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女性たちよ、トップを目指そう! フィーメルリーダーが考える私のキャリア論(全4記事)

週末に40km走る理由は「脳死したいから」 経団連初の女性役員が語った仕事を忘れる方法とは

『ELLE』による働く女性のためのイベント「ウーマン・イン・ソサエティ」に、BTジャパン・代表取締役社長で女性初の経団連役員となった吉田晴乃氏、P&Gジャパン・執行役員の石谷桂子氏が登壇。「女性たちよ、トップを目指そう! フィーメルリーダーが考える私のキャリア論」をテーマに意見を交わしました。本パートでは、業界の第一線で活躍する吉田氏と石谷氏がワークライフバランスに対するそれぞれの考え方を紹介しました。(ウーマン・イン・ソサエティより)

キャリアのゴールはどう設定しているか

司会:次にですね、キャリアを積んでくるというか、人生を進めていく上で、いろいろと「ああなりたい!」とか、「ここまで行こう!」って、ゴール設定をあまりされていないっておっしゃっていましたけど、先ほどは。

でも、なんでしょう。そういった「ここめがけて頑張ろう!」っていうような設定とか人生の設計みたいなものって、されているんですか?

吉田晴乃氏(以下、吉田):逆に言うと、さっきのライザップじゃないんですけど、「筋トレ一生やってろ!」って言われるのと同じで、ゴールがなくて「こういうナイスバディになろう!」とか、ゴールがなくてやっているとしたら、尊敬するわ。「よくもそんな、偉いですね!」って言って。

ゴールがあるからこそ、この痛みを一生懸命やるわけじゃないですか。ゴールがどんなに私たちの人生を楽にしてくれるか、ということですよね。そういう意味では毎日毎日「今日はこのミーティング、こういうふうにあがれたらほめてあげよう!」みたいなのを持つべきだと思いますよね。

私も例えば「何年後」っていうゴールもあるし、10年後もあるし、70歳での公園デビューってのもございましてね。これが一番大きなゴールなんですけど。

私は子育てっていうのがね、仕事してたからできなかったでしょ。70歳になったら、公園デビューするんですよ! 若いお母さんたち集めて、私はお説教しながら、私の昔の部下とかに、「私の孫娘が、今日公園のお砂場で遊ぶから、砂漉しとけ!」とか言って(笑)。

また、部下を使って(笑)。あそこに座ってますけど。こういうのがあるんです。そういう、先の楽しい思いとかを持って、今は筋トレするわけじゃないですか。ゴールが私たちの毎日を救うと思います。

女性はトップを目指すというモチベーションが生まれにくい

石谷桂子氏(以下、石谷):ここに来る前にも、今日の『エル』さんの「トップを目指そう!」みたいなのって、ちょっと違うかなっていう話を、吉田さんとしてたんですけど。

女性で、「大きい会社のCEOになるんだ!」とかって思っているような人って、少ないんじゃないかと思うんですよね。男性って、「狼の中の酋長になりたい!」みたいなのって、あると思うんですけど、女性は案外そういうモチベーションって少ないんじゃないかなって思うんですけど。

実際私も、実は吉田さんもそうだった、っておっしゃってて。そういうのはないんですよね。たまたま社長になるとか、本部長になるとかっていうのは、結果なんですけれども、それをゴールと思ってやってきたわけではないんですよ。本当に。

だけど、「こういう人間になりたい!」とか、「こういうリーダーになりたい!」とか、いずれはちゃんともっと人を育てていくようなリーダーになりたいと。

そういう漠然としたものではあるんですけど、それは、10年20年30年くらいな形で。私は、だいたい10年ごとくらいに区切って考えてきたかな、っていうふうには思いますね。

ただ、あんまり先のことばっかり心配してても、そういうふうにはならないんですよ。吉田さんもおっしゃったみたいに日々日々、今日のゴール、1年後のゴールとかでいいので、そこに向かってコツコツ努力を。まずは足を一歩踏み出すっていうのが大事なんじゃないかなっていうふうに思います。

特に、P&Gとかっていうのは、評価システムが非常にしっかりしていて、割と1年後の自分のスキルであるとか、ビジネスのゴールを明確にしていってくれたので、それもすごく役に立ったなっていうふうには思ってます。

司会:ありがとうございます。

「男性社会」という言い訳は通用しない

司会:では、また次に質問があるんですけれども。

男性社会。日本って割と男性社会の部分もあると思うんですけど。今、お二方は外資系の企業なので、「そんなに……」ということもあるかもしれないですけれども。いかがですか? 特に、経団連の初の女性役員ということなので。

吉田:男性社会って、私たちが長い人生生きていく上でのチャレンジのワン・アスペクト。それでめげてもいいんですけど、「子供が病気した」「子供が生まれた」「シングル・マザーになった」「離婚があった」……女性にだって、意地悪なおばさんとかいますからね!

(会場笑)

いろんなチャレンジってあるわけなんですよ。商品とか、サービスと一緒で、ものすごい競争社会なわけね、今全てが。

その中で、「どうやって自分の生きていくスペースを見つけますか?」ってことなんですよ。それが男性社会、オッサンたちの世界だからって終わっていくのもいいんですけど、誰もそのあと責任を取ってくれないからね。

そこは、ワン・アスペクトと思って。一番大事なのは、これからロボットが私たちの競争相手になるかもしれないわけですよ。そんな中でも、我々じゃなきゃ絶対にできないものって一人ひとり、1億3千万人いたら、みんな違うわけ。キラッと光るもの。

これは、誰も手伝ってくれない。自分で見つけて育てていくしかないと思うんだよね。それなんです。逆に、これだけグローバルになって、多様になっていく中で、今までは「男性社会でした」っていう言い訳がきかなくなるような時代がすぐそこまで来てるんですよ。

そういう中で本当に自分の誰にも持ってない「負けない」とかじゃなくてね、相対的なものじゃなくて、絶対的なキラリみたいなものがあるんですよ。これを見つけて育てていく。これが一番大きな私たちのチャレンジじゃないかなと思うわね。今でも、私もそうですもんね。

グローバルでも問われるのは「人間の根本」

石谷:日本では、ダイバーシティっていうと、男女で語ることが多いんですけど、私はアメリカに行った時に、あんまり男女っていうので話さなくて、エスニシティになってくるんですよね。アフリカ系のアメリカ人、アジア系のアメリカ人、ヒスパニック系のアメリカ人とか。そういう人たちの多様性をどう高めていくかっていうのがすごく大事になってきてたんですね。

それは1つの私の驚きではあったんですけれども。やはり日本人として、チームの中に1人だけ日本人だったりしたんですけど、そういう中でどうやっていくかっていう時には、私は男女とか国とかってあんまり関係なくて、要は人としてどうかっていうことだな、っていうふうに思ったんです。

やはり、嫌われる人ってどこの国に行っても嫌われるんですよ。嫌なやつなんですよ(笑)。

本当にいい人っていうのは、若干のカルチャーの違いがあっても、本当にいい人で。では、それがどっから来るのかっていうと、正直であったりとか、約束を守ったりであるとか、人に優しかったりであるとか、「人間の根本」っていうところがあって。

それがすごく大事。人をフェアに、両方の話をちゃんと聞いてフェアにジャッジをするであるとかってことが大事っていうことに思い当たり。今でもそれを大事にしようというふうに思っていますね。

ある意味でいうと、私とかも会社ではかなり上のほうになってきたので、別にそれで人に嫌われて辞めさせられても全く怖くないというか。そういうところまで来たので、言いたいことはちゃんと言わしてもらうというのも、信念としてちゃんと持とうと思っていますね。

ある程度、サラリーマンなので、会社の方針にはもちろん従うところは従いますけど、それがおかしいと思ったら、私はどのレベルの人にでも言うということだけは心がけています。それが、人間としての信念とかに基づいたものであろういうふうに思っています。

司会:ありがとうございます。

週末に40km走る理由は「脳死したいから」

司会:次ですね。「女性のリーダーとして」っていうお話を伺いたいんですけど。まず、やはりお子様が、というかお嬢様が非常に大きいと思うんですけど。「ワークライフバランス」についてお伺いしたいんですけど。

仕事も忙しいですし、自分の人生もありますけれども、どういうふうにしてバランスをとってらっしゃいますかね。

吉田:これ、彼女とも控え室でアグリーしたんですけど、「ないよね、そんなもん!」と(笑)。「ねぇし」みたいな。

(会場笑)

でもね、本当に私ね、週末40km走るんですよ。なんでかって言うと、脳死したいからなの。止めたいんですよ。じゃないと、四六時中、夢にまで会社のこと見てるから。そこで、ワークライフバランスってどうやって取ったらいいのかわからない。

中途半端に5時に引き揚げてきました。家の中で心配で、仕事してるわけ。四六時中、「ここにべったり張り付いた、何これ?」みたいな。それでね、無理だと思ったの。

で、スポーツ選手に聞いてみたいの。例えば、錦織圭くんに。今、旬の。

「ワークライフバランスどうしてますか?」って(笑)。

彼らだってピークに「この時しかない!」というものに賭けてるわけじゃないですか。私はそんな気持ちなんですよ。これはもう無理だったと。だから、さっきの、「70歳からの公園デビュー」。70から150まで生きると、倍ありますよね(笑)。

一生のスパンでバランス、精算する、っていうふうな人もいていいと思うんだ。私は、それしかしょうがなかったから。

逆に、毎日毎日50/50で、っていうワークライフバランスを取っていたとしたら、私は稼いで、私の娘の大黒柱として生きていかなければならなかった。そういうことができなかったと思う。

それは、「こういう時代に生まれたシングル・マザーとして、ワークライフバランスは一生かけて、この後、ちゃんとコンペンセイトするからね」っていうことで取ろうと思っていますけれども。

いかにしてワークライフハーモニーを実現するか

石谷:私も全くおっしゃる通りで。「バランス」っていう言葉があんまり良くないと思っていて。バランスっていうと、どうしても50/50で、分銅とかをバランスしているようなイメージなんですけど、それはなかなか難しいかな、というふうに思うんですよ。

どっちかっていうと、「いかに自分の生活の中に仕事を入れていくか」とか、「仕事の中に自分自身のやりたいことを入れていくか」っていう形で考えていて。

子供たちがテレビを観ている時に仕事をしても、それでいいと思うし。たまにバケーションとか行ってリラックスする、っていうのもありだと思うし。

私、40km走れないんですけど、おっしゃっていることはすごくわかって。やっぱりリラックスしたい時があるかも。そういう時は、マッサージ行ったりとか、ジムに行ったりとか、そういうところでバランスを取っていくし。

そのために、全部が全部自分でやろうと思わないほうが良くて、そういう時にはお金を使う。誰かにみてもらうというふうにして、精神と健康のバランスを取るっていうことを心がけています。

自分がリラックスしていなかったら、絶対子供に当たっちゃうので。そのために自分が無理しないように、っていうのは考えてますね。

実を言うと、私は、バケーション中でも必ずiPhoneとかでメールとか全部チェックするんですよね。それはなんでかっていうと、帰って来た時にメールが200通とか300通とか溜まっているのが嫌なんですよ。

それでも、精神的にバランスが取れなくなってしまうので、それぐらいだったらば、常に常にチェックして、アップデートされているっていうほうがいいので。

そういう意味では、全然50/50じゃないんですけど、私にとっては、精神と健康を保ってるということがバランスじゃないかな、と思ってます。

司会:そうですね。最近よく言う言葉で、「ワークライフハーモニー」っていう言葉もありますので。携帯で24時間追いかけられるような社会になっているので、いかにうまくハーモナイズするかっていうのがありますので、そこをおっしゃっていたんじゃないかなと思いました。

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