2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
9月19日16時30分より開催された、ユーザベースによるNewsPicksの今後の展開についての記者発表会。「世界一の経済メディアをつくる」をコンセプトにNewsPicksを立ち上げた共同代表・梅田優祐氏が、今後のビジネスモデルとして掲げた「有料課金」と「ブランド広告」について語りました。
【スピーカー】
【part1】「世界一の経済メディアをつくる」 代表・梅田優祐氏が語る、NewsPicksだけがもつ“4つの強み”とは?【part2】「我々はスマニューやグノシーとは違う」 NewsPicks編集長・佐々木紀彦氏が語った、5つのコンテンツ戦略
梅田優祐氏(以下、梅田):私自身は、金融機関出身のビジネスマンです。メディアの世界というのはえらく遠い世界で、今回社内に編集部をつくるにあたってひとつ改めて痛感したことがあります。
「いいコンテンツをつくるためには、お金がかかる」ということです。これはもう間違いないです。そのためには、日本からいいコンテンツがなくならないように、しっかりとしたビジネスモデルをつくること。これが、我々が成し遂げないといけないひとつの使命だと思っております。
そのために我々がチャレンジしたいビジネスモデルは「有料課金」と「ブランド広告」、この2つを組み合わせることです。
まずは、有料課金から説明させていただきます。有料課金は今でもスタートさせていただいておりますが、月額1500円を維持する、これが非常に重要なことだと思っております。
しっかりとコンテンツをつくるのに必要な、それに見合うような月額1500円の価値を我々は提供していきます。ですので、1500円を下げていくのではなく、どうすれば1500円の価値を皆様に認めていただけるのかという視点で、コンテンツやサービスを作っていきたいなと思っております。そのために我々が行うことは大きく3つあります。
1つめは、これまでメディアの方々に有料コンテンツをご提供いただいておりましたが、そこに先ほど佐々木が説明した、編集部のオリジナルコンテンツを加えていく。有料会員様向けのコンテンツというものをバージョンアップさせていくと。
2つめは、機能になります。今回Appleの審査が通れば検索機能が使えるようになります。これは過去の記事、もしくはMY PICKSに保存した記事にアクセスできるのも有料会員様向けの施策として考えております。
3つめは、イベントになります。年に1回、大きなイベントを開催する予定になっており、このようなイベントへの優先招待権を有料会員様向けにご提供する予定でございます。
このようにコンテンツだけでなく、機能やイベントなどサービスを含めて月額1500円の価値を皆様にご提供していこうと考えているのが有料課金の説明となります。
もうひとつの広告ビジネスモデルついて説明をさせていただきます。我々は大きく3つのブランド広告を考えています。「ブランドカテゴリー」「ブランドストーリー」「ブランドアカウント」の3つになります。
まず1つめの、ブランドカテゴリーから説明いたします。ブランドカテゴリー、これはですね、テレビ番組野スポンサーのようなイメージを持っていただければいいかと思います。HITACHIさんが世界ふしぎ発見のスポンサーをやっているようなイメージです。
それと同じようなことをスマホ上で再現できないかと考えています。これがブランドカテゴリーのチャレンジになります。1番最初にこのチャレンジを一緒にやらせていただくパートナー様になっていただく予定なのはIBM様となります。
具体的には、NewsPicksのカテゴリーのひとつですね、今タグがありまして、総合トップやテクノロジーのようなカテゴリーがあります。そのひとつをIBMさんと一緒に作ります。
IBM様と一緒に相談させていただいた、例えば今回ですと「イノベーション」というテーマを設定させていただきまして、カテゴリー全体をIBM様にスポンサーしていただき、イノベーションに合うコンテンツを世界中からキュレーションしてきます。
コンテンツを継承していくだけではなく、このイノベーションというテーマに合うPickerの方々にコンテンツに対するコメントを書いていただきPICKしていただく。このようにカテゴリー全体をスポンサーしていただくというのが、このブランドカテゴリーになります。
2つめが、ブランドストーリーとなります。これはですね、先ほどのブランドカテゴリーが番組全体のスポンサーになるイメージだったのに対して、ブランドストーリーは、番組1つのスポンサーをしていただくイメージになります。
先ほど佐々木からご紹介がありました、ホットトピックスというNewsPicksのなかで話題となったテーマをとりあげるという連載企画なのですが、こちらは1番最初のチャレンジをサイボウズさんにスポンサーとなっていただきます。
3つめは、ブランドアカウントになります。このブランドアカウントは、企業様の発信の場、発信のチャンネルをNewsPicks上に開設していただくことになります。
企業様のもっているオウンドメディアなり、オウンドメディア以外のコンテンツも含めてNewsPicks上でチャンネルを作っていただく。この新しいチャレンジを最初に一緒になってやっていただくのは、リクルート様になります。リクルート様の専用チャンネルをNewsPicks上に開設させていただき、発信の場として活用していただきます。
このような形で、我々は有料課金のモデル、ブランド広告のモデルを組み合わせることによってスマホ上で新たな良質なコンテンツをつくり、またコンテンツを提供していただく方々にもしっかりとバックができるモデルを作っていきたいと考えております。
このようにNewsPicksは本日新しいスタートを切らせていただきます。我々が目指すところというのを最後にお話させていただきます。
まず、中期的な目標としましては3年で日本を代表する経済メディアにするということ。3年で編集部を100名体制にしていく。そして、3年で海外進出をしていく。
この3年で様々なチャレンジをしていきたいと考えております。そして、その先にあるのは、創業時に掲げたビジョン「世界一の経済メディアを作り上げよう」、世界中のビジネスパーソンの意思決定を支える情報を日本だけでなく、世界中に広げていきたいということを考えております。
皆様、長時間お聞きいただき誠にありがとうございました。
(会場拍手)
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには