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教育格差って何だろう?〜 新しい解決策を生み出そう〜(全3記事)

子どもたちの人生に“待ったなし”で影響が出ている、教育格差 慢性的に不足している、教育分野に関わるプレーヤーの存在

「教育プロジェクトを新たに立ち上げたい人」と「プロボノとして教育事業を支援したい人」のための、新しい実践的プログラムを提供する、HatchEdu。同団体が主催するイベント「教育格差って何だろう?〜 新しい解決策を生み出そう〜」の模様を公開します。

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発達障害でも幸せに暮らしている、ロールモデルの存在

小林りん氏(以下、小林):晃菜さんと私のお部屋(ブレイクアウトセッションのルーム)ですけれども、晃菜さんのほうで「このアイデアおもしろかったな」「これは具体的なものとしてよかったな」などがあれば、シェアしていただけますか。

野口晃菜氏(以下、野口):ありがとうございます。学校の先生方が多く発言してくださったんですが、困っていらっしゃる点として「診断があったほうがいいけれども、なかなか診断まで至らない子に対してどうするか?」という話がありました。

やっぱりもっと社会の中で、そういった(障害の)診断があっても活躍して、幸せな人生を送っているロールモデルにたくさん出会えるようなプロジェクトもあるといいのではないか、という話が1点あったのと。

あとは現場で実際に学校の先生方、例えば英語の先生が困っていらっしゃる話があったんですけれども。特に英語って、まだまだ実践者がすごく少ない分野だと思うのですが、まずは先生たちがご自身でどんどん実践をしていただく。そこで試行錯誤したものをどんどん横に広げていただくことは、すごく重要だなと改めて思いました。

こういうのって研究ではいくらでもできるんですけど、実践する人がいないとなかなか進んでいかないと思うので。そういった意味で、学校の先生方はどんどん先駆者として実践してやっていっていただけるといいなと思います。

小林:ありがとうございます。冒頭の晃菜さんのお話でも「スティグマ」というキーワードが出てきましたけど、そもそも診断を受ける子が少ないという現実社会の中で、やっぱりこの分野は特に偏見をなくしていかないといけませんね。

ブレイクアウトでもお話が上りましたが、海外だとあの有名人もこの有名人も「実は小さい頃は発達障害でした」って、ものすごくたくさんカミングアウトされて、普通にパブリックインフォメーションとしてある。それが「うちの子もそうだけど、個性を生かしながらがんばってみようかな」という教育につながっているんだと思うんですよね。

ですので、このアウェアネス・レイジング(自覚を促す)というか「発達障害は決して悪いことじゃないんだよ」「それでもこんなにいっぱい活躍している有名人がいるんだよ」と、世の中に体系立って大きく発信していくのは、おそらく根本的な解決につながってくるのかもしれないですよね。

あとは島根県のお話もありましたよね。

野口:そうですね。島根県の大学の先生が、自治体と一緒にプロジェクトをやっていらっしゃるということで。「LITALICOで使っているような教材を使って、地域の中で教えていける居場所を作っていく」ということもおっしゃっていたので、さっそくLITALICOの教材のWebサイトをお渡ししますね(笑)。

小林:ありがとうございます(笑)。LITALICOさんだけでも年間に1万人ぐらいの待機児童がいらっしゃる事実を見ると、やはり発達障害(への支援)はまだまだプレイヤーが圧倒的に不足していて、当然、LITALICOさん1社ではできないこともあるという状況を踏まえると、もっともっと仲間が増えていくといいですよね。

チャットの中に晃菜さんから全員宛にシェアいただいているサイトがありますけれども。このLITALICOさんのリソースを見ていただくと、LITALICOさんがやっていらっしゃるような教材とか研究事例があります。。

ぜひこれをもとに、各地域で発達障害の方たちに対する体系的な学習支援が起これば、本当にうれしいなと思いますし。疑問がある方は晃菜さん宛で(笑)、LITALICOさんにお問い合わせいただければと思います。

私たちのルームでは最後に「ギフテッドについても触れてほしい」というご要望がありました。これについてはHatchと、あとは私たちISAKでやっている教育アントレプレナー新事業でご支援させていただいているEducation Beyondという新しいプロジェクトをご紹介させていただきました。

子どもたちの人生に“待ったなし”で影響が出ている、教育格差

小林:最後、残り10分を切ってしまいましたけれども、ぜひ今日のご登壇者お三方から、みなさんはもう10年以上、20年、ずっと現場で活動されていらっしゃる方々として。今日は、これからの教育の世界の中で「何か自分でやってみよう」あるいは「何かやっていらっしゃる方をお手伝いしてみたいな」という方の100人以上の集まりですけど。

特に教育格差というテーマにフォーカスしている方に向けて、みなさんから何かメッセージとか「こういうところを特に気を付けながらがんばってください」というメッセージがあれば、ぜひお一人おひとりに伺えればと思いますが。

前半と逆向きで、まず李さんからみなさんに、何かメッセージとかアドバイスとかあれば。いかがでしょうか。

李炯植氏(以下、李):ありがとうございました。本当にたくさんのアイデアをいただいて、全部必要だなと思いました。

小林:よかった!

:アイディアが出てかたちになっていくのって、すごくいいなと思いました。やっぱり現場で見ていても、コロナによって教育格差はすごく広がっていると思います。あらゆる角度で広がっていると思うので、やはり慢性的にプレイヤーが足りない。そして、もう子どもたちには“待ったなし”で人生に影響が出ているので、ぜひ多くの方にこの分野に関わってほしいな思います。

ですので、もしアイデアがある方がいれば「ぜひAコースで実現してみませんか」と思いますし。「まだまだ業界のことはわからないけど、ちょっとずつ関わりたい」という方は、Bコースを覗いてみていただけると、おもしろいプロジェクトがたくさんあります。みなさんと一緒に、ぜひやりたいなと思っています。ありがとうございます。

小林:ありがとうございます。そうですね、いきなり「会社を辞めて起業します!」はハードルが高いと、すごくよくわかりますし(笑)。専業でなく兼業でやられている方もたくさんいらっしゃるので「自分でやるのはハードル高いな」という方にはBコースがあるのが、このHatchEduの特徴ですね。

「ちょっとのぞいてみたいな」「手伝ってどんな世界かのぞいてみたいな」という方が何百人と、今はすごく急速に大きなコミュニティになりつつあるので。ぜひAもBも併せて、このあと後半でどちらかご関心あるほうに一旦入っていただければと思います。李さん、ありがとうございます。

:ありがとうございます。

一番強いのは「実態を作れる人」

小林:晃菜さん、どうでしょうか。

野口:今日は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。2点、私からお伝えしたくて。発達障害の支援に関わって十何年経つんですけれども、今日は私はあくまでも支援者としての立場からお話をさせていただいたので。

今チャットで送りましたが、ぜひ興味を持った方は弊社がやっている「発達ナビ」というサイトで、当事者の方やご家族の方がたくさんコラムを書いていらっしゃって、その中にも困りごとがものすごくたくさん書いてあります。

ですので、そういったところもぜひ参考にしていただいて、問題解決をしていただければなと思っています。あと、この分野はすごくセンシティブだったり、難しかったりする分野ではあると思うんですけれども、やっぱり一番強いのは「実態を作れる人」だと思っているので。

どんどん発達障害のある方向けのサービスを実装したり、新しい実践をしていただいて。それが既成事実となって重なっていって、どんどん広がっていくと思うので。やれるところから1つずつチャレンジしていただければなと思います。

何か質問がある方は、TwitterやFacebookでしていただいて大丈夫ですので、お願いします。今日はありがとうございました。

小林:ありがとうございます。晃菜さん、そういう意味では私はやっぱりさっきの「アウェアネス・レイジング」ってものすごく関心を持っているんですけど。これって、LITALICOさんがやったりはしないんですか? こんなところで質問することではないかもしれないですけど(笑)。

野口:そうですね(笑)。徐々に発達ナビでも、ロールモデルを取り上げたりしています。今「素敵なミドルエイジを目指す」みたいな感じで、発達障害のある20代、30代の方を取り上げて、コラムに出ていただいたりしています。例えば、今後はそれを動画にしていったりもできるとおもしろいかなと思いますね。

小林:なるほど。どなたかが独立してやる方法と、もしかするとLITALICOさんと何らかのコラボもあるかもしれないですし。そういうのも含めて、ぜひAコースで具体的にご応募いただけたら嬉しいですね。これ、発信力もすごく大事だと思うので。

メディアの方とかを中心に「どうやったら本当にこの問題に光を当てられるのか」「どういう人を具体的に、どうやってフィーチャーしていくのがいいのか」。アイデアがある方と共有ができればおもしろいなと思っていますので、ぜひAコースのアイデアをお持ちしています。晃菜さん、今日はありがとうございます。

野口:ありがとうございました。

たくさんの当事者の方が待っている領域

小林:この中で一番先輩の烈さん、先駆者として、この分野でたくさんの社会問題に取り組まれてきた烈さんだからこそ、最後にぜひお言葉をいただきたいです。

とはいっても自分で一歩を踏み出すとか「うまくいかなかったらどうすればいいんだろう」と、みんないっぱい不安だと思うんですよ(笑)。そういう人たちに対しても、ぜひエールをいただければ。何かエピソードもあれば「こんなところで苦労して、僕も辞めたかったんだけど」みたいなのも含めて(笑)。

藤沢烈氏(以下、藤沢):りんさん、直前にいろいろ要求はしないでください(笑)。

小林:ごめんなさい(笑)。そっか、すみません。

藤沢:でも、ありがとうございました。本当に素晴らしい場に参加させていただきました。私はふだんは災害の復興が専門で、あとちょうど1ヶ月で東日本大震災から10年ですが、私も東日本大震災をきっかけに、事業を社会課題の解決の道に完全に進むと決めた人間の1人です。

災害復興って、20年、30年かかるんですよね。阪神大震災は、今でも復興の事業をやっていますし、東日本はおそらく30年以上かかると思います。そういう時に、やっぱり教育なんですよね。地域を長い意味で魅力的な町にしていくためには、教育は絶対欠かせない。

日頃、教育は非常に大事だというのはさまざまな職業であっても感じますので。今回参加いただいているみなさんがさまざまな事業を考えられているんだな、と勉強させていただきましたけれども。それは地域のためでもあり、次の時代を作る上でも本当に大事なことだなと思っています。

事業を始められている方もいるし、これから考えている方もいらっしゃると思うんですけど。「不安にさせないように」ということではあったんですが、やっぱり簡単でない面は、確かに事実としてあると思うんですね。なにしろ事業としてもある程度採算を合わせないといけないし、しかし同時に社会問題も解決しないといけないので。

通常のビジネスよりやりがいもありますが、同時に難しい領域だと思います。ただ、いろんな人の力を借りやすい良さもあるので。いきなり明日から会社を辞めて立ち上げるにはリスクが高すぎるのかもしれませんけれども、本業をしながらやっている方もたくさんいらっしゃるので。

あるいは最初は、りんさんがやられているような教育系の事業を、まずは1〜2年やってから立ち上げる方もけっこういらっしゃいますよね。なので、長い目で。教育の問題はこれから10年、20年とかかっていくものですから。Bコースということなのかもしれませんが、慌てて立ち上げなくても、いろんな事業に関わりながら。

そして事業の芽や課題が見えたら、最初は事業として考えなくても、プロジェクト的にボランティアでスタートしていって。私もそうでしたが、本当に必要になってくるともう本業をやっているヒマもなく忙しくなってきて(笑)。やむを得ず辞める感じだったんですよね。

そういう感覚だと思うんですよね。たくさんの当事者の方が待っている領域だと思いますので、ぜひ1人でも多くの方に参加して、仲間になっていただきたいなと思いました。ありがとうございました。

小林:ありがとうございます。本当に、おっしゃられていた最後の言葉がすごく肝だなと思っていて。最初は本業でやるつもりがなくても「これ大事だな」と思って、やっているうちに気が付いたらあまりにもニーズがあって忙しくなって本業になっていたというのは、たぶんみなさん一緒なんじゃないかなと思うんですけども(笑)。

そういう意味ではいろんな関わり方があると思うので、あまり「いきなり辞めて起業するぞ!」というよりは、HatchEduには、AコースとBコース両方ありますので、ぜひいろんな方にいろんな関わり方を考えいただければなと思います。

今日は本当に短い時間ではありましたけど、まだまだ私もいっぱい聞きたいことだらけです(笑)。というのは置いといて。

烈さん、晃菜さん、本当にありがとうございました。李さんはこのあとBコースにも入っていただきますので、残っていただきますけれども。まずは藤沢烈さん、それから野口晃菜さん、改めて本当にありがとうございました。

野口:ありがとうございました!

藤沢:ありがとうございました。

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