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人材育成からはじまる新しい地域活性(全2記事)

地方でリモートワークをやる意味は? LIGが「いい事業」を通じて目指すもの

CGやWeb、ITプログラミングなどのデジタルコンテンツを主軸に据えた教育の場として2005年に開校したデジタルハリウッド大学。その実践的な教育研究の取り組みを紹介する場として、「近未来教育フォーラム2015」が開催されました。イノベーションをテーマにしたこのセッションでは、一過性のブームではなく、持続的な地域社会づくりに取り組む企業の代表2名が登場。このパートではWeb制作だけでなく、コワーキングスペースやシェアオフィスなど幅広い事業を手掛けるLIGの代表取締役社長の吉原ゴウ氏が、LIGが野尻地区で展開するゲストハウスやボートハウスなどの「いい事業」について解説しました。

LIGの特徴は情報発信

吉原ゴウ(以下、吉原):みなさま、こんにちは。LIGという会社をやっています、吉原ゴウと申します。今日は20分ほどのお話ということで、弊社のいろいろな取り組みをご紹介させていただければと思います。

ちょっとお伺いしたいんですけど、LIGっていう会社を知ってます、という方、どれくらいいらっしゃいますか? (見渡して)半分くらいですね。ありがとうございます。ご存知ない方のために、簡単に会社の紹介をさせてください。

吉原:東京の上野で、Webの制作会社をやっています。元々、ホームページを作ったりするところから始まっている会社なんですが、今、社員が100人くらいいる組織です。で、元々はWeb制作から始まっていまして、さまざまな事業を行なっております。

我々、LIGという社名の由来でもありますが、「Life is Good」を掲げております。「Life is Good」が何なのかというと、自分たちがまず、LifeをGoodにしつつ、世界中のLifeをGoodにしていこうと。

では、Lifeって何だというと、人生ですね。人生っていうのは、どれくらいの範囲かというと、地球規模で70億人と定義して、70億人の生まれてから死ぬまで100年分のLifeをGoodにするような活動だったら何でもやっていこうぜっていう会社です。なので、元々はホームページ制作なんですけども、さまざまな事業に手を広げております。

弊社の特徴なんですが、ブログをやっております。あとで「LIG」と検索していただければすぐ出てきますが、社員が全員でブログを書いて情報発信をしています。

どういう情報発信をしているかというと、自分たちのやっていることや、取り組み。例えばデザイナーだったらデザインのこと、プログラマーだったらプログラムのことを書いていたり、料理人は料理のことを書いています。アウトドアインストラクターはアウトドアのこと書いていたり、いろんな職種があるので、みんなで情報発信をしている。

ほかにも外部からのパートナーさんと一緒にブログを書いていたりですね、とにかくいろんなことの情報発信をして、自分たちはこういう考えで、こういうことをやっていますよ、というのを常にWeb上で、またはイベントとかをやりながら発表しています。

コワーキングスペースなどを運営する「いい事業」とは

これが1つ強みなんですけども、大きく分けて、Web事業、メディア事業、いい事業、とあります。Web事業はWeb制作ですとか、Webサービスなんかをやってます。メディアはブログ周りですね。今日お話したいのは、「いい事業」というところです。上野で「いいオフィス」という、コワーキングスペースを弊社は運用しています。

そのなかに、今回新しく、デジタルハリウッドさんと共同でSTUDIOを1つ作らせていただきまして、それが今度オープンするんです(2016年1月23日オープン)。そのお話もしながら、その下、「LAMP」というものがありまして。LAMPというのは、長野県野尻湖でやっているゲストハウスです。

それと同じ施設なんですけど、「サンデープランニング」というところで、アウトドアのスクールもやっております。そこに野尻湖オフィスとして、リモートワーク専門のオフィスを設けていたりしています。そんな話をできたらと思っております。

まず、弊社のオフィス紹介です。上野にあるんですけども、こんなようなところで仕事をしております。このフロアを「10階オフォス」と呼んでいまして、40人くらいが働いています。

右上を見ていただけるとわかりますが、でかいキッチンがありまして、オフィスなんですけども、打ち合わせスペースに漫画があったり、そこにでっかいカウンターキッチンがあって、ここで社員がお昼を作ったり、夕飯を食べたり、打ち上げをやったり、パーティをやったりしています。

こういったオフィス設計みたいなところを、僕がずっとやってきています。どういう意図でやっているかというと、基本的にはコミュニティ作りがすごく好きなんですね。オフィスも1つのコミュニティだと思っていて、仕事に来て、仕事が終わったら帰るというのは、非常につまらないな、全然「Life is Good」じゃないなと思って。

「同じ釜の飯を食う」という言葉があるんですけど、僕はその言葉がすごく好きで。やっぱり一緒にご飯を食べると仲良くなるんですね。で、そのなかでコミュニティが生まれていっていろいろといいのかな、という思いからやっています。

僕は料理も好きなんですが、キッチンをどーんと作って、始めは「なんでこんなの作るんだ」と言われたんですけど、できてみたら「意外とよかったね」ということになりました。

始めは僕が率先して料理して、こうやって使うんだよ、こうやって遊ぶんだよっていうのをずっと言い続けて、やり続けて。最近はそれが文化になったので、あんまり僕はここに立たなくなりました。

キッチンのあるイベントスペースの強み

で、今年に入って増床しまして。ビルの8階にもう1つオフィスを設けました。ここはメディア事業を中心にスタッフが働いています。そして同じビルの3階に「いいオフィス」というコワーキングスペースを設けているんですけど、ここにも巨大なキッチンが置いてあります。

坪数でいうと200坪くらいあります。たぶん都内のコワーキングスペース、シェアオフィスでは最大規模なのかなと思っております。さらにキッチンがあることから、料理系のイベントで重宝されています。イベントをやりながら料理したりできるところが、あんまりないらしく、使ってもらっています。

どういう使い方をしてるかというと、地方の行政さんなどが地元の食材を持って来て、ここでなんかイベントをやる、みたいな。例えば高知県の人がカツオと日本酒を持ってきて、高知県のPRをやったりしました。けっこう、「食」をキーワードにして、いろいろとコミュニティが生まれるんだなと実感しています。

このフロアの半分がブースになっていてオフィスを貸し出しているんですけど、そこはオープンして1年くらいになります。ありがたいことに満席となっておりまして、あとはフリースペースでやらせてもらっています。だいたい2日にいっぺんくらいは夜に何かしらのイベントがあって、イベント会場として機能しているというところです。

そして、「いいオフィス」内の1つのオフィスを改装して、「デジタルハリウッドSTUDIO上野」を作っております。今日も見てきたんですけど、絶賛工事中で。壁にはうちの所属するクリエイターがイラストを描いていました。こんなのを作ったりしています。(2016年1月23日オープン)

長野県でゲストハウス「LAMP」も手掛ける

ここから長野県での活動の話になります。「LAMP」というゲストハウス、これ実は僕の実家なんですね。僕の実家が創業40年くらいの、日本で最初のアウトドアスクールを営んでおります。

それを2年くらい前に、僕の父親が社長をやっているんですけども、「そろそろ継いでくれないか」と言われました。継げも何も、僕も東京で会社やっているし、そんなところで長野に戻るわけにもいかないし、責任もあるので……ということで、断ろうかなと思ったんですけど、それだと実家がなくなってしまうので。

しかも経営状態がそんなによくない状態で僕にパスされたので、僕がやらないと実家がなくなるという瀬戸際で、引き取って、何かやろうということで、ゲストハウスをつくりました。

内装がかなりウッディな感じになっていますが、僕の幼馴染で大工の友達が、全部1人でバーっとつくり上げてくれて、かなり格安でやってくれたんです。

こういうゲストハウスをつくって、ここに弊社のLIGから1人、人材を派遣しました。これがここの左に写っている堀田という人間なんです。彼がそこの支配人をしています。

彼はゲストハウス運営なんて何のノウハウもなくて。そもそも京都出身で、Web業界に憧れて、Web未経験で上京してLIGに入社して、その3ヶ月後くらいに長野に飛ばされてゲストハウスの運営を任される、みたいな。そういう人生を送っています。

我々は「Life is Good」を広げるために、さまざまな業態や業種にチャレンジしなければいけないと思っているんですけど、基本的にノウハウが何もないんですね。

先ほどのコワーキングスペースやゲストハウス、こういうのを作ったときに、誰もそういうのやったこともないですし、下手したら行ったこともない。僕もゲストハウスに行ったことないですし、コワーキングスペースを利用したこともないのに、つくってみようと思って、実際につくって運用しています。

そういう企業風土なんです。とにかくやってみようと。まず行動してみて、いろいろとチャレンジして、辛いしキツイんですけど、まぁなんとかなるだろう、みたいな環境でやっています。

このゲストハウスもうまくいっています。人柄もあるんですけど、いろいろとやりやすかったなと。

野尻湖に浮かぶボートハウスをオフィスに

こちらが今年の夏から立ち上げた、野尻湖オフィスというところです。LAMPのある野尻湖というところは、目の前に湖が広がっているんですね。この野尻湖畔に、ボートハウスといって、湖の上に小屋が建っています。今の建築基準法とかもろもろの法律でいうと、湖の上に建物を建てるということはできないんですね。なので、昔に建てられたやつがそのままぼろ小屋で残っている。

その誰も使っていなかった小屋に目をつけて、これは最高の物件だなと思って。地域の知り合いと交渉して、この家を貸してくれと言ったら、「こんなの借りたいの? 価値ないじゃん?」みたいなことを言われたんですけど、「すごく素晴らしいから」と言って借りて、リノベーションをしてオフィスにして、湖の上にオフィスをつくりました。

ここで僕らはリモートワークやりますと宣言して、ブログに書いて発表したら、すごいたくさん取材が来てくれました。特に長野県のテレビ局とか新聞とか、そういったところがすごく取り上げてくれた。

地域で仕事をする、何か新しいことをつくるとき、やっぱりビジュアルはとても大事だなと思っているんですね。さっきのオフィスもそうなんですけれども、今の世の中で、写真に撮ってシェアしたくなるようなビジュアルってすごく大事だと思うんですよ。それが人に伝えたくなるということです。

これ、うまくやると広告宣伝費がすごく下がるんですね。なので僕はこの水上の建物を見たときにピーンときたんです。「これはいいな」と思いながらつくりました。

東京にいたスタッフを5名ほど今年の夏から移住させて、「ここでリモートワークするんだぞ」といって仕事してもらっています。

こんな感じですね。打ち合わせしたり。カヌースクールとかもあるので、休みの日にはカヌーやったり、近くにあるLAMPでご飯食べたり。

右上のやつは何だかわからないんですけど、イカダを浮かべてそこでパソコンをやっているような絵を撮ったりですね。これはもう、宣伝のためといえば宣伝のためなんですけど。こういう絵を撮ったらおもしろいよね、みたいなノリで、いつもこういうことやっています。

シェアハウスや、謎の「堀田小屋」を展開

さらに近くに一軒家を借りまして、そこをスタッフみんなでリノベーションして、壁に色塗ったりして、みんなで共同で暮らしているというようなことです。

これは通称「堀田小屋」と呼んでいます。去年かな。これも野尻湖の近くにある小屋なんですけど、農作業小屋だったんですね。このボロボロの状態だったんです。この農作業小屋が、4面がガラス張りの小屋で、なんかすげーかっこいいなと思って。

地元のおっちゃんに、「この建物貸してくれませんか?」って言って。「こんなの借りたいやついるのかよ」みたいなことを言われましたけど、「絶対かっこよくなるので」って言って借りて、幼馴染の大工に改装してもらいました。

中に囲炉裏を作って、畳を敷いて、夜の写真を撮るとこんな感じみたいなのをやって。特に何の利益にもなってないんですけど(笑)。何の活用にもなってないんですけど、こういう絵が撮りたかったっていう。

でも、おもしろいのが、今年の夏とか行くと、観光地みたいになってて。車が停まって、みんな見てるんですよね。誰も使ってないんですけど。

そんなようなことやってます。ちょっと駆け足だったんですけど、僕が今まで作ってきた建物とか、そういったのを見てもらいました。

居心地のいい空間には自然と人が集まる

僕がどういう思いでこれをつくっているのかというと、1つは人の目に触れるようなインパクトのあること。それで自分がやってて楽しいなと思えるような建物や空間をどうつくるかっていうところなんですね。

空間をつくると非常によくて、居心地のいい空間には自然と人が集まるんだなと思います。

先ほどのLAMPは、非常にあったかい空間になってまして。音楽が流れてて、囲炉裏では火が焚かれていて。おいしいコーヒーが淹れられて、料理もでてくる、みたいなことをやっているんですけども。

地域にこういう場所がなかったんですね。食堂とか、お蕎麦屋さんとかはあるんですけど、そこにあんまり人ってたむろしないですよね。こういうふうに、なんかわからないけどここに来れば誰かがいて、酒が飲めて、一緒に話ができて。しかも、地域で感度が高い人たちが行くような場所っていうのが、ちょうどなかった。

ここは過疎化している町です。もともと観光産業でやってた町なんですけども、どんどんそれが傾いていって、今は全然人も来ない。冬もスキーには来ないし、夏もそんなに野尻湖って来ないんですね。僕が子供のころはすごく人が来てたんですけども。

「それって何のせいなの?」っていうと、みんな、うちの父もそうなんですけど、観光業に携わっている人たちは、「経済が傾いたからだ」って言うんですね。「経済が悪くなった」「不景気だから人が来なくなった」「昔はよかった」って言うんです。

僕はそのタイミングで継いだのですが、そんなことないだろうと。景気が悪かろうが何だろうが、人はおもしろいものを求めるし、いいものを提供していれば絶対来てくれるはずだと思ったんです。

ということは、ビジネスチャンスはそんなにでかくはないですけど、やってくぐらいはできるだろうなと思ってこういうのをつくったんですね。

そうすると、見事なぐらいに、信濃町という町のなかで、地元に対して何かしたいけれどもどうしていいかわからなかったとか、場所がなかったとか、同じ思いで動いてくれる人がいなかったとか、そういう人たちがどんどん集まってきて、ネットワークができて、コミュニティができて。

今、みんなでいろんな活動をしようと思っています。「場をつくる」っていうのが地域で仕事をするうえで重要なんだなと思っています。

給料以外の付加価値とは何か

で、元々この堀田という人間が一昨年に1人で行って、そういうコミュニティをつくり始めたところに、今度、野尻湖オフィスをつくって、さらに東京から移住をさせました。

そうすることで、この地域にもっと人が来るようになる。要は、イケてる人間が、イケてるコンテンツをつくって、イケてる空間をつくっていくと、そういうのに感化されたモチベーションの高い人たちがどんどん集まるようになってくる。

「一緒にやりたいです」と、いかに言わせるかが僕は課題だと思っていて。うちの会社自体もそうなんですが、IT企業ってどうしても人材不足。まぁどこの業界もそうだと思うんですけど、優秀な人材をいかに獲得するかって、すごく重要な課題です。

そのためには、お給料じゃないところで、どれだけ付加価値を出せるかが重要だと思うんですね。もちろんお給料はちゃんと出します。ほかの企業と同じくらい出していればいいんじゃないかなと思っているんです。

でも、それに頼らない、それ以外の付加価値って何だろうといったら、「この会社で働きたい」とか「なんだかわからないけど楽しそう」「やっていることに意義がある」「ビジョンに共感できる」というようなことを、どうつくっていくのかが必要なんだろうな、と思っています。

我々はLifeをGoodにしなければいけないので、まず自分たちの生活が楽しくないと意味がないという考え方なんですね。なので、この野尻湖オフィスで働いているスタッフには、夏の間にはめいっぱいウェイクボードとかカヌーとかそういうのを楽しんでもらって。

昨日、初雪が降ったんですけれども、このへんってすごく良質なスキー場の宝庫なんですね。冬になると南半球のオーストラリアとかニュージーランドから長期滞在の外国人が来て、2ヶ月くらいずっとこもりっきりでパウダースノーを楽しむみたいな、非常にいい立地なんです。そういう良さって、あんまり地元の人は知らないんですよね。

地元の人って、スキーとかスノーボードとかやらなかったりするので。逆に東京のオフィスで働いているスタッフたちは、スキーやスノーボードが好きな人って、金曜日の夜の夜行バスで行って、土曜日、日曜日滑って、日曜日のバスでまた帰ってくるみたなことをやるわけですよ。それがいかに大変かっていう話ですよね。

野尻湖オフィスでやっているスタッフは、ちょっと滑りに行く。今日は天気がいいからとか、今日はパウダースノーだから行ってこよう。で、また仕事しようが実現できるわけですね。

東京を離れて、同じように仕事をしていたのでは意味がない

そんなようなことをやりつつ、それを精一杯、情報で発信しなさいって言っているんです。ブログでもFacebookでも、Twitterでも、Instagramでもなんでもいいから発信して、それを羨ましいな、一緒にやりたいなって、どう思わせるかが、すごく重要なのかなと思ってます。

リモートワークに関しては、普通にやれるなと思っています。ネットが繋がっていれば、僕はどこでも仕事ができると思っていて。もちろんコミュニケーションのロスはあります。ただ、その辺はいろいろなツールを使いながら、やりようで何とでもなるなと思っています。

ただ、地方でリモートワークをやる意味ですよね。何の意味があるのかっていうところ。東京と同じような仕事の仕方をしていたのでは、東京でいいじゃん、っていう話ですよね。

なので、そうじゃないところに意義をつくってあげなきゃいけない。これが我々が今やっているリモートワークです。

リモートワークじゃない部分って、先ほどのゲストハウスはリモートワークでもなんでもないんですけども、複合的に考えて、地域のためになるようなこと。自分たちがまず楽しんで盛り上げていって、人を巻き込んでいく。それが地域にとってもお金が落ちるし、人が来るし、地域に雇用が生まれる。

そういった流れのなかで、当然、教育も重要ですね。地域に対してどういうIT産業をやっていくのかとか。課題はいろいろとありますし、我々もこういうリモートワークや地域ビジネスに取り組みだして、まだ2年くらいなんですけども、手応えは感じています。

1つ目の課題である、地域に移住をして実際に住んで、地元の人たちと一緒にその場を楽しんでコミュニティをつくるというところに関しては、まずまずの出来なんじゃないかなと思っています。

長野のスタッフの使命は「自分もそこで働きたい」と言わせること

次に我々がやらなきゃいけないのは何かといったら、そこで人を採用してもっと育てて、層を厚くして、仕事の流れをつくっていかなきゃいけない。

東京との絡みをどうしていくのか。東京のスタッフに「こっちに移りたいです」って言わせなきゃいけないんですね。彼らの使命としては。「俺らも長野で働きたいです、だってそっちのほうが楽しそうじゃないですか」って言わせなきゃいけない。

先月、1人のエンジニアがフィリピンのセブ島に旅立ちまして。今、セブ島でも支店をつくっています。4日くらい前に僕もそこに行って、見て来ました。

彼は1ヶ月くらいフィリピンに行って仕事をしているんですけど、全然まだフィリピンのセブ島を楽しめてないんですね。毎日オフィスで仕事をしてます。なので「ふざけんじゃねぇよ。もっと楽しめよ。海とか飲み屋とかいっぱいあんじゃないの?」と。そこを楽しめてなくて、プログラミングだけやっているんだったら、それ東京でいいじゃん、って話で。

東京のほうがいろいろコストがかかる部分もあるけれども、コミュニケーションコストは絶対に安いし、そっちのほうがいいんじゃないの、だったらセブ島にいる意味ないじゃん、というような話をしてきました。

そこで彼は今から挑戦を始めているんですけど。もっと楽しんで、そこを盛り上げていかなきゃいけないよ、みたいな。これはどこで何をやろうと共通している話題なのかなと思っています。

まずは野尻地区を盛り上げていきたい

我々は「Life is Good」を実現して世の中にどんどん広げていかなければいけないので、今野尻湖でやっている取り組みは、ほんの始まりにすぎないと思っています。

元々は僕の地元というのがあるんですけども、この野尻地区でレストランだったり、ゲストハウスだったり、ITだったり、コワーキングスペースだったり、いろいろなことやっていこうと思っています。

このエリアを使って仕事を複合的につくっていく。ここを盛り上げることができないんだったら、ほかの地域にも行けないなと思っています。

なので、我々はまず野尻地区を最大限に活かして活用して楽しんで盛り上げて、それができた段階で次のエリアに行こうと。そのときには、どんどんほかの地域経済を巻き込んでいって、もっとより良く、地方が盛り上がるようなことになるんじゃないかなと思っています。

その秘訣はですね、どこへ行くにしても、行った人が左遷されたとか、閑所に飛ばされたみたいなことを思わせないために、楽しむっていうのをつくり上げることが重要なのかなと。そんなことを考えながら、日々いろいろ取り組んでおります。

こういう活動しておりますので、何かご興味ある方いらっしゃいましたら、声かけていただければと思います。LIGは来る者拒まず、いろいろな方とコラボレーションして、地域を盛り上げていきたいなと思っておりますので、ご連絡いただければと思います。

今日は短い時間でしたけれども、お話を聞いていただきありがとうございました。

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