし、私自身もそうしてきたんです。
とにかく世古さんもいろんなそういった学びやメソッドをかなり持っていて、ありとあらゆるいろんな国のものを学習してこられていて。その中で、本当に良いものをわかりやすくチョイスされている。
そういう意味で言うと、単に表面的なものが出てきてるわけではなくて、深い学びの中から出てきた言葉のチョイスであるというのが贅沢な学びじゃないかなと思って、今日はお呼びしました。
前田鎌利氏(以下、前田):なるほど。僕の今日一番のびっくりは、世古さんと生まれ年が同じだったんですよ。
森本:えー! マジっすか(笑)。
前田:1973年生まれですよね? 見てほら、この肌つやの良さ。僕の劣化具合。
森本:確かに(笑)。
前田:これ、照明の問題なんですかね。何なんでしょうね?
森本:なんか輝きが違いますよね(笑)。
前田:飲んでる水も違うんじゃないかなって、今思ってた。
森本:思いました。吸ってる空気かもしれませんね(笑)。
前田:吸ってる空気(笑)。いやいや、そうなの?
世古詞一氏(以下、世古):何の話(笑)。
前田:でも、今はこうやってちょっと雑談から入ってるんですが、世古さん。雑談ってさっきもありましたが、みなさんもよく1on1は雑談から入ってやられると思うんです。これ、どうですか? 雑談ってけっこうやりやすいような、やりづらいような。
世古:そうなんです。やはり、雑談がやりやすいかは関係性によるんですよね。関係性が近いのであれば雑談もいいんですが、遠いと雑談のほうが苦痛というか、ハードルが高いじゃないですか。雑談といってもいろんな雑談があるので、業務の雑談にするほうがハードルはなかったりもしますよね。
前田:前職で、当時の僕の上司が1on1の時に、必ず開口一番「なんかある?」って聞いてきたんですよ。「なんもねえよ」って言い出したくなっちゃう僕がいて、「大丈夫です。問題ないっす」って言ったら、「じゃあ終わろうか」って終わっちゃう1on1ばっかりだったんですよね。
森本:わかります。「どう、元気?」っていう。私はそれでしたね。
前田:「最近どう?」とかね。
世古:部下側にも1on1の研修をしたりするんですが、その時に必ず「最近どう? 問題」がやはり出るんですよ。
前田:「最近どう? 問題」。
世古:上司が「最近どう?」って聞いてきて、ちょっと戸惑うみたいな。関係性が良ければ「最近どう?」からひと笑いあって、なにか違う話になるのもあるかもしれないですが。
関係性があんまり良くない中で「最近どう?」があると、「私のことをぜんぜん考えてくれてないんだな」「この時間、どうでもいいって思ってるんだな」というメッセージになったりすることがあるんですよね。
あと、「最近どう?」っていうのは結局のところ全方位で聞いていて、相手に委ねてるわけなんですが、それを考えることが苦痛なんですよね。「どの話なの?」みたいな。だから、ちょっと絞ってあげる。「あの業務、最近やっていてどう?」とか聞いてあげると、ちょっと話もしやすくなるところがありますかね。
前田:ほら、モリチさんも今はけっこうスタッフが増えてきて、1on1するのも大変になってくると思うんですが。
森本:いや、本当に大変ですね(笑)。
前田:ちなみに1on1の人数の限界って、世古さんは設定されていたりするんですか?
世古:だいたい月1回とか定期的にやっていくにあたっては、5人から8人ぐらい。本当にうまい人で10人ぐらいが、人を見るという意味ではけっこうギリギリかなと。事業を回すだけだったら、そのリソースとしてならもっといけるんですが。
人の成長を見るというと、もちろんその人の持ってるプレイング部分がどのぐらいあるか、マネジメントに使える時間がどのぐらいあるかにもよりますが、一般的な課長とかであればそんなもんですかね。
前田:多すぎてもできないですね。
森本:(1on1の頻度を)キープしてる会社って本当に1on1をしっかりちゃんとやって、むしろそれさえやってればあとは勝手に自走する、ぐらいまでは思ってますけどね。
それぐらい意味のあるものだと思いますが、私がいたリクルートではまさにそういうふうに教えられてきました。基本的には1on1さえしっかりやって、そこで個人の課題や今抱えてる問題にある程度示唆を与えさえすれば、あとは勝手に走るからって。
前田:へぇー。じゃあ、リクルートの時は関係性というか、関係作りがみんな上手だったんですか。
森本:上手というか、もうそれがマネジメントだというふうに私は学んできて、それさえやってればあとは勝手に走るから。特に日々のクレーム処理とかは本当になくなるからって言われて。
私もどっちかというと、自分がマネジメントやる立場になった時には絶対に1on1だけはちゃんとしっかりやってました。なので、日常的にそれ以外のことで時間を使うことはあんまりなかったかなっていうぐらい、1on1に本当に命をかけてましたね(笑)。
前田:なるほど。1on1自体が関係性を作る時間ってことですね。
森本:関係性を作る時間であり、私から言わせるとマネジメントだと思ってました。
前田:なるほど。世古さんもそんな感じですか? 関係性作り、関係を良くしていくっていう。
世古:その関係性作りをする時間がほかにないんですよね。ないというか、余白がなくなってるので。だから今の時代は特に、1on1の時間はすごく貴重な時間なんじゃないかなと思いますけどね。
前田:そうこうしてるうちにいっぱいコメントがきてるので、せっかくなのでみなさんのやつも拾っていきたいと思います。
世古:そうですよね。ありがとうございます。
前田:「業務委託先の指示待ちに苦労してます。立場上仕方ないのかもしれませんが、提案してくれる方もいるので、契約形態が問題ではなさそうな気がしています」。なるほど、そっかそっか。
業務委託先なので、基本的にはこっちから何か指示しないと(いけない)。自走力を上げたいんだけれども、契約上ちょっと難しいのかなというところですね。実際に、業務委託先の方とも1on1をする機会ってあるんですか?
参加者1:ありがとうございます。1on1というか、リーダーさんと週1回の週次定例での進捗確認のところしか設けられていなくて。
でも、適宜Slack等を使いながら「こういうことを求めてる」という話はしたりはするんですが、やはりなかなか……。変わっていかないと言ったらちょっと失礼かもしれないんですが、期待どおりのところにはなかなかいけないところがありますね。
前田:なるほど。いわゆる社員と上司・部下の関係性じゃなくて、クライアント先みたいな。クライアントって言うとアレですかね。お願いしている依頼先、客先になるんですね。
参加者1:そうですね。こちらからお願いして、お金もお支払いしているところではあるんですが、依頼したらその言葉どおりのことをやるというか。やる目的・本質をあまり理解していただきにくいところがあって、期待よりはちょっと低いパフォーマンスになってしまったりすることがあります。
前田:なるほど。世古さん、外部の方のこういう悩みってきたりするんですか?
世古:業務委託先ってなると、育成をこっちがやるのかっていう話なので(笑)。
前田:ピープルマネジメントをね(笑)。
世古:それはなんかもう……「チェンジ」みたいな(笑)。
前田:(笑)。むしろ。
森本:育成という話ではないので、業務委託はたぶん難しいと思いますね。それが良いか悪いか、もしくはそれでお願いしてる金額が高いか低いかという、そこの議論だと思います。
前田:なるほど。
前田:その人のキャラクターもあるのかもしれないんですが、「一歩中に入ってまででも取りにいく」みたいな姿勢の方が業務委託先から来てくれれば、また別なのかもしれませんが。言われたこと、書かれたことしかちゃんとやらないというのは、むしろ「領空侵犯できません」みたいな人もいたりするのでね。
参加者1:そうですね。たぶん言われたこと以外のことをやったことで、逆にマイナスなことが起こったらどうするんだっていう自社側のリスク管理の意味で、ある程度仕方ないのかなと思うところはありつつ。
でも別にお願いすることって、ある意味「あなたたちがどんなに失敗しても事業に影響はないです」というものをお願いしているので、クリエイティブにやってほしいなとは思うんですが、なかなか難しい。でも、世古さんも森本さんもおっしゃったとおり、やはり業務委託先のコントロールは難しいのかなと(笑)。
世古:ただ、一度こちらの要望を伝えて、「ちょっとしたリスクを考えられてらっしゃるのかもしれないですが、こっちとしてはぜんぜんウェルカムなので、こういうところまでやってほしい」と、要するに「期待としてこういうことはあるんですよ」と対話して、すり合わせていくことはぜんぜんいいと思うんですよね。
やるだけやってみて、「やっぱりダメだな」と思ったら、そこはもうドライにしていいんじゃないかなと思いますけどね。
参加者1:ありがとうございます。
前田:ありがとうございます。
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