2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
【手放すTALK LIVE#37】「無敗の営業チームづくりと自律分散型経営は共存 できるのか?」 ゲスト: TORiX株式会社 代表取締役 高橋浩一さん
2023.04.18 - 2023.04.18
【手放すTALK LIVE#37】「無敗の営業チームづくりと自律分散型経営は共存 できるのか?」 ゲスト: TORiX株式会社 代表取締役 高橋浩一さん(全6記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
高橋浩一氏(以下、高橋):でも、営業組織ってドラマチックなのが好きなので。月末最終営業日に足りない分をみんなで必死にかき集めて、達成するかしないかみたいな感じで「○○さんから申し込みしていただきましたー!」って、ギリギリにピタって到達して、「うわ~!」という感じが、一般的にはみんなけっこう好き。
坂東孝浩氏(以下、坂東):わかります。わかります。
高橋:だけど、それでやってると、感情の起伏というか、心安らかな状態にはなりづらいですよね。
坂東:確かに。次の日、どーんって落ちますもんね。
高橋:そうするとその反動で、次の期の最初が気の抜けたような感じになって。追い込まれて、また次がんばるという感じなので。案件作成のペースを安定的に保つことに集中すると、営業組織の場合はうまくいきやすいなと思います。
坂東:なるほどね。
武井浩三氏(以下、武井):それを、今は営業の研修というかたちでいろんな会社さんに提供しているじゃないですか。
高橋:はい。はい。
武井:それは、今おっしゃったような内容なんですか。
高橋:もう少しアレンジして、再現性を上げるにはどうしたらいいかという観点でやっていくんですけど。今は便利なツールがいっぱい出てきています。
坂東:うん。
高橋:営業の研修ではだいたいこういう(スライドのような)、「マネジメントを改革せよ」みたいなことが言われるんですよね。
「現状が見えていないから見える化をしよう」とか、「人が育っていないから人材育成をやろう」とか、「目標達成意識が薄いからコミュニケーションだ」という感じになるんですけど。
僕はいつも「言葉を揃えましょう」から、最初にやるんですね。
例えば「何をやったら成果が上がるんですか」と聞いた時に、みんなの答えがけっこう、てんでんばらばらだったんですよ。
こういうの(スライドにある例題)も、てんでんばらばらでした。
坂東:おー、おもしろいですね。
高橋:指示型・委任型みたいな感じでいくと、僕がちょうどいいレベル感だなと思うのは、言葉は揃っているけど、やり方は人それぞれ。この「いいバランス感を保つ」みたいな。
坂東:なるほど。なるほど。
高橋:実際に、数千人の営業の人たちに調査したんです。「あなたの会社でうまくいく勝ちパターンは何ですか」と聞いた時、(スライドの)ブルーが目標を当たり前に達成してる上位集団で、ピンクが目標をいつも達成していない下位集団みたいな感じだとすると。
ピンクの人たちが際立って多かったのが一番下の「勝ちパターンと言えるものは特にない」。
坂東:なるほど、まったく違いますね。
高橋:ここだけすごい差が開いているんですよね。ほとんどの営業組織は、勝ち目がわからない状態で、「なんとかがんばれ」と言われて思い思いに当たっている感じなので、けっこうどの角度からとっても似たような結果が出るんですよ。
坂東:なるほどねぇ。
高橋:だから言葉をしっかりと揃えるところをやって、あとはさじ加減をどのへんに置くかですね。
坂東:さじ加減ですか。
高橋:具体的には、例えば商談とか営業活動の進捗を定めて、大事なところに関してはけっこう細かく定めるんだけど、例えばこのスライドだと、ここ(4項目めの『要件整理済』の欄)だけけっこう具体的に書いてあるけど、その下とかはそんなに細かく言っていないわけですよ。
坂東:なるほど。
高橋:さっき武井さんがおっしゃった、かつての僕のマイクロマネジメントの時は、ここもここも全部の項目を細かく定める感じでやっていたんですけど。
坂東:(笑)。
高橋:それだとやっぱりうまくいかないので。だいたいこのへん(全11項目中の7、8項目め)が、見積もりを出して決まるか決まらないかぐらいのタイミングですけど、それよりもなるべく上流でがんばったほうがいい。
ここ(4項目め)はお客さまと会った直後ですが、このへんをきっちりやることはけっこう揃えます。あとはある程度幅があるみたいな感じで調整をうまくやると、成果が上がりやすい。
坂東:なるほど。
高橋:完全に自律分散型と言うよりは、ここの部分をちゃんとやろう。あとはけっこう人それぞれだよねみたいなところを、ある程度のバランス感で作ると言うか。どういうやり方がいいかの引き出しはある程度持ちつつ、その会社さんと一緒に営業のやり方を作っていきましょう、ということです。
武井:自律分散的な営業マネジメントですね。
坂東:いや、本当にそう思いました。ポイントは抑えているじゃないですか。それから基準も、はっきりわかりやすくしていて。だけど、個別のやり方はそれぞれにある程度委ねる。
上が「こんな簡単なことがなぜできない」と言い始めた組織は危険 『無敗営業』著者が語る、営業組織にありがちな構図と課題
営業会議で聞くべきはビハインドの挽回策ではない 目標達成に間に合わせるための「達成率」以外の焦点
目標を「当たり前に達成」と「いつも未達」のチームを分けるもの 「無敗営業」著者が説く、成果を上げる営業チームの作り方
「心理的安全性」で未達の部下に厳しく言えない上司が増加 メンバーが成果を残す営業組織が押さえる4つのポイント
メンバーの成果が上がらない理由はプロセスを隠しているから 真面目に努力しても結果が出ない人を生む“ガンバリズムの罠”
意見の食い違いで「永遠に平行線」と思われた議論が即解決 「話し合いが大事」な自律分散型組織で判断を早めるポイント
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略