2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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司会:続けて2つ目の質問にいきたいと思います。「稼ぐ人って例えば誰ですか?」これもフリップのほうに書いてください。会場のみなさんに書いていただいたものをご紹介したいと思います。具体的な名前をあげていた方は、今回はあまりいなかったんですけども。
「稼ぐ力がある方には、どんな共通点があると思いますか?」
この質問に答え、考えてくださったのが、20代女性の会社員の方。ご自身でこれを読んでいただけますか。
参加者:「『稼ぐ力がある方には、どのような共通点があるか?』で、私は3つ考えました。自分の頭で考えて、実際に行動できる人。あらゆるものを人から学びとろうとできる人。失敗しても成功するまでチャレンジし続けられる人」と、書きました。
司会:さっそく書き終わってらっしゃいますかね。中西さんからいきましょうか。
中西佑樹氏(以下、中西):先ほど、僕のパートナーとしてあげさせていただいた松井博。彼は元アップルのシニアマネージャー。アップルに17年勤めていて、スティーブ・ジョブズがいないときから亡くなるまで、ずっと一緒に仕事をしていて。
やっぱりアップルって変な会社というか「変子(中西氏の造語で「変わった子」)な」会社だったっていうのは聞いてるんですけども。その中でやり遂げて、お金もすごく持ってると思うんですけど、なぜか今はセブで僕とBrightureという英語学校を一緒にやっている。
アメリカから片道13時間かけて毎月1回来て一緒に仕事をやってるんですが、普通はしないと思うんですね。今までそこまでやってるのに。
「なぜ、そこまで新しいことを追い求められるんですか?」って聞くと、「楽しいからやるんだ」ってことを常に言っています。そこはやっぱり先ほどの言葉でいうと、すごく変子だなって。それを見ながら僕も勉強させていただいてます。
司会:Brightureという英語学校を一緒にやっておられる松井博さんですね。それでは、佐々木さんの稼ぐ人を。
佐々木あや氏(以下、佐々木):はい。すごく悩むというか、いっぱいいらっしゃるんですが。
私も当社の代表の名前をあげました。JIN-G(ジンジー)という会社の社長で、かつBBT大学の教授をしています、三城雄児という人間です。プロジェクトマネジメントという授業を担当しています。三城を見ていると、いろんな方がたくさん会いに来てくださいます。個人として立っている、組織人事のプロであり教育者としてのプロであるなと思っています。
そして、もちろんこちらにいるお三方が会いたいって思える方で。今回、藤原さんとお話ができると思わなかったので、かなりビビりまくってですね。でも、こうやって会いたいって人が集まってくる方は、憧れますし稼ぐためのポイントをおさえている方なのかなって思っています。
司会:先ほどの稼げる人たちという、そこに通じるような人たち、ですね。
司会:続いて宇田先生にとっての稼げる人というのは?
宇田左近氏(以下、宇田):これはみなさんよくわかっていますよね。123万部売られたっていうことで藤原和博先生ではないかと。
ポイントはですね。「俺は稼ぐんだぞ」って思っている人はですね、実はあんまり稼げない。そのようなパラドックスもあるのかなと。
先ほど、僕はクライアントにチャージするのが大事だと申し上げました。クライアントを向いて仕事をするのであって、自分の組織を向いて仕事をするのではない。常に相手にどういう価値を提供してるのかを問い続けるというのが、実は稼ぐ人にとって一番大事なことなのではないかと思います。
自分の利益を考えた途端に、その人からはみんな逃げていく。ある意味誰もついてこないということですね。それが見えちゃうんですよ。そういうことではなくて、むしろ自分として誰かにコミットメントをすることが大事ではないかと思います。
自分のクライアントが誰かっていうのはそれぞれ違うと思いますけどね、全力を尽くしていろんなことをやる人のところに話は来るし、お金も来るということだと思います。
だから稼ぐっていうのはですね、自分の中でそういうことを考えるのはいいけども、稼ぐことを目標にしてしまうと寂しい人生になるんじゃないのかなと思います。藤原先生はこの間、たまたまテレビをつけたら『テレビ寺子屋』というテレビ番組に出演されていましたね。おばさんたちがいっぱいいる中で。
おばさんたち相手に丁々発止でやっている。コミットしてるものがあって、結果的にお金も稼がれてると思うけども、稼ぐという側に目標をおいてしまえば、ただの人になってしまうと。
教育などいくつものことにコミットしているので周りの人もぜひ話を聞いてみたいと思うんではないでしょうか。自分のインタレストではなく。自分以外の人のインタレストに着目して、いくらそれにチャージできているかっていうことを考えてください。
お金に換算しているわけですから。価値を提供しないで仲良くなってね。酒だけ飲んでいてもダメですからね。だからそれこそ相手に時間30万円をチャージしても相手がついてくるぐらいの価値が提供できるかっていうことを考えながら、自分で努力をしていただくというのが良いのではないかと。そんなふうに思いました。
司会:はい、ありがとうございます。先ほど、出てきました2つ目のコミットする相手が所属する組織とかではなくて、第3者やクライアントということなのかなと思いました。ありがとうございます。
司会:最後に藤原先生にとっての稼ぐ人とは?
藤原和博氏:今の左近先生の話をもろに受けましたね。稼ぐことが目標になっちゃうと、ここで書いた三角形の現金化ってところに意識が向かって、これが人生の目標になっちゃうわけですよね。
そうではないと私は言いました。クレジットだと。他者からの信任をどれぐらい大きくするかというのが問題で、そのうちいくらを現金化するかは別の問題だと言いましたよね。そのことを、ちょっと証明しようと思うんですが。
こういうことになります。処理力から編集力。その編集力を希少性を高めるために使う応用編2。ここに書いてあるんですけどね。「自分を安売りして仕事を買いにいく人」。
仕事を買いに行く。これがクレジットを、どーんと高めるためのコツなんですね。仕事を買いに行くって、どういうことだと思います? 例えば、スカウト会社の人に金を払って自分を高く買って欲しいと。こういうふうにお願いすることと思うかもしれない。
派遣会社にお金を払って、とにかく高く売ってもらうと思うかもしれませんが、そのように自分の実力を越えて、高く売ろうとすればするほど、苦しくなります。逆にそういうことをやると稼げなくなるんですよ。
その逆に自分を安売りして、自分が研修したり、自分がノウハウを身につけたり、2歩目、3歩目に踏み出すポイントで、ゲットしたい技術を得るためには、本当だったら金を払っても良いぐらいですよね。だって研修なんだから。
自分を安売りして、この2番目の足場を固める。3番目の足場を固めるっていうことをやれば、必ずクレジットが高まりますから、その後に稼ぎがついてくるだけです。非常に具体的な話をしますと、私が47歳でやったのがそれです。年収からすると、だいたい3分の1になりました。
だけど僕としては、公立の中学校の経営ができるかどうかってわからなかったので、お金をもらって試せるっていうのはラッキーというぐらいの感じですね。そうやって自分を安売りして、仕事を買いに行くということです。だからクレジットがぐーんと高まった。これが1つのコツなんです。自分を高く売ろう、高く売ろうとしない。
ノウハウを得たいんだったら自分を高く売ることをしない。それを、仕事を買うという表現をしています。もっと詳しく知りたい人は、『中くらいの幸せはお金で買える』。これにちゃんと書いてあります。
第7章ですね。7章と8章を立ち読みすれば、1つ目、2つ目が読めると(笑)。こういうわけですね。
宇田:後ろに東洋経済の人がいますからね。ちゃんと買ってくださいね(笑)。
司会:はい、ありがとうございます。
司会:では、最後の質問にいきたいと思います。そういった稼ぐ力はどうすれば身につきますか? お勧めできるトレーニングがあれば教えてください。
先生方は特にお勧めのトレーニング。中西さん、佐々木さんはこういったことをやってるとか、これからやっていきたいなと思ってることでも結構です。会場のみなさんにも質問シートを書いていただいているので、みなさまにも聞いてみましょう。
「稼ぐ力を身につけるにはどんなことをしていますか?」
参加者:私は、エンジニアで開発とか研究をずっと行ってきました。そこで国際会議で発表したりとか論文を通したりしてたんですけども。それだけ高めても世の中に売れるものはつくれないと。それで、それだけじゃダメだなとサービス企画を行ったり、経営系の勉強をしたり、第2の軸足をとろうかなってところです。
司会:第2の軸足をおこうとまさにしてると。あと、もう1人ですね。
参加者:稼ぐ力を身につけるためにどんなことを実践していますか? ということですが、僕は少しでも興味があったら考える前にやっちゃいますね。考えるとどうしてもやらなくなることが多くなる。
例えば何かおもしろいイベントがあったら、自分が出たら失敗するなと考えるとやらなくなるので、とりあえずクリックして自分をやる状況に追い込んでみる。そうしたら何か見つかると思います。そこからいろいろと発展させていくという感じです。
司会:はい、ありがとうございます。とりあえずやってみるということでしたね。
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