
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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亀山敬司氏(以下、亀山):よろしくお願いします。亀山です。隣りでフィンテックのいい話をやっている最中に、こんなおもしろいだけのトークに来ていただきまして、ありがとうございます(笑)。
(会場笑)
あまり役に立たないかもしれないですが、楽しませる自信はあります。長くお付き合いください! よろしくお願いしまーす。
(会場拍手)
では、まずは自己紹介からいきますか。片桐さんからどうぞ。
片桐孝憲氏(以下、片桐):こんにちは! ピクシブ株式会社の片桐です。僕は、11年前に会社を作って、今、社員数120人くらい、資本金1,250万円。pixivというイラストの投稿サイトをやっていて、会員数が2,000万人以上います。
亀山:資料(笑)。はい、出ました。
片桐:すみません(笑)。漫画やイラスト、小説を投稿したり、それ自体を出版社と一緒にちゃんと商業作品にして出版したり。そういう事業をやっています。
亀山:知っている人、手をあげてくださ〜い。
(会場挙手)
亀山:おお、けっこういますね。さすが業界人。半分は知っていましたね。
片桐:ありがとうございまーす。
亀山:はい、じゃあ次行きますか。
片桐:(次のスライドを見て)なぜこれを用意してもらったか、今、わかんなくなっちゃいました。
亀山:あ、まだあるんだ(笑)。ごめんごめん。
片桐:さっきまで話そうと思っていたことがあったんですけど。あ、そうだ。僕、今年だけで4回……5回かな? アマゾンへ3回行って、あとはアフリカやイランにも、釣りをしに行きました。……それだけかよって(笑)。
亀山:はいはい、次行きましょう(笑)。
(会場笑・拍手)
亀山:では光本さん……みっちゃんの、STORES.JPを知っている人はどんなもんかな? 手をあげてください。
(会場挙手)
お、これまたpixivと似たり寄ったりかな。
光本勇介氏(以下、光本):ブラケットの光本と申します。会社なんですが、2008年からやっております。8年くらいの会社になりまして、今、渋谷で30人くらいの規模でやっている会社です。
なにをやっているかというと、今ご紹介いただきましたSTORES.JPというサービスをやっております。知識がない方でも簡単にオンラインストアが作れるサービスを、我々は運営しています。今だいたい80万人くらいの方に使っていただいて、自分でオンラインストアを作って、いろんなものを売っていただいています。
今回、自己資本経営論ということなんですが、うちの会社に関しましては、今日いらっしゃるほかの3名の方とは少し流れが違っています。もともと2008年に設立をして、100パーセントオーナーシップを持ってやっていました。5年経ったときに、ZOZOTOWNを運営しているスタートトゥデイに、会社をそのまま100パーセント売却しました。そして3年経った先月、また100パーセント買い戻すという。
ちょっと売って、買ってという、よくわからないアクションを起こしていて(笑)。今に至ります。よろしくお願いします。
亀山:そのへんのことは、後ほど、またゆっくり聞かせてもらいます。
では次、山川さん。
山川博功氏(以下、山川):ビィ・フォアード の山川です。
亀山:ビィ・フォアード を知っている人は、どんなもんかな?
(会場挙手)
山川:ほとんど知らないと思いますね。
亀山:3人くらいですね。
山川:それくらい日本では知られていない会社です。
なぜみなさん知らないかというと、僕、ITに入ってきたのが最近なんです。もともと中古車屋さんだったんです。中古車で、このとおり15万台を世界に輸出しています。
台数が約15万台、売上500億円くらい、取引が124カ国ですね。要するに、日本以外の124カ国なので、日本ではぜんぜん誰にも知られてないですね。次お願いします。(紙の資料をめくる)
亀山:めくらなくても、そこに出てるよ(笑)。それ見ればいいからさ。
山川:アナログですみません(笑)。
亀山:ちょっとアナログなもんで、勘弁してやってください(笑)。
(会場笑)
山川:10年と言いますけど、2010年までは遊んでたので、5年くらいで500億にしました。ECサイトとしては、国内ではまだ10番です。しかし、越境、海外へ向けてのECサイトとしては、ダントツ1位です。とはいえ、日本ではぜんぜん知られていないです。
経歴は、93年に卒業するはずだったんですけど、1年ずれて、大学5年生をやりながら会社に入ったのがポイントですかね。そのへんはサラリーマンをやっていたところなので、もし振っていただけたらお話したいと思います。以上です。
亀山:え! なんか、まぁいいや(笑)。えーとね、彼は見た目としてちょっとヤバそうな雰囲気があると思うんだけど。実はね、調布のほうで1回遊びに行ったんですけど、そのときに中古車販売で調布の中にアフリカ人など、外国人を……何人だっけ、今?
山川:(話すが聞こえない)
亀山:マイク持たないと! マイク(笑)。
山川:従業員が170人で、外国人が50名くらいですね。
亀山:という感じで、まだ日本では有名じゃないんだけど、まさにITでアフリカを制覇しようとしています。アフリカが70パーセントくらいかな。という感じで中古売買をしているんです。結局、ITじゃないんでね、たぶん金が集まらなかったと思うんだけど(笑)。
山川:ははは(笑)
亀山:そういったところも含めて、今日、話を聞こうと思います。
今回は自己資本経営論ということで、「外部資本なんていらない」と。要は、IVSとしては、とても勇気のある登壇を用意したということです。
(会場笑)
ここにいる人間のほとんどを敵に回すんじゃないかという感じの話ですが。今、ここに来ている人の中でベンチャーとしてお金を集めに来た人はどれくらいいるのかな。手を挙げてみてください。要するに、投資を受ける側の人ですね。
(会場挙手)
ほう。逆に、VCというか、お金を出す側の人はどんなもんかな? 金融系のほうですね。
(会場挙手)
ま、似たり寄ったりの雰囲気ですかね。今回は、その人たちの目を覚まそうというような感じです。
(会場笑)
IVSとしては危険な賭けに出たということなので、とりあえず乗ってみようと思って受けてみました。みなさんそれぞれ、どういった考え方で現在に至るのかを聞いてみたいと思います。では、「私の会社はなぜ自己資本なのか」ですね。これは、なりたくてなったのか、不本意なのか。いろいろあるじゃない? ちなみに、うちは不本意です。
(会場笑)
うちも昔、IPOとか考えたんです。でも、誰も出してくれなかったというか、資本は出さないし、銀行はお金を貸さないし、証券会社はNGと言うし。過去、僕は涙を流しました。そこの恨みを晴らそうと思って、今日は来ましたので。
(会場笑)
今はもうあれですけど。とりあえず、恨み辛みがあるなら言っていただこう。逆に言うと、もともと興味がなかったなら、その理由を教えてもらおうと思います。まずは片桐さん、どうぞ。
片桐:僕は起業したときから、インターネットのサービスで会社を設立させたいと思っていました。とくに、海外のスタートアップを見ていると、サービスを作る前から資金調達して、そのお金でサービスをドライブさせているじゃないですか。
ピクシブの場合、サービスができていて、しかもすでに人気もあったので「ここでVCから何億円か調達して、そのお金を使って成長させちゃおうかな」と思ったんですよね。時期的に言うと、2007年にpixivができて、2008年夏くらいに資金調達しようと思っていろんなVCを回りました。そうすると、事業計画書を作ってくるように言われて。
「なにそれ?」と思うじゃないですか。現時点でpixivは成長しているのに、なぜ未来のことを書かなきゃいけないんだろうと(笑)。「めんどくさっ」となったんですよね。でも、やらなきゃいけないから、事業計画書を作り始めたわけですよ。
僕と、副社長の永田(寛哲)の2人で作っていて、「数字上のいい未来は作れるけど、ほとんど嘘じゃないですか?」と言ったんですよね。「こうなるだろう」という予想でしかないので、「嘘だよね」となったんですよ(笑)。だから、「こういう嘘で資金調達しても大丈夫なんですか?」といったんです。
亀山:みんな、心に刺さる言葉だよ。ここはね(笑)。いいことばかり書いちゃいけないと言いたいわけ。
片桐:「そういうことして資金調達しても、なんか嫌じゃないですか?」と議論しながら事業計画を作っていて、3ヶ月か4ヶ月か経っていくうちに、pixivで収益化が始まったんです。そして、広告が入るようになっていきました。
「毎月、数百万円が入ってくるのであれば、もう資金調達をする必要なくない?」となり、今に至ります。そういう話ですね。資金調達しようと思ったんですが、事業計画書というやつのせいで前に進めなかった(笑)。
亀山:事業計画書のせいですね。じゃあ次は、山川さん。
山川:僕はちなみに、事業計画書は1度も書いたことないです。
亀山:やはり同じくして。
山川:考えたことがないですね。僕、28歳から中古車屋さんをやっていたんですけど。世間で言う、不真面目な中古車屋さんと違って、僕は真面目だったんで、コツコツと小金を貯めていたんですね。
サイトを立ち上げるまでに、ある程度お金を持っていたんです。それを使ってサイトを立ち上げています。僕と、ここにいるみなさんと違う点は、お客さんから先にお金をもらわないと、車を船に乗せてあげなかったんですね。そこがポイントです。
要は、お客さんから先に注文をもらってお金を受け取ります。そのお客さんから先に預かったお金で、次の仕入れもやっていたので、ずっとキャッシュが会社に残っていたんですね。そのため、2つも3つもおいしかったので、お金は苦労したことがないですね。
気づくと、銀行さんが一生懸命に営業にいらして、お金を貸してくれるようになりました。僕は、苦労したことがないです。
亀山:ぜんぜん資金調達なくても、回ったということ?
山川:本当は回そうと思ったんですけど、銀行さんとお付き合いしとかないとまずいなと思って。
亀山:でも、アフリカから車を買おうと思ったらさ、「日本に金を送っても来ないかもしれない」とか、怖くない?
山川:向こうは怖がりますね。
亀山:山川さんは見た目も怖いしさ(笑)。人相で借りれなかっただけなんじゃないかと思ったんだけど。
(会場笑)
山川:いやいや(笑)。借りれないんじゃない、借りれたんです!(笑)。
亀山:俺、初めて山川さんに会ったとき、「awabar(東京・六本木にあるスタートアップ界隈の人々が集まるスタンディングバー)に遊びにおいでよ」と言ったんです。そうすると、黒塗りの車がスーっとawabarの前に停まるんですよ。運転手がパッとドアを開けたと思ったら、スーツをビシッと着込んだ山川さんが出てくるわけよ。もうヤバっと思ったよね、あのときね(笑)。
(会場笑)
山川:大丈夫です。素人です(笑)。
亀山:大丈夫、それ?(笑)。今日はカジュアルに着てるけど、これ、無理しているからね(笑)。
山川:スーツNGと言われんたんで。
亀山:そうそう。そのへん、IVSは厳しいね(笑)。とりあえず、入れなかったということですね。でも、「IPOしてかっこよくなりたい〜」とかならなかったの? そういうのは、とくになかった?
山川:それは……また後ほど、いっぱい話しませんか。
亀山:わかったよ(笑)。
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