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『仕事と人生に効く教養としての囲碁入門』『「任せて育つチーム」はどこが違うのか』刊行記念対談~なぜできる営業パーソンは囲碁を打つのか~(全4記事)

キーエンスのトップ営業は、あえて紙の資料を机に置く 営業と囲碁の「距離感」の共通点 [2/2]

キーエンスのトップ営業が、あえて紙の資料を机に置くわけ

大隅:なるほど。僕の担当した本で、『キーエンス 最強の働き方( 新人からベテランまで、最短で成果を最大化するシンプルなルール)』っていう本があるんですよ。キーエンスのトップ営業マンの方が書いた本なんですけど、この方の必殺技があって、営業先で、机にあえて紙の資料を置いて説明をすると。

向こうは紙の資料があると顔を近づけるじゃないですか。まるで鍋をつつくように話をする。ちゃんとMizkan(ミツカン)さんがデータを出していて、鍋をつつき合った相手とは距離が近くなる、相手を好きになるって発表しているんです。関連しているかはわからないですけど、それをやっていると。

高橋:じゃあ、囲碁をやるとやはり仲良くなります?

大沢:仲良くなります。人との距離が近づくので。石もくっつくじゃないですか。碁石は自分の子どもなので、自分の分身が置かれて、相手の分身が置かれて、常に相手とくっついて。

高橋:距離が近い競技って考えたことがそもそもなかったですよね。自分は囲碁は最近始めたので将棋(の話になるんですが、)テレビで将棋の中継とかがあると、すごく難しい顔をして、シリアスな感じ。明るいコミュニケーションというより、すごくこもった感じで。

大沢先生の話を聞くと、囲碁はものすごく明るい世界だなと思いましたね。

大沢:うれしいです。私は囲碁を打っている時にいつもニヤニヤしちゃうんです。本当に。

大隅:劣勢でもニコニコされているんですよね。

大沢:劣勢の時は、けっこうスイッチが入ります。「来た!」って感じで、ここからどう盛り返していくか、一気に集中力が増す。そういう瞬間がすごく好きです。

ちょっと劣勢なぐらいがやる気が起こるんですが、そういう感覚ってふだんそんなにないと思うので。相手とやりとりしながら自分が不利だと明確にわかる時に、どう挽回するかみたいな、この戦略を立てる瞬間はすごくワクワクしますね。だから前向きな表情をしたりするかもしれないです。

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