
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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鈴木おさむ氏(以下、鈴木):さあ、みなさん、よろしくお願いします。今回は私自身、出演しながら進行もさせていただきます。まずは簡単な自己紹介からいきましょう。放送作家を辞めました、鈴木おさむです。
小橋賢児氏(以下、小橋):イベントなどいろいろとプロデュースしています、クリエイティブディレクターの小橋賢児です。よろしくお願いします。
(会場拍手)
小嶋陽菜氏(以下、小嶋):みなさん、こんにちは。小嶋陽菜です。よろしくお願いします。
(会場拍手)
中川悠介氏(以下、中川):アソビシステムという会社をやっている中川と申します。よろしくお願いします。
(会場拍手)
鈴木:さあ、今日は「次世代エンターテインメントの勝ち筋」というテーマです。実は2023年にサイバーエージェント株式会社の藤田(晋)社長がこちらに出演されて、「人がたくさん来て、かなり盛り上がった」と聞いたので、今年も「絶対に盛り上げたい」と、こうやってみなさんに集まっていただきました。
鈴木:今、エンタメ、アパレルなどさまざまなかたちで世間を盛り上げているみなさんなので、まずはそれぞれの自己紹介から。小橋くん、これは?
小橋:これは「STAR ISLAND(スターアイランド)」という、未来型花火エンターテインメントです。伝統の花火とテクノロジーを融合して、従来の花火大会ではなく1つのショーケースにしてやっています。
2017年から始めたんですけど、シンガポールのカウントダウンやサウジアラビアにも行って、2024年には5年ぶりにお台場で復活しました。具体的に言うと、伝統の花火を活用して、テクノロジーは3Dサウンドという立体音響を使っています。イマーシブ空間を作り、そこにファイヤーパフォーマーやウォーターパフォーマーとか。
陸のパフォーマーもいながら、さらにドローンショーも加わりレーザーなどをやって、90分のスペクタクル(壮大)なショーエンターテインメントにしています。
鈴木:中川さんは今年、見に行ったんですよね。
中川:見に行きました。めちゃくちゃすごかったです。
鈴木:小橋くんはもともと俳優さんをやっていて、辞めてからプロデューサーになったのが30歳ぐらい?
小橋:そうですね。31、32歳ぐらいですかね。
鈴木:今まで「ULTRA」などいろいろなものをやったり、パラリンピックの閉会式をやったりする中で、2017年になんで花火をやろうと思ったんですか?
小橋:それこそ2014年から「ULTRA JAPAN」という、マイアミの「ULTRA MUSIC FESTIVAL」の日本版のディレクターをやっていたんです。1年目でなんか締まりが足りないなと思って、「伝統の花火を入れたい」と花火を入れた時に、若い世代と伝統の花火がすごく融合している、新しい景色が見えたんですね。
その時「花火のもうちょっと未来には何がある?」と考えたんです。僕はイベントを作る時にけっこう気をつけていることがあって、ベースにあるのが「出会い」と「ストック」と「違和感」なんですよ。
鈴木:「出会い」と「ストック」と「違和感」。
小橋:そう。違和感とは、現状のものに満足していないこと。なにか変える必要がある。だから新しいムーブメント、イノベーションが生まれるわけじゃないですか。当時無料の花火イベントが軒並み中止になっているのを聞いて、花火師さんに「なんでですか?」と聞いたら、「これからは有料の花火しか生き残れないんです」と。
なぜかと言うと、無料の花火は昔は新聞社の広告が生業でやっていたけど、時代が進むにつれてスポンサーがつきにくくなって、かつSNSで拡散されるから、警備費がとんでもない。賄えないから、有料のエリアを仕切ってやっていかなきゃ生き残れないということなんです。
鈴木:なるほど。
小橋:そこで違和感を感じたのは、今まで無料だったものが、ただそのままの中身で、有料になっても納得いかないんじゃないかと。もう1つ違和感があったのは、「伝統を守ろう」と世の中で言われているけれど、「伝統はただ守るだけでいいのか?」とも思って。
「伝統」と言われるゆえんには、その時代の人たちがものすごい熱量でクリエーションしてイノベーションしたからこそ、後世に残ってきたんじゃないかと思うんです。ということであれば、この時代の出会いと技術、いろいろなストックを組み合わせて、アップデートするタイミングだと思ったんです。それで「STAR ISLAND」を作り上げたんです。
鈴木:なるほどね。日本は無料のものを有料にすることに対してのハレーションが半端なくないですか?
小橋:それはありました。最初お台場でやった時、1万5,000人の席が全席有料というので、すごくハレーションがありました。
鈴木:あと古くからいる職人さんに、イノベーションを起こすことを説明するのは……。
小橋:最初は外から来た「どこぞのもんや」という感じで、本当に締め出されるような空気はありました。でも一生懸命説明して、「ここにこういう花火でこうやってほしいんだ」と説明していった。そのストーリーに花火師さんたちがみんな感動して「参画したい」と言ってくれました。
鈴木:この2年ぐらい、花火のイベントがめっちゃ増えてきているよね。
小橋:そうなんですよ。こういうのも1つのきっかけになって、増えたんじゃないのかなと思います。
鈴木:へえ。じゃあ今は、これに一番力を注いでいるんですか?
小橋:ほかにもいっぱいあって、これ(スライド)はサウジアラビアでやったやつですね。
鈴木:うわ、すごい! これはお台場?
小橋:これはシンガポールのカウントダウンを、マリーナベイ・サンズの前で(やりました)。今、ドローンショーがめっちゃ増えているじゃないですか。当時日本最大のドローンショーということで、東京モーターショーのオープンエアーの会場でやったんですね。
鈴木:これ(ドローンショー)は何年前ですか?
小橋:これは2019年。
鈴木:うわ、すごく早いね。最近けっこうマネしてやっている人は多いけど。こういうドローンショーはめっちゃ大変だと思うんだけど、どうやって成立させていくんですか?
小橋:今回のお台場でやったやつもそうですけど、本当に行政も含めてですね。例えばお台場はむちゃくちゃ希少な環境で、海は漁業権で管轄をしているし、陸は港湾、お台場の第三台場は建設局、空は国交省という。
だから本当に一つひとつ口説いていくしかないんですよね。でもやっぱり「こういう世界を体験させたいんだ。見せたいんだ」と同じ気持ちにさせていくのはすごく大事ですよね。
鈴木:すごいな。これは?
小橋:これは本田圭佑さんが10歳以下のために作った(サッカーの)世界大会。その世界大会の総合演出をさせてもらいました。あとはこういうホテルの空間をリノベーションして作ったり。子どものキッズパークを作ったり、地熱を啓蒙していくツアーを作ったりもしています。
Park-PFI(公募設置管理制度)で都市公園法が改正されたので、今、公園のリニューアルもやっています。日の出(ふ頭)にデベロッパーと一緒に「Hi-NODE」という新しい施設を作ったりしました。
あとは最後になりますけど、僕は来年2025年の大阪・関西万博の催事企画プロデューサーになりまして。開・閉会式、ナショナルデー、184日毎日あるイベントの全体を統括します。
鈴木:これだけ大阪万博が叩かれると、逆に燃えるんですか(笑)?
小橋:逆にね(笑)。でも祭りってそうなんじゃないかなと。ハプニングも含めて祭りのプロセスは、みんな寄り合いで戦い合って競い合って変わっていくものなので。
鈴木:ありがとうございます。さあ、続いて小嶋さん、お願いします。今、会社は何年目ですか?
小嶋:会社を立ち上げて5年目になりますね。
鈴木:もともとアパレルをやろうと思ったきっかけは何だったんでしょうか?
小嶋:アイドルを12年間続けたんですけど、30代目前に卒業して「この後、何をしようかな?」と考えた時に、ちょっと違うことをやりたいなと思って。(既存の)プラットフォームに呼んでいただくより、逆のことをしたいなというのがきっかけです。
その時(ちょうど)6年前で「これから個の時代になる」と言われていて、そういう時代に「何をやろうかな」と思った時に、自分のプラットフォームを持って、そこで発信して、今までのファンの方とつながっていたいなと。
私の一番好きだったアパレルのワンピースを軸に、コミュニケーションを取っていきたいなと思ったのがきっかけです。そこでワンピースを作ってブランドを立ち上げました。
現在「Her lip to(ハーリップトゥ)」というアパレルブランドと、ビューティーですね。アパレルだけじゃなくて「トータルでコーディネートをしたいな」という思いもあって、香りを中心としたビューティーブランドをプロデュースしています。あとはドレスを美しく着るためのランジェリーブランドの、3つのブランドを会社で経営しています。
鈴木:この間、僕はラジオでしゃべったんですけど、こじはるさんが会社をやっている、アパレルをやっていると聞くと、中には「どうせ名前とキャラクターだけで、ちゃんとやっていないんだろ?」と思う人も絶対にいると。
小嶋:はい。ほとんどがそうだと思います(笑)。
鈴木:たぶん小橋くんもわかると思いますけど、タレントや俳優が本気でビジネスをやると、うがった見方をする人がめっちゃ多くないですか?
小橋:僕も俳優出身で、ああいう一見華やかなイベントをやると、階段形式に上ったと思われていて。でも実際に現場を見た人からは「本当に全部(自分で)やっているんですね」と言われることが多いです(笑)。
鈴木:こじはるさんもそうなんですよね。
小嶋:そう言われがちです。見た目やパブリックイメージも、人の手を借りていそうなイメージがあるかなと思ったので、全部自分でやろうとイチからすべて始めました。
鈴木:社員との向き合いや相談も全部(自分で)やっていると聞きました。
小嶋:そうですね。採用も自分でやっています。採用によって会社が決まるくらいなので、採用は経営で一番大事だけど、今まで向き合ってきたフォロワーの方々は、そこの理解がなかなか難しい。でも採用のツイートをしなきゃ集まらないので、そこのバランスはすごく難しかったです。
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