2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
ティナ・シーリグ(全1記事)
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ティナ・シーリグ氏(以下、ティナ):私のパートを始めさせて頂きます。何より、クリエイティビティとイノベーションというコースを担当させて頂き、非常に光栄です。
実際に、私の教え子の皆さんの姿も見られますね。この授業の包括的なテーマは「逆境こそチャンスである」ということです。逆境であればある程、そのチャンスは強まると思います。
どなたか、自分たちの眠りについて詳しくお話できる方はいますか? いませんよね? 全ての逆境はチャンスなのですが。繰り返しになりますが、逆境があればある程、そのチャンスは強まると思います。私がすべきことは、生徒に逆境となる機会を与えることです。
彼らは現実的に小さな逆境から取りかかり、学期の途中でより大きな逆境にも取りかかるようになります。最終的にはリスクをとってチャレンジすることに心地よさを感じ、逆境を乗り越えることも可能だと考えるようになるのです。
今回は私の話をただ聞いて頂きたいわけではありません。私がお伝えしたいのは、なぜ逆境がチャンスであるかをきちんと理解してほしいということです。
この事は、現代のベンチャースピリットが溢れる社会によってもたらされたものであると言えます。これからいつの時代も見られている、1本のビデオを流します。
ビノッド・コースラによるものです。皆さん、ご存知ですか? 一体、誰でしょうか? 彼は、サン・マイクロシステムズ社の創業者であり、ベンチャーキャピタリストとしても成功を収めています。彼が「逆境こそがチャンスであること」について語っている内容の27秒のビデオです。
(映像開始)
ビノッド・コースラ氏:私が言うべき事は、私にとって全ての大変な逆境はチャンスに過ぎないということである。想像してみてください。
逆境がなければ解決方法もなく、もちろん会社もありません。とてもシンプルです。全ての逆境は大きなチャンスなのです。もし皆さんに逆境がなければ、チャンスもないということです。
誰も課題がないところに解決方法を見い出そうとしません。
(映像終了)
ティナ:これは私の同僚であり、ビノッドを紹介してくれた人でもあるのですが、その彼がインタビューしたものです。
そしてこれは私の授業で重要な役割を果たす、ベンチャースピリットの核となる考えであり、重要なエッセンスとなります。
それでは、どうやってこのことを教えればよいでしょうか? また、どうやって逆境をチャンスと捉えるように考え方を変えて、世の中にはチャンスが溢れているように感じてもらえるでしょうか。どうやって? どうすればいい? 列にきちんと並べばよいのでしょうか?
実際、この部屋も同じ状況であるように感じます。皆さん全員が列にならび、イスは固定されています。皆さんは当然ですが、誰とも話すことができ、歩き回ることができます。
まるで2本のペンを使って、複数の選択肢を持つテストに対して、正しい答えを書き込んでいるだけのように思えます。それはクリエイティビティを教えているということでしょうか? 私はそうは思いません。次のようなことがクリエイティビティを育むということです。
皆さんはコンフォートゾーンから抜け出す必要があります。
皆さんはただ崖から飛び降りればいいのです。
皆さんは、自分達の気持ちに正直になる必要があります。完璧に知的な体験をする必要はありません。
皆さんには、誰も解決した事がない問題に取りかかるということに尻込みする前に、リスクを取ってそこに臨むべきなのです。
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