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【投資の第一歩】投資家思考で未来が変わる!?(全1記事)

日本が投資後進国なのは「未来を信じる力」がないから 社会の閉塞感から抜け出す「当事者意識」の必要性

レオス・キャピタルワークス株式会社のYouTubeチャンネル『お金のまなびば!』は、ふだんは語りにくいお金や投資、経済の話について、ひふみシリーズの最高投資責任者の藤野英人氏や、ひふみシリーズのメンバーと一緒に学んでいくチャンネルです。本記事では「投資家思考で未来が変わる!?」というテーマで、藤野氏が日本人が投資をしない・できない理由について解説しました。 ■動画コンテンツはこちら

日本人が投資できないのは「未来を信じる力」がないから

Q:日本は投資後進国?

藤野英人氏(以下、藤野):未来に対して信じる力が大事です。なんだかんだ言っても将来は良くなる、もしくは良くなるように僕らががんばるはずだというところが心の中にないと、投資はできません。

日本の人がなかなか投資できない理由は何かというと、未来を信じる力がない。未来が暗くなると思っていたら、投資はできないです。かつ、その未来は自分たちで作ると思っている人はほとんどいないんですよ。未来というのは、自分以外の誰かが動きながら決まると思っているんです。

自分が当事者としてどう加わって良くするかという概念があまりない。結果的にいうと、自分も関与せず、世の中がダメになると思っているから、「何もしないでお金を持っておいたほうがいいよね」ということになるので、(投資をせずに)お金を持ち続けることになってしまう。

教育の基本は「未来は自分たちの手で作り上げるもの」と伝えること

これは非常に根深い問題です。「なぜ投資しないのか」というところには、その中にさまざまな深い問題が眠っていると考えられます。

例えば教育。日本の教育は適切ではないことが多くあります。何かというと、日本人が生まれてから一番希望に満ちている時は、幼稚園の時なんです。幼稚園の時は将来はバラ色だと思っています。高校3年生になると、未来に夢や希望があるという人は2割ぐらいになるんです。

義務教育から高校に行けば行くほど希望が下がっていくのは、教育の失敗ですよね。教育の基本は何かというと、「未来は自分たちの手で作り上げるもので、その未来は自分たちが明るく前進すればするほど良くなるはずだ」ということを子どもたちに伝えていくことが仕事なんです。

そういったものを全部変えていかないと、投資家であったり、投資的な人や起業家はなかなか生まれにくいと思っています。

日本の閉塞感から抜け出すために変えるべきは「僕らの態度」

日本の閉塞感の源は、政府でもなくて借金でもなくて、僕らなんです。僕らの態度なんですよね。だからこそ、僕らの態度が変わらないと日本は絶対に良くならない。

例えば私は「失われた10年」とか「失われた30年」という言葉が苦手なんですよね。なんでかというと、「なんで受動態なんだ」と思うんです。

「失われた10年」とか「失われた30年」とか言ってるけれども、これは「失った」じゃないかと。なんで受動態なのか? 「失われた」なんて言うのは、自分以外の誰かのせいだという被害者意識があるからですよね。

日本人が失ったわけです。俺らが失ったんだ。だから僕も責任がある。みんなも責任がある。じゃあそれをどうするかというと、より未来志向で明るく変えなきゃいけないよねと。このまま僕らが何もしないとどうなるかというと、もっと悪くなるんですよ。確実に悪くなる。

投資せず、何もせず、努力もせずに、アメリカとか中国とか他の東南アジアの国々にどんどん今(経済力が)抜かれているわけですよ。それは、至極当然だと思います。何故ならば、がんばっていないから。

でも「がんばる」というのは長時間労働ではないです。がんばるというと時間を長く当てることではありません。新しいことを始める、新しいことに挑戦するということです。今のことを止める、無駄なことはやらない。新しいことをするという勇気がないと、なかなか前に行かないですよね。

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