2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小澤隆生氏(以下、小澤):おはようございます!
会場:おはようございます!
小澤:よくしゃべるおじさん(藤原和博氏)が出てきましたねぇ。すばらしい。本当にこういう方は100万分の1ですからね。本を売りたかったんですかね?(笑)。
(会場笑)
小澤:まあ、そんなことないと思います(笑)。いいお話でした。我々もたいへん参考になりました。朝の9時からご苦労様でございます。藤原さんが「30分」と言いましたけど、3時間分のお話をしてくださいましたからね。みなさん、9時から12時までもう終わりました(笑)。
これからはバラエティタイムです。もう3時間分終わったんですから、ゆっくり聞いてください。たぶん午前中の分はもう元を取ったんじゃないですか? 来てよかったですね。
これから1時間は、先ほどのお話の続きでいうと、「100万分の1の人たちは実際どういう人だろう?」と思ったかもしれません。
藤原さんはたぶん間違いなく、1億2,000万分の1です。この人が校長先生の学校に行ってみたくないですか? こんな人は1人ですよ。(藤原氏が校長を務める)和田中学校(出身)の牧浦土雅さんがそうですよね。やっぱり、こういう先生に習いたかったなと僕も思うわけですけど。そういう方々が日本には何人かいるんですね。今日はその中の3人ということです。
ちなみに、そういう方が4人揃うと、100万分の1を3回かけ合わせるという、もうなんだかわからないぐらいの数字になるわけです。
そういう話を連続で聞ける機会なんて、もうG1カレッジしかないと。こうなるわけでございます。私はだいたい100人に1人ぐらいのレベルでございますからね、かけ算としては大したことはございません。
今日、最初に結論を言います。100万分の1の人の話。藤原先生はわかりやすいですよ。これは確かに(藤原先生は)100万分の1だと思いますけど、このお3方の話を聞いて、最終的に「本当に100万分の1なのか?」と思うかもしれません。「いや、たしかに100万分の1だ」と思うかもしれません。
ただ「これでも100万分の1になれる」と思ったら、ぐっと100万分の1(のハードル)が下がりませんか? できるだけ身近な方向でいきましょう。「これでも100万分の1だぞ」「俺でもがんばれる!」という気持ちになってくださったらいいかなと思う次第でございます。
具体的にどう100万分の1かというのは、私も補足しますので。やっぱりかめっち(亀山さん)は最後がいいですかね。こちらからこういきましょう。
小澤:まず谷家さんです。自己紹介からいきますか。谷家さんはものすごい……日本でたぶん何本の指ですかね? 強烈な投資家です。何千億円とやっている方です。そういう方がどういう自己紹介をされるか。
(会場笑)
小澤:非常に緊張しやすいと聞いております。私もフォローしますので、谷家さんよろしくお願いします。
谷家衛氏(以下、谷家):もともと人前でしゃべるのがそんなに得意じゃないので、本当に緊張してるんですけど(笑)。
もともと小さい会社に入りたいと思ってて。今だったらベンチャーとかあったかもしれないんですけど、僕らの時は、そういうの(ベンチャー)はそんなに身近になかったので、投資銀行に入って、アジアの投資の責任者をやっていました。そのあと、資本主義の権化のようですが、ヘッジファンドを自分で立ち上げてやってたんです。
そうこうしてる間に、まさにこの亀山さんとか小澤さんみたいな、もう本当に海賊のような起業家ってすごいなと思うようになって、そういう人たちに投資するベンチャー投資を始めました。そうしているうちに自分でもやりたくなって、学校を創ったり、会社を創ったりしているという感じです。
小澤:ありがとうございます。(プロフィールに)100万分の1がけっこう組み合わさってますね。もうすでにさらっとね。東大法学部。これはたぶん100万分の1まではいかないかもしれませんが、そのあとソロモン(・ブラザーズ)でしたっけ。どこだっけ?
谷家:はい、そうです。
小澤:それ(ソロモン・ブラザーズ)でアジアの責任者までいったんですか?
谷家:アジアの投資の責任者。
小澤:投資の責任者。まあソロモンに入るのも大変、アジアの投資の責任者も大変と。そのあとヘッジファンドを作る人なんています? 金額で言ったらいくらやってたんですか?
谷家:金額……まあまあ適当に。
小澤:適当です。答えていただけるつもりはないみたいですね(笑)。
(会場笑)
小澤:そのあとベンチャーに投資をされていると。しかも、世界規模で活躍されている投資家でございますからね。なにを考えて、若者とどう付き合って、若い頃はなにをやっていたのか、ちょっとあとで聞いてみたいと思いますね。ありがとうございます。
小澤:じゃあ、いったんマイクを平先生に。もう「先生」ってやめますかね? 平さんと。衆議院議員でございます。5期受かってる人って何人いるんですか?
平将明氏(以下、平):5期以上? 何人ですかね。
小澤:全体で500人ですよね。
平:3分の1ぐらいですかね。衆議院の。
小澤:そもそも500人?
平:はい。衆議院は465人。
小澤:定数が465人。そのうちの3分の1ですから150人ぐらい。間違いなく価値としては1億2,000万分の150人の方ですから。何分の1なんですかね。ちょっと私わからないですけれどもね(笑)。じゃあ1つ先生、演説調でお願いいたします。
平:みなさんおはようございます。小澤さん、モデレーター下手ですね(笑)。
(会場笑)
小澤:最悪ですね(笑)。
平:ちょっと期待してたんだけど、がっかりだなと思いますけど(笑)。
小澤:最悪です。
平:いやいや。衆議院議員をやっていて、もう5期目なんですけど。たぶん私は希少性があって(笑)、普通このぐらいの歳で……事前に言っておきますけど、自民党の成長戦略は私が作っています。詳しくはWebで見てください。
それで2年連続で成長戦略を作りましたが、だいたいこのぐらいの感じで活躍していてというとみんな世襲でしょ。あとは官僚出身ですよね。私は八百屋出身で、(実家は)大田市場で野菜の仲卸をやっていて。
市場の映像とか見ると、モートラっていう三輪車知ってる? ああいうのを運転しながら夜勤をやっていて、それで経営してる会社の取引銀行が全部つぶれちゃったりとか、けっこう苦労していて。苦労しているって変だけど、取り組んだやつのだいたい半分ぐらいは失敗ですね。
小澤:あら。
平:いや、そうなんです。政治家になってみて、政治は「バカだアホだ」って言うでしょ? これがけっこう大変で。ただ、政治はすごいですよ。世の中を変えられるんですよ。法律を作れるから。弁護士はLawyerでしょ? 僕はLawmakerだから、世の中を変えるって……いいですか? あと2分ぐらいしゃべって。
小澤:ぜんぜんいいですよ。
平:3つぐらい方法があって。1つ目は、「みんな、こうだよね」と啓蒙活動をするやり方。2つ目は、「銀行は金を貸さないからけしからん。じゃあ自分で銀行を作ってしまおう」「政治家ダメじゃねえか。じゃあ自分で政治家をやろう」という、自分でやるというやり方。3つ目の一番簡単なのは、法律を作っちゃう。法律を変えちゃう。法治国家なので、法律を変えてしまえば世の中が動いていく。その組み合わせをどうやっていくかなんだと思います。
まあとにかくチャレンジすることと、大きくつまづいたときに再起不能にならないことね。再起不能にならない。それにはなにが必要かというと、言うべきときに自分の意見をちゃんと言っておくことが大事です。下手に黙ってると、大きな波に飲み込まれたときに破綻してしまうので。
ですから……自己紹介じゃないですね、ごめんなさい。衆議院議員をやっていて、若い人が大好きなのでどんどん応援したいと思いますので、なにかあったら私のFacebookなりTwitterなりWebで来てください。ありがとうございます。
小澤:ありがとうございます。
(会場拍手)
小澤:いろいろ作っちゃってる方、というのは珍しいですね。(会社に入るんじゃなくて)会社を作るとか。サークルに入るんじゃなくてサークルを作るとか。バイトをするんじゃなくて、バイト先自体を作るという。みなさま方、もうそうなった時点で希少ですから。
あっ! そうだ。みなさんSNSはNGでしたっけ? いいんでしたっけ?
平:SNSはいいんですけど、「平という衆議院議員が『○○した』って笑って話してた」とか、そういうつぶやき方は絶対にやめてください(笑)。
(会場笑)
小澤:万が一書かれても、我々は絶対に否定します! 言ってないと。まあ言ったんだけど、言ってないと。リスクを取って来てもらっています。あと、今から話す人は写真を極度に嫌っている方なので、写真を撮らないでください。
小澤:じゃあ最後、亀山さん。亀山さんってなんなんですかね?
亀山敬司氏(以下、亀山):はいはい。経営者でございます。私のせいで写真が撮れないというので、こっち半分は大丈夫なので、私だけ外してもらえればけっこうです。
DMMをやっている亀山と申します。どうもこんにちは。先ほど話に出た、海賊の親玉みたいなものですね。
(会場笑)
亀山:「エロからエコまでなんでもやる」というふうに、節操なくビジネスを展開しておりまして。最近は「AVからAIまで」ということでちょっと今風にね、新しい言葉を作りました。「ピンクオーシャン」という、ブルーオーシャンでもレッドオーシャンでもない、新たな世界を築こうというところから始めて、現在にいたっております。
最近はいろんなことをやってきたので、ちょっとアダルトも割合がかなり減ってきまして。先ほど、八ヶ岳人生計画みたいなお話があったと思うんですけれども、うちの場合は、会社でそれをやっているような感じで。うちは、白山連峰みたいな感じですね。
要は、もともとビデオレンタル店をやっていて、ビデオレンタルがダメになりそうだなと思った頃には、インターネットをやるとか。もう動画配信も伸びないなと思うと、次はFXとか英会話とか太陽光発電とかゲームとか。その時々の時期に合わせて、できるビジネスを続けていく感じですかね。
人生もたぶんそうなんでしょうけど、とくにビジネスなんかは、作った山がどんどん沈んでいくんですよ。放っておくといつの間にか、だんだん山が下り坂になっていく。でも会社が下っていくとね、なんか会社がどよーんとして暗くなるんですね。気持ち的に。そういうの嫌じゃないですか。
だから、上り坂の間に次の山を作っておくという感じ。それがうちの今のやり方で。だから「DVDがダメになる前にインターネットをやっておこう」とか「じゃあ、今からAIをやっておこう」とか「ロボットをやっておこう」というのがうちらのやり方で。
とにかく人生は100年で終わるけれども、今から入ってくる人たち、次の世代まで生きてもらいたいと思うと、できれば会社は100年以上やってもらえたほうがいいと。でも、普通の会社で1つのビジネスをやって100年保たせるのは、これから大変な話で。どんどん変わっていくので。そういった意味で、うちはもうどんどん節操なく乗り換える。
だから来年は、宇宙ロケットをやっているかラーメン屋をやっているか、なにをやっているかわからない。日本じゃなくて、「じゃあアフリカに行ってみよう」とか「モンゴル行ってみよう」とかね。
いろんなことをしながら、「とりあえずみんなが食っていけたら幸せかな」という人生計画を会社でやっている感じですかね。そういうことをやっております。よろしいでしょうか。
小澤:ありがとうございます。
(会場拍手)
小澤:さあみなさん、どうお感じになられましたか? この微妙な空気。まず滑舌が悪いです。亀山会長。それから、谷家さんを超える極度の緊張症でございまして、たしか2年ほど前までは10人以上の前にいくと手が震えると。今はだいぶ登壇経験が増えてるんですか?
亀山:少しずつ慣れてはきたんですけどもね。本当に5〜6年前までは、ここに10人以上いると、ちょっとどもりだしてたんです。
小澤:有名な話でして。
亀山:でも、50歳を過ぎても人は変われるということを証明しています(笑)。
(会場笑)
小澤:亀山会長も、50歳までひきこもりですからね。会社でもあんまり目撃した人がいなかったというぐらいの方で。あとお話もいただきました。学生向けに適切だったのかどうかはわかりません。内容的にも、そのときに流行ってるものをやるという、端的にまとめるとそういうお話をいただきました。
ただ、DMMが信じられないぐらい成功してます。もうなにをやっても……なにをやってもってわけじゃないですね。失敗もありますけれども。今、FXとか世界で何位なんですか?
亀山:世界2位ですかね。
小澤:世界2位。もう世界で戦うという意味においては珍しい企業ですね。
亀山:世界一は(GMO)クリック(証券)さんですけどね。これも日本なんですけどね。
小澤:そうですね。まあほとんどなにを言ってるかわからなかったんですけど。
亀山:(笑)。
(会場笑)
小澤:ただもう、100万分の1どころか1億2,000万分の1ってこういう人ですよ。これたぶん、面接で来たら落としませんか!?
(会場笑)
小澤:これが人の不思議さですよねぇ。だいたい本当に当ててくるんですよ。人を使うのも上手なんです。僕らが聞いていても、やっぱり5分じゃわからないじゃないですか。1時間も聞くと、メロメロになるんですよ。「会長おもしろいっす! ついていきます!」という若者がいっぱい出てくるんですね。人間力っちゅうことなんでしょうね。
だから藤原先生とは、おそらくひょっとしたら口下手の真逆の方なのかもしれませんけれども、こういう方もいらっしゃる。人というのは不思議だなという、バラエティに富む面々でございます。まあこういう3人なんですね。
亀山:なに言ってるの? しゃべるの下手じゃない?(笑)。
小澤:えっ? もう放っておいてくださいよ(笑)。
(会場笑)
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