
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):話がまた、ぽーんと飛びますけれど、実際にCAの業務をされていたときの経験はすごく大きいと思います。ということは、最初の新入社員のときの教育ってすごいんですか?
愛甲香織氏(以下、愛甲):結構、厳しかったと思いますね。
伊藤:ドラマになってるぐらいですもんね。
一同:(笑)。
伊藤:(CAの方が)一番大切にされてることは、気付くこと。
愛甲:一番大切なのはやっぱり、お客様のニーズを把握すること。
伊藤:その辺を、実際の飲食業とか、物販のお店に行かれて、教えられていると?
愛甲:そうですね、お客様の立場に立つということで、利他の心と言いますけど、その辺りを大切にはしています。
伊藤:なるほど。(教育が)ワンストップイノベーションの方々の事業の1つなんですけれど、もう1つがあれですよね? 大内さん。
要は、これだけネットがもう普及しちゃって、特に若い方を中心にして、リテラシーってものすごい高いものがありますから、情報がいろいろあるんですけれども。まだまだ情報というのが正しく、日本の情報を欲してらっしゃる方に届いてないということを問題視されてるんですよね?
大内卓氏(以下、大内):また中国の話になってしまうんですけども、中国には文化的にも特徴がありますし、先ほどは文化のほうから教育として、皆さんにお伝えしていくっていうことを我々がやっているんですが。
今、ITに関しても、例えばFacebookが中国に入るとまったく接続できないとか、Googleも接続できない、Gmail使ってるとメールも見れないという問題が起こってしまうんですね。
伊藤:これ、以外に皆さん知らないですよね? そうなんですよ。向こう行くとFacebook繋がらないんですよね。
大内:そういうメールソフト使ってると、「あれ、メールがしばらく音信不通になっちゃう」とか。
伊藤:そうなんですよね。だからわりと、そういうこと自体が知られてないので。ですから一生懸命Facebookで情報を発信してても、届かないですよね?
大内:そうですね、一部の台湾の方には届きますけれど、大陸のほうには届かないので、一生懸命に「何か、大陸の人、来ないな」と、「中国語でFacebookあげてるのに来ないな」って思われてる方が結構いらっしゃるんです。
伊藤:そうかそうかそうか。知ってるよって人?
一同:(笑)。
伊藤:もちろん知ってる方は知ってるんですけど。これ、知らない人、多いですよ。
愛甲:そうですね。
大内:一生懸命にやらてる方に限って真っ直ぐなんです。でも、そもそも届いてないんで。
向こうには向こうで、特殊なソフトウェアがあるわけですね。ということはそこをうまく繋いであげる仕組み、仕掛けを作らなきゃいけないですし。向こうのほうが人口が多いのでWebマーケティングの世界でも競争が激しいので。
じゃあ、地方自治体が一生懸命中国向けのソフトウェアに繋げるようにして、事業者も含めて、自治体の方も、ビジネスもやられるって方も、情報をポツポツって上げてったとしても、あれって更新頻度が勝負なので、なかなか届かないんですよね、1日1回の更新とかでは。
伊藤:そうですよね。
大内:逆に届いてない側からすると、「いやいや、日本の情報がもっとほしいんだ」と。別に日本は関西と東京だけじゃないだろと、九州も四国も山陰も東北、北海道もあるだろと。
伊藤:これ、情報を欲してるっていうのは結構、実感するところですか? 我々が実際に観光客の伸び、実際の人数の伸びをみてる限り「本当にどんどんどんどん日本に」(って思いますけど)、それでもびっくりするぐらい観光客の数って、世界規模でみると日本って下位じゃないですか。
愛甲:本当にそうですよね。
伊藤:ですよね。
愛甲:すごく少ない。
伊藤:今、何位だっけな、50位とか60位ぐらいですよね? 何か。もっと下だっけな。いや、確かそんなもんなんですよね。
大内:50、ちょっと上がってきたんです。
愛甲:少し上がってきたんですけど。
大内:30……。
伊藤:30ぐらいまできてますか?
大内:きてると思います。
伊藤:そうですか。
大内:30から50の間に入ってると思うんですけど。
伊藤:そういうのをみると、今、確かに日本に来たいな、(コメントに対して)「そんなに低くないよ」すみません。ありがとうございます。でも30位ぐらいですよね。多分、そんなもんなんですよ。だからもっと上にきててもいいような気がするんですけど、我々からすると。
だからもっと全然、伸びしろがあると思うんですけども。実際問題として、特にお3方はあれですよね、中国に住まれたこともあるんですもんね?
愛甲:そうですね。
伊藤:中国の話ばかりして、恐縮ですけれども。ですから、そういうふうに中国の方たちが日本に来られたいという思いは肌で感じてる部分が?
大内:ありますね。
愛甲:ありますね。
大内:日本に留学したことがある中国人の方、日本語もペラペラで、ゴールデンウイークに中国に私が少し遊びに行ったときには、夏に北海道に行くんだと。普通に日本語で会話するんですよ。
自分は日本語の自動車免許を持ってると、だけども、どこに行っていいかわからない。(その方は)日本語ができるので我々からすれば、普通にいろんな検索を日本のサイトですればいいんじゃいかと思いますけども。
「いやいや、いろんな予約システムはあるけれども、どう周っていいかとかって情報はなかなか届いてない」。どういう形式が、どういうおいしいものが、どういう体験がその時期にできるのかっていうのを。
確かにバラバラな情報にはなってるのかもしれないけど、まとめて知らせてくれるものって、届いてないらしいんですね、中国側には。気軽にアクセスできる場所には、見当たらないんだと。
伊藤:それってやっぱり日本が一番遅れてるとこですか? 今、自分のこと考えて、例えば、自分がアメリカに行こうとか、ヨーロッパに行こうとかっていうときに、何をもって調べてるのかなと思ったら……。ほかの国って、そういうの整備されてるんですかね?
大内:紙のガイドブックみたいなものとか。
伊藤:そういうのが日本は少ないんですか? 遅れてるんですか?
大内:遅れてるというか、あるとは思うんですけども。もしかすると、彼らはもっと手軽に情報にアクセスしたいというのもあると思うんです。
伊藤:具体的にはどういうことを?
大内:なので、中国側のニーズのある事業者たちと、アライアンスを組みまして、中国側の常に実績のあるWebメディアとか、そういうところと組むかたちで、我々は日本側の情報をうまくまとめて、それに翻訳をかけるなりのお手伝いをさせていただき、情報を整えた上で、毎日、毎日、何十個って数の情報を中国サイトにあげていくと。そうすることによって、それが中国の何億人っていうユーザーがいるWebシステムを通して、中国のユーザーに届いていくという仕掛けを……。
伊藤:いや、僕、その話、正直言うとすごくよく聞くんですよ。よく聞くんですけど、実際、まとまったものって、なかなか見たことないです。それ、どうやって具体的な日本の情報を今、まとめられようとしてるのか、ぜひ、聞きたいんですけど。
大内:そういう自治体に関してなんですけど。
伊藤:地方自治体、はいはい。
大内:自治体さんに関しては、自治体さんをうまく取りまとめてお手伝いをしてる会社さんとかがあるので。
伊藤:え!? それはワンストップイノベーションさんとは別に?
大内:はい、我々はどちらかというと導線というか、その土台。いわゆるプラットホームを現状は提供するようなかたちで。
なかのコンテンツについては、いろいろな皆さんと協業しながら、我々は小さい会社ですので、協業して皆さんの情報を載せていただきながら発信していく役割を我々はしようとしています。
伊藤:え!? じゃあ、それぞれ例えば、自治体なら自治体が発信してる情報を、すでに取りまとめている会社はあるんですか?
大内:取りまとめてる……。程度の問題なんですよね、すべての情報なのか、一部なのか、もしくは自治体からお願いされた情報なのかっていうレベル感は違ってると思うんですけども。今は日本のメディア向けにまとめてる会社さんはありますね。
伊藤:日本のメディア向け。
大内:自治体がこういうことやりましたとか、こういうお祭りがありましたみたいなことを情報として、提供している会社さんはあるんです。
伊藤:え!? ごめんなさい、ちょっと俺。
大内:すみません、私もついつい最近まで知らなかったんですけど(笑)。そういう事業者さんが……。
伊藤:例えば、今日は北海道のどこどこではこういうお祭りがありましたとか、新潟のどこどこでは……。え、それテレビ局から吸い上げてる情報ってことではなくて? メディアに伝えるってどういう意味ですか?
大内:メディアの方もいちいちそういうアンテナを持ってるわけではないので、そういうところから情報を仕入れるわけですね。
伊藤:その情報集めてるのもメディアじゃないんですか? そのどっかから情報を買ってるメディアがあるんですか?
大内:そうです。
伊藤:え~~!!
大内:非常にニッチだと思うんですけども。特殊な領域だと思うんですが。あるので、そういう方々も含めて、もちろん自治体に個別にアライアンスというか、お話をさせていただいてるわけですけども。
協力関係というかたちではそういう方々とも協力をしながら進めているような状況ですね。
伊藤:その情報をまとめたプラットホームっていうのをワンストップイノベーションさんのほうで提供されて、それを今度はどうするんですか?
大内:まとめて……。
伊藤:まとまってますよね?
大内:はい。まとまってきますよね。
伊藤:まとまってるんですよね? それで?
大内:はい。変な話ですけど、文化的に問題あっては行けないので、チェックをかけて。
伊藤:ごめんなさい、文化的な問題って具体的にどういうことですか。
大内:例えば、政治的な問題が起きる可能性があるとか、もしくはいろいろ受け手側が心地いいものがあれば、心地悪い情報もあったりするといけないので、無作為に情報を出せばいいというわけではないので。取捨選択をある程度は、しながら出していくということをしてますね。
伊藤:いや、ごめんなさい。
大内:わかりずらい表現ですね(笑)。
伊藤:わかりずらいですね。それ、まとめますよね?
大内:はい。
伊藤:で、これは良かれと思う情報も含めて取捨選択されますよね?
大内:はい。
伊藤:で、それをどうされるんですか? 今度は。
大内:それを普通に、今、こういう例えば北海道のどこどこで、こういうイベントがこの期間ありますよとかっていうのを翻訳をした上で、出すわけですね。
伊藤:出しますよね?
大内:はい、出します。
伊藤:いや、ただ、出しただけじゃ、僕、そこが一番問題だと思うのは、それで向こうの方々には届かないじゃないですか? そういうものがあるってことがわかんなきゃ届かないですよね?
大内:はい。我々は向こうのWebメディアと、タイアップをすることで、そこにユーザーが何十億人いるわけですね。ページビューがあるような、向こうってWebテレビとかって、Webのメディアが強いので。リアルなテレビよりは。
そういうところに日本の情報番組があるわけで、そういうところと我々はタイアップをすることで、もっと詳しい情報が知りたければ、こういう場所を見なさいと、中国サイドのサイトなんですけど。
伊藤:なるほど。
大内:そうすると、変な話ですけど、そういったWeb動画メディアを見た方が興味があれば、より深く知りたいと思えば、我々が提供しているニュースを見るようになりますし、もちろん簡単に言うと、それだけ直接日本に来るかといったら来ないわけですけども。
接点を多くしとくと、暇つぶしメディアですよね。我々がよく携帯でニュースとか見るようなかたちで、ぽこぽこぽこぽこニュースが届くかたちの仕掛けになっていれば、日本の情報だったらあそこなんだよねっていうようになれるようなことを今やっている。
伊藤:元々はインバウンドってことを事業の中心にされていたわけですよね? それってどうしてそういうことになったんですか?
大内:やはり海外に住んで、自分は日本人なんだって、強く意識させられることが、無意識でもありますよね? 嫌でも。
伊藤:外国に行ったってそうですよね。旅行行ってても、そうですもん。
大内:と同時に、やはり日本の良さとか、改めて再認識するときが結構多くて、そういうなかで実は日本の情報が正しく届いてないっていうことは、非常に残念だなって思いましたし。日本というのは大都市圏だけじゃないんだと。
自然もあれば、温泉もあれば、いろんな食べ物も特産物もあるんだと、皆さん知ると、非常にそこに興味を持たれるんですけど、知られてないことによって、情報が届かないことによって、うまくそこに行かないとか、そこのものを購入されないとかって非常に残念だなっていうのがあったので。繋いだ上で、取捨選択されるならいいなという思いがというところです。
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