
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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「Cross the Boundaries」を旗印に、日本最大級のスタートアップカンファレンスIVS(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット)が2024年も昨年に続いて京都で開催されました。今回のセッション「次世代エンターテインメントの勝ち筋 」には、鈴木おさむ氏、元AKB48で起業家の小嶋陽菜氏、アソビシステム代表の中川悠介氏、クリエイティブディレクターの小橋賢児氏が登壇。小嶋氏が起業してすぐに直面した壁や、事業成功の陰にあった秋元康氏の言葉について語りました。
鈴木おさむ氏(以下、鈴木):会社を立ち上げて、すぐにコロナ禍になったんですよね。
小嶋陽菜氏(以下、小嶋):そうなんですよ。2020年の1月に立ち上げて「よし」と思って、会社も登記してオフィスも思い切って借りて、社員も1名か2名ですけど採用した後に、コロナ禍になって。挫折というか、すごく大変な時期でした。
鈴木:だけど逆にそれが良かったんですよね。
小嶋:そうなんです。ECで買うお客さまも増えたり。あとは、今、写真に出ているような体験するポップアップ(ストア)をけっこう頻繁にやっていました。その頃はリアル店舗はなかったんですけど、ブランドを体験できるイベントをやることによって、お客さまがECでお洋服を買うだけじゃない体験ができたり。それによって(今の)ブランドのかたちができたと思います。
鈴木:今はどうですか? コロナ禍が明けて、アパレルはどう変わってきました?
小嶋:そうですね。コロナ禍が明けたら逆にオフラインが盛り上がるかなと思って、そのタイミングで表参道に初めての旗艦店を開きました。お洋服を買うというよりは体験型のお店で、ホテルをコンセプトにしています。内装にもすごくこだわって作りました。
鈴木:僕はアパレル(洋服を買うこと)は、世の中で一番簡単にできるエンターテインメント体験かなと思うんです。オンラインで売るのも大事だけど、お店に行くことも、これからはすごく大事ですか?
小嶋:そうですね。旅行することは、そんなに頻繁にないじゃないですか。そういう場所をセットで提供しているのが「Her lip to」です。異業種とのコラボやアフタヌーンティーもやっていて。女の子たちはドレスを買って、そのドレスでホテルのアフタヌーンティーに行くのが楽しみだったりするんですよ。
鈴木:僕は飲食もやっていますけど、正直アパレルを立ち上げて5年耐えられるなんて半分もいないでしょう? うまくいったポイントは何だと思います?
小嶋:そうですね、やはり私が飽きずにやっていることもポイントかなと思います。昔、秋元康さんに「人生、自分に飽きたら終わりだよ」という言葉をいただいて、自分自身も飽きないように。
自分が飽きたらお客さまやファンの方も飽きてしまう。だからアパレルにとらわれずに、「カフェをやってみよう」「アイス屋さんをやってみよう」とか、いろいろアイデアが浮かんだことをやっています。
それをどんどんやっていくと、お客さまも飽きずに「次は何をやってくれるんだろう?」「また今年もあるかも」と、みんなの定番になったりするんですね。1年間全部をトータルでコーディネートするところが、みんなから飽きずに見てもらえているポイントかなと思います。
鈴木:「自分に飽きたら終わり」。(秋元さんは)やはりいいことを言いますね。
小嶋:ねえ、すごい。さすが作詞家!
鈴木:続いてアソビシステムの中川さん、お願いします。中川さんといえば、新しい学校のリーダーズ。一番最初のヒットは、やはりきゃりー(ぱみゅぱみゅ)になるんですかね?
中川悠介氏(以下、中川):そうですね、きゃりーだと思います。お二人が卒業した芸能界でずっとやっています。
鈴木:(笑)。最初に始めたのは何歳ぐらいの時ですか?
中川:18歳からイベントをやっていて、21歳ぐらいに初めて会社を作り、今の会社は23歳の時に作りました。
鈴木:23歳で、何の会社を作ったんですか?
中川:イベント制作と読者モデルのマネジメントでスタートしたのがきっかけですね。アソビシステムになったのは17年前からです。きゃりーをはじめ、Perfumeの音を作る中田ヤスタカとか、最近だとYouTuberで人気のある、とうあやなこなこカップルだったり、いろいろな子たちがいます。
スタートはきゃりーが最初に一番ブレイクしたのかなと。おさむさんとも『SMAP×SMAP』でいろいろやらせてもらったり。
鈴木:はい、いろいろやらせていただきました。僕はずっと中川さんを見ていて、きゃりーだったり、中田ヤスタカさんだったり、ドカンと当てた後に、さらにすごい種をまいて育てているなと。
特にコロナ禍含めて5年間ぐらい、耐えて、耐えて、耐えて、新しい学校のリーダーズとFRUITS ZIPPERが、2個同時に大爆発しているイメージなんですけど。正直この耐えている数年間は、めっちゃしんどくなかったですか?
中川:そうですね、めちゃくちゃしんどかったですね。リーダーズのツインテールの子は、実はきゃりーのバックダンサーだったんですよ。子どもの頃きゃりーの後ろで踊っていて、この後の人生を考えて「デビューさせないとな」と思ったのがきっかけで、デビューしてから8年ぐらいかかりました。
鈴木:新しい学校のリーダーズは、ちょっと奇をてらっている感じじゃないですか。なんだったらちょっと、みんなが冷ややかな目で見ていると思うんですよ。俺はそれがAKBと通じていると思っていて。AKBもデビューして最初はぜんぜんお客が入らなかった。
小嶋:ぜんぜんです。
鈴木:冷ややかな目で見られているものは、その間にどんどんエネルギーがたまっていって、爆発した時がすごいじゃないですか。
中川:そうですね。売れたもの勝ちな感じがしますものね。
鈴木:どうやって耐えられたんですか?
中川:本人たちのやる気と、あとはソーシャルの時代だったので。僕らはテレビというよりはソーシャルと向き合う会社なので、ソーシャルをやり続けた結果が出たのは、すごくうれしかったですね。
鈴木:でも活動できないコロナ禍が3年間もあったじゃないですか。その時間は何をしていたんですか?
中川:彼女たちはアメリカのレーベルと出会ったので、コロナ中はロサンゼルスにいたんですよ。それが一番大きかったなと思いますね。そこでどんどん海外のファンがついていったので、その流れは大きかったなと。
鈴木:日本はコロナ禍の活動が制限されたけど、早めに海外に出たんですね。
中川:そうです。海外でチャレンジしようと決めていたので。次はFRUITS ZIPPERというアイドルですが、デビュー2年で先月(2024年5月)武道館で2Daysをやったので、これは逆に早い速度で売れたかなと思っています。
鈴木:FRUITS ZIPPERは、どうしてこのスピードで売れたんですか?
中川:これはマジでTikTokのおかげだと思っているんです。実はデビューして2年ですけど、この中のメンバーは元HKTや地下アイドルをやっていた子たちなんですね。経験がある子たちを集めて、プロデュースし直したかたちです。
鈴木:へえ。すごいなと思うのが、武道館で(ライブを)やりましたよね。 武道館でやっているのに、まだチェキ会をやっている。これはけっこう大事にしているコンセプトなんですよね?
中川:はい。売れたからといって目の前のファンを大事にしなくなっちゃうと、ファンの熱も下がっちゃうので、ファンの熱をどれだけためていくかがテーマだなと思っています。周りから言われる「地下アイドルか・地下アイドルじゃないか」は関係なくて、アイドルとしてやり続ける気持ちが大事だと思っているので。
鈴木:中川さんは「地下アイドルに代わる言葉が生まれると、さらにブレイクする人がもっと出てくるんじゃないか」という。
中川:そうですね。武道館で2Daysをやって「レコ大」を獲っても、まだ地下アイドルと言われるので。
鈴木:だから逆に、東京ドームまで行くモチベーションにできるんですかね。
中川:そうですね。がんばる気持ちはすごく強いと思います。あと2023年にニューヨークで寿司屋をオープンしたんです。おさむさんも仲が良い増田セバスチャンプロデュースで、ニューヨークのSOHOで寿司屋をやっています。
鈴木:今、円安じゃないですか。ニューヨークで飲食をやる理由はなんですか?
中川:もともとは場所を作ってカルチャーを作って、日本のコンテンツを発信したいと思っていたんですけど、ドルのおかげで思ったより儲かりますよね。この展開で今、全米に店をどんどん増やそうと思っています。ちょうど今日も朝までロサンゼルスにいたんですけど、ロスにも(店を)出そうと思っていて。それこそ、(今日の)この場でピッチをして投資を集めるぐらいの気持ちでやりたいなと思っています。
鈴木:「おさむさん。飲食をやるんだったら、絶対に今は日本ではなく、海外でやったほうがいい」と言われるんですよ。そのほうが単純に利益が出るしね。
中川:そうですね。僕は芸能事務所を自分でやっていたので自由がきく。どこの派閥にも入っていないので、メタバースやNFT(非代替性トークン)にはすごく積極的にチャレンジしています。
それから、ちょうど先週発表したんですけど、VTuberもやっていて。あとAstar Networkさん、秋元康さん、TWIN PLANETさん、TGC(東京ガールズコレクション)をやっているW TOKYOさんと一緒に会社を作り、「Web3×エンターテインメント」の新しいかたちを作っていこうと、今がんばってやっています。
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