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40代必見! 老害にならないための5つの習慣(全1記事)

仕事はできるのに、なぜか尊敬されない人が使いがちな言葉5選 老害化を防ぐために大切な心構えとは

株式会社らしさラボ 代表取締役 伊庭正康氏の『研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル』では、業績の悩み、効率の悩み、マネジメントの悩み、コミュニケーションの悩み、モチベーションの悩みなど、仕事の悩みを解決できるビジネスメソッドを紹介しているチャンネルです。今回は、老害にならないための5つの習慣を解説します。

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仕事はできるのに尊敬されない人の特徴

伊庭正康氏:今日のテーマはこちらです。仕事ができる人ほど気をつけてください。「老害にならないためのダメな習慣トップ5」を紹介していきます。



確かに仕事はできるのに尊敬されず、最終的には失脚をしてしまう人はよくいるんです。そんな人、あなたの周りにもいませんか? または、かつては名リーダーだった方が急に失脚をするなんてこともありますよね。人のふり見て我がふり直せ。40歳あたりから気をつけねばなりません。

意外と気づかない5つのポイントを紹介しますので、これからも成長し続けたい方、特に30代、40代、50代、60代はぜひ見ておいてください。このチャンネルは、年200回登壇する研修講師の伊庭だからこそお伝えする、知っているだけで仕事、人生のクオリティがどんとアップする本物のヒントを紹介しています。

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今日はランキング形式で、5位から1位まで、絶対に言ってはいけないセリフを紹介していきます。では、いきましょう。第5位は「君にはわからないだろうが、俺は昔から○○を知っている」というふうに相手を軽視する。これ、意外とあるんですよ。



例えば「君にはわからないだろうけれども、マネジメントはこういうところが大事なんだよ。なので、あなたの今の提案は却下」。「君にはわからないだろうが」と言う必要は、どこにあるんでしょうね。意外と使いがちなので絶対に言わないでください。

大前提、自分のやり方を最善と思わないこと。確かに培った経験や知識は貴重です。ところが、それがすべてではないんです。場合によっては、それすらも疑う気持ちが大事ですよね。

そうするためには、相手のことをきちんと尊重するという、当たり前のことができているかどうかなんです。仕事ができていても、相手を尊重していない人は最終的には嫌われて失脚をしてしまってることが多いんですよね。

その前提としてやっておくべきこととして、多様な意見を尊重する姿勢をしないと、周りから信頼を得られなくなります。こんな当たり前のことが、誰かから指摘を受けないとできなくなってしまうから怖いんですね。今、私は言いましたよ。年齢とともに指摘を受けなくなるから怖いんですよね。

謙虚さを失った人が使いがちな言葉

第4位。「彼は大したことがない」「ああいう人は大したことがない」というふうに、大したことがないと見下すのは絶対にNGです。



例えば、こんなこともありますよね。「こういうレポートでこういうことを言う人は大したことがない」「あの業界の方々は大したことがない」「海外で勤務していない人は大したことがない」「マネジメントをしていない人は大したことがない」。よくありますよね。

「大したことがない」という言葉は絶対に言ってはいけないんですよ。なんでかというと、それは天に向かって唾を吐いているのに等しいぐらいだと思っていいです。

まず、誰からも学ぶという姿勢がないということをあらわにしている言葉ですよね。謙虚ではないんですよ。そして、人から尊敬されたり信頼される人は、周囲の人に対して敬意を持ってる人なので、「大したことがない」ということはまず言わないですよね。

「大したことがない」という言葉は、周囲から見たら「いや、実はあなたもですよ」と思われかねない言葉です。普通……というのはあんまりありませんが、普通は言わないんですよ。じゃあ、なんで「大したことがない」と言っちゃうんでしょう? そうなんです、謙虚さを失ったらこうなるんですよね。注意したいところです。

過去の成功を美化することは危険

第3位は「俺がこれをやって今の状態があるんだ」というふうに、成果をあたかも1人でやったように言うこと。これ、よくありますよね。

「あの事業は俺が○○から持ってきたんだ」「あれは俺が立ち上げたのでうまくいったんだ」「あれは俺が社長に提言をしたからうまくいったんだ」みたいなセリフを言う人って、やっぱりいるんです。



あれってなんなんでしょうね? 成功を誇ることはもちろんいいんですが、「あまりにも美化しすぎ」というふうに周囲が思うわけですよね。だって、1人でできるはずないですよね。周囲の協力、サポートがあってできるわけです。

「あれは俺がやった」は絶対にダメです。また、本当にそうであればいいんですが、「あれは俺がやった」「あれは俺がやったからうまくいってるんだ」といったセリフを言う人の多くは、自己評価と周囲の評価にギャップがあることが意外と多いんです。なんででしょうね?

「あれをやった」「これをやった」というのは、わざわざ言わずとも他の人が判断するんだけど、自分が言い過ぎるからこそギャップが生まれるわけですよね。なので、そのセリフは言わないことが正解になります。

そして、常に今の実績にフォーカスをするんです。「あれは俺がやってどうだ」ではなく、周囲は「あなたは今、どうなんですか?」ということだけを見ているんですね。

かつての野球の名プレイヤーがいたとしましょう。3割バンバン打っていた選手がいたとしても、今は関係ないですよね。今、その人が仮にビジネスをしていてぜんぜんダメということもありますよね。過去の栄光はあるんだけれども認めませんということなんですよ。

過去に輝いていた方は、今も輝くようなことをされてますよね。過去の栄光は関係ございません。しかも、過去の栄光を美化している場合じゃございません。

「若い人に任せる」という言葉の注意点

第2位、注意が必要です。「人に任せましょう」とよく言いますが、「若い人に任せる」という言葉にはちょっと危ない言葉が入ってます。もちろん管理職になったら、あえて部下に任せることはやらねばなりません。ところが、「若い人に任せる」の「若い人」がついた場合、ちょっとやばいんですよ。



「任せる」と「避ける」の区別ができているかどうかをチェックしてください。例えば、AIが苦手で使えないとしましょう。「あ、それはもう若い人に任せる」というように、自分が不得手だからということが含まれているようであれば、それは意味が違うんです。「もう学ぶ必要がない」という考えになっていませんか?

それに対して、周囲はめちゃくちゃ敏感に反応します。尊敬されない大人になる第一歩だからですね。私自身もこのYouTubeでもお話ししたことがありましたが、振り返ってめちゃくちゃ反省したことがありました。ある部門の責任者になった時、ファックスが送れなくなっている自分がいたんですね。

ファックスを送ろうとした時に、機種が変わっているのでわからなくなっていたんですよ。私が営業職だった時とちょっと(仕様が)違ったので、もっと複雑になってたんですよね。「これ、どうしたらいいのかな。ちょっとごめん、いい?」「伊庭さん、ファックスも送れないんですか?」ということがあったんですね。

笑い話のようでしたが、たぶんそういった作業を避けていたんだと思います。任せるんじゃなくて、避けていた。ですので、そういったことがわからないということは、恥ずかしいと考えておいてもいいのかなと思います。

だって、ファックスを送れないというのは、今の時代で言うとチャットができないに等しいんですよね。「チャットのやり方どうするの?」「Zoomのやり方はどうするの?」「Teamsわからない」「オンラインミーティングは苦手」。これ、ダメですね。時代とともに成長する姿勢が必要です。

説教は相手の心を閉ざす

第1位は絶対に注意していきましょう。 「君が理解できていないだけだよ」。これ、最悪ですよね。例えば提案を受けた時に「いや、違う違う。それは君が理解できていないだけだよ」。こんな失礼な言葉はないですよね。



あと、これもあります。「いやいや、言い方の問題じゃない。君が理解できてないだけだよ」も最悪です。「君が理解できていないだけだよ」はダメです。相手の理解不足として片付けるのではなく、その前提としてちゃんと伝わっているか、ちゃんと状況を共有しているか、相手の理解を前提に会話をしているか。

なぜダメかというと、ほとんどこの場合は「君が理解できていないだけだよ。だからね……」から説教が始まります。説教のファンファーレがなり始める。嫌ですよね。若い方も「うわ、また始まった……」。なので、これは絶対にやめておきましょう。

重視すべきは、説教ではなく対話です。経営マネジメントの大家、ピーター・ドラッカーも「過去のリーダーの仕事は命じることだが、未来のリーダーの仕事では聞くことが重要になる」と、言ってましたよ。

対話が大事なのは当たり前ですね。説教は相手の心を閉ざしますので、絶対にやってはいけません。と言いながら、私に言い聞かせております。お互い気をつけていきましょう。

パナソニック創業者・松下幸之助氏の言葉からの学び

まとめです。私の大好きな言葉があります。パナソニックの創業者の松下幸之助さんのある言葉を意訳しておりますが、このエピソードをぜひみなさんにシェアさせてください。



「風の音を聞いても悟る人はおるわなあ。聞く心があれば、つまらん話を聞いても、たとえ、風の音を聞いても、悟ることができる人は、悟ることができる。そんなもんやで」。

ずしんときますよね。今、私は5位から1位までの話をしましたが、「大したことない。君が理解できていないだけだ」とまったく逆ですよね。確かに、本当に尊敬される大人はどんなことからでも学びます。

私も経験があります。私が管理職としてうまく機能していなかった時、優秀な部下がこう言ってました。「伊庭さんに本当に学ばせていただいてます」。彼はすごかったと思います。

「どうしたの?」「伊庭さん、今は管理職として初めて苦労されてると思うんですね。ここまで苦労されてるのはたぶんないと思うんです。すべてのことがまったくもってうまくいってないじゃないですか。だからこそ学んでおります」「何を学んでるの?」「うまくいかないことを学ばせていただいています」。

ちょっとデフォルメをしてしゃべっておりますが、こういった部下もいたんですね。今も仲がいい仲間なんですが、その時は本当にうまくいってなかったんです。その時、彼はずっと私を観察していて、「こうなればこうなるのか」ということを学んだようで、今は大成功しております。

私も、今から振り返ると恥ずかしいことだらけです。美化できるものはございません。でも、こうやってお伝えできるのも、やっぱり自分の失敗があったからかなと思っていますので、私もがんばっていきたいと思っています。ぜひ一緒にがんばっていきましょう。

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