2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
第1007回 仕事に役立つABC『若手のマネジメントで大切なこと』(全1記事)
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熊谷翔大氏(以下、熊谷):今日は「若手のマネジメントで大切なこと」がテーマです。先日、ある30代の方から相談を受けました。部下の20代前半の若手社員の方が、自分が任された仕事を前向きに捉えることができず、モチベーションがなかなか上がってこないと。
その方は部下に対して、手を変え品を変え、声をかけたり励ましたりしているけれどなかなか変わらないというご相談でした。
これは、マネジメントをしている方であれば、一度は経験があるのではないでしょうか。職場や会社を活性化させ、成果につなげるためには、若手の成長や活躍は非常に重要です。マネジメントをされている方は恐らく全員が、「若手が活き活きと働いて成長し続ける職場を作りたい」と考えているのではないでしょうか? もちろん、私もそう思っています。
その相談を受けた際、私は思わず「本当に難しいお題ですよね」と深く共感してしまったんですが、私なりにその方の状況を聞きながら、アドバイスをさせてもらいました。ということで、今日は若手の方をうまくモチベートするために大切なポイントを、3つお伝えします。
1つ目は、若手の方が自分で仕事の意味付けができているかを確認しましょう。モチベーションが上がらないということは、単純に仕事に意味を感じることができていないのではないかと思います。
仕事以外の、例えばプライベートなどに引っ張られてモチベーションが上がらないなら別ですが、もし仕事が要因であれば、「何のための仕事か」ということに腹落ちしていないんですよね。
私自身を振り返ってもそうですが、仕事の経験が浅い間は、自分の仕事に対して、「これって意味があるんだろうか? 作業しているだけじゃないかな?」といった疑問を抱いてしまうんですよね。
若手のうちは上から仕事がどんどんどんどん下りてきて、最後に残るものが作業だけになってしまうこともあると思います。それに対してモチベーションが上がらないと感じているのであれば、その若手の方は、ある意味めちゃくちゃ健全ではないかと私は感じます。
その状況の中で、「あの若手、やる気がないぞ」と言うことではなく、自分がその部下に対して、しっかりと仕事の意味付けができるようにサポートしてあげられているかを考えることだと思います。若手の方が自分で仕事の意味付けができているかを確認してみるというのが1つ目のお話です。
2つ目は、答えを言わずに問いかけをしていきましょう。若手社員のモチベーションが上がらず、つい色々と口を出してしまう。その気持ちはよくわかりますが、人間誰しも、やらされたりとか、言われてやる仕事は、できる限り減らしたいですよね。
もし、あなたが良かれと思って、部下に対して仕事の答えみたいなことを言ってしまっているとしたら、その部下の方が自ら考える機会を奪ってしまっているかもしれません。思い当たる節があれば、色々と口出しするのではなく、問いかけて、考える機会を与えてあげる。こんな発想が大切だと思います。
最後の3つ目は、「若手だから」と一括りに捉えることをやめましょう。これはそもそも考え方の話ですが、「若手」と一括りにして、ああだこうだと言うのは、あまり良くないと私は思います。
例えば「Z世代」みたいにくくって言及するのは、必要な場面もあるかもしれませんが、マネジメント、チーム運営においては、そんな言い方をすることは一切やめたほうがいいと思います。
世代が変わっても同じ人間ですし、そもそも年長者にも、若くていろいろ至らなかった時期は必ずあると思います。「若手」と言って思考を停止するのは、避けたほうがいいですよね。その人個人を見て、しっかりサポートすることが大切だと思います。
ということで、3つのポイントをお伝えしました。1つ目は、若手の方が自分で仕事の意味付けができているかを確認する。2つ目は、答えは言わずに、問いかけをする。3つ目が、「若手だから」と一括りに捉えることをやめる。
マネジメントには、悩みの種がたくさんあり、日々苦悩されている方が少なくないと思います。でも、個人的には「本気でメンバーのことを思って、考えて、行動を積み重ねれば、ちゃんと部下に伝わる」と信じ、自分に言い聞かせています。
仮にすぐに伝わらなかったとしても、少し先になって、「あの時の上司のおかげだったな」と、どこかで言ってもらえるはずです。マネジメントは大変な仕事ですが、あなたに救われる部下も必ずいると思います。もし今日の内容が少しでも参考になれば、何か試してもらえるとうれしいです。
それでは今回はここまでです。本日もすてきな1日をお過ごしください。
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