2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
夏野剛氏(以下、夏野):そのとおり。だから、テレビに出ている人間が交通事故を起こすと、大したことない事故でも大々的に報道される。警察は「一罰百戒」なんです。
亀山敬司氏(以下、亀山):抑制効果で、有名人が生贄にされるのはしょうがないと思うんだけど、社会がもうちょっと許容してもいいんじゃないかと。昔より了見が狭くなったのか、ネットで言いやすくなったのかなぁ。
成長をあきらめたやつが、上を引きずり下ろしたり、下が上がらないように叩いてるように見える。そんな暇があるなら自分が前に進めよって思う。
夏野:そうですね。そういう意味で言うと、不満を持っている人はけっこう多いわけです。そういった側面が政治の世界で噴出したのが、トランプだと思うんです。
亀山:オバマさんはここ最近の大統領では一番よかったよね。
夏野:そうとも言えますね。
亀山:いろんな政治家とかいるかもしれないけど。そのときの状態がまあまあいいとしても、世間からはなかなか褒められない。悪くなったときに、「あの頃はよかった」とか言われる。
夏野:そう。悪くならないといい面は言われないんですよね。
亀山:みんなないものねだりじゃないけど、平和な時はちょっと過激なものを求めて、ひどくなるとオバマさんみたいなバランスのとれた人がよくなるのはあるよね。どんな時でもchangeしたがるね。
夏野:ということは、亀山さんが社長の座を譲ったのは、そういうことも計算していたんですか?
亀山:そういう計算って?
夏野:やはり自分がずっと社長をやっていると、自分のありがたみを社員にわかってもらえないとか……。
(会場笑)
亀山:ああ、なるほどね(笑)。でも、「早めにいなくなってよかった」って言われたら辛いよね。ゲームもFXの事業も、俺がいなくてもぜんぜん問題ないからね。
夏野:やれる人に任せているからですよね?
亀山:任せたやつがうまかったっていうのが、それこそラッキーみたいな。
(会場笑)
夏野:でもラッキーが多すぎませんか? それを言ったら、DMMの事業は他もラッキーなものが山ほどあるじゃないですか。
亀山:ラッキーなやつを探すのが仕事みたいな。
夏野:それができるのは素晴らしいですよね。
亀山:うまい具合にやれそうなやつに「よろしく」みたいな。
夏野:そして、ついに「社長もよろしく」って言ってしまったと。
亀山:「よろしく」で済ます会長が一番おいしいよね。
夏野:DMMは何を目指しているんですか?
亀山:んー、何を目指してるかな〜。「なんとなく日々楽しくやってければいい」ってのを目指してるよ。
(会場笑)
夏野:会場にも質問をしたい人がいますので、質問にいきたいと思います。
質問者1:DMMアカデミーについて、今回は若手の育成が目的だと思うんですけども、もう少し上の人を入れる予定とかはないんですか?
亀山:「考える力」っていうのは若い頃につけないと、なかなかつきにくい気がするんだよね。20代より、むしろ10代のほうがいいくらい。若いほうがやりやすいっていうのはあるよね。
夏野:あともう1つは、30歳を超えてから、どん底まで落ちること。僕みたいに会社を倒産させるとか……。
亀山:あはは(笑)。倒産したの?
夏野:倒産しました。でも、そういう状況になると、考えざるを得ない。もうなんか必死になって考えるんです。
亀山:自分の人生をも遡っちゃうよね。
夏野:すべてを否定した上で、ゼロから考えるしかないので。そこから這い上がるのもかなりキツイので、若い頃のほうがいいかもしれない。
亀山:考えるってことはやっぱり、今までを全否定するところから始めないといけない。若いころは否定するものが少ないよね。積み上げた垢みたいなものが少ないから。
例えば、このジュース。ジュースには甘いものも甘くないものもあるんだけど、若い頃からいろいろ飲んでるとどれもうまいよね。
でも、甘いのばかり飲んで「ジュースは甘いものだ」って当たり前に思い込んでる人が、30代になってからトマトジュースを飲んだら、「うわ、なんだこれ! 甘くない! まずい!」ってなる。
夏野:そして、40代になってから、初めてそのまずいものを飲むと、生死をさまようことになるんですよ、身体が。
(会場笑)
亀山:50代なんか、もう即死だからね(笑)。
(会場笑)
夏野:副作用が小さいうちに、小さい差で経験値を積んだほうがいい。インパクトが小さいことで学びが大きいというのは、若い頃の宝かもしれない。
亀山:俺も大学は落ちたんで行かなかったんだけど。その後に別のものを飲んで、それ以外のことを学んだのが、今の考える力になってる気がするよね。
夏野:でも、一番よくないのは、大学に行ったものの、「なんかおもしろくもない」と勉強もせず遊びも極めず、何にもせず大学4年間を過ごしてしまっている人。
亀山:部屋の中で、DMMばっかり見てるやつもね。
(会場笑)
夏野:そういうものは、ほどよく見ることがいいのでは? 次の質問にいきます。
質問者2: NewsPicksで高濱(正伸)さんとの記事をちょっと見させていただいて、大変興味深かったんですが、幼児期から成長していくに従って、親は(子供に)どういう教育の機会を与えていけばいいのか、アドバイスいただけたらと思います。
亀山:幼児期か……幼児期は何してたかな。うちの子が小さい頃、俺はなにかと叱る機会を探してたかな。
失敗をしても怒らないんだけど、明らかに嘘ついた時とかは思いっきりお尻を叩いてたね。そして、泣かした後は「愛してるよ」って見せるため、最後にぎゅーっと抱きしめてやるみたいなことはやってたかな。
娘は利口だから、滅多に怒られるようなことはしないんだよね。だから、年長さんの時に1回だけ機会があったくらいなんだけど、息子のほうは馬鹿だから小6でも尻叩いてたなぁ。
(会場笑)
そういうふうに、興奮しないで怒らないで、「ここは叱るチャンスだ」と思ったら尻を叩いてた。
「叩かない」っていう親もいるけど、やっぱり子供は動物だと思うんだよね。だから、なめられないように親が怖いってことを教えないといけない。でも同時に、愛されてるってことも教えないといけない。って感じかな。答えになってるかな?
夏野:いいパパですね!
亀山:あはは(笑)。あとはまぁ、NewsPicksに書いてあるんで、1,500円払って読んでください、俺にカネは一銭も入ってこないんだけどね(笑)。
(会場笑)
関連タグ:
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05