【3行要約】
・組織を成長させる人材と、周囲を疲弊させる「絶対に採用してはいけない人」。面接で見抜く5つの特徴とは。
・伊庭正康氏は、他責思考やルール軽視などの特徴を挙げ、「人に担保をするんじゃなく、仕組みで担保してください」と語ります。
・採用面接での的確な質問の仕方から、入社後のトラブルを防ぐためのマネジメント手法まで、実践的なノウハウを提示します。
「絶対に採用してはいけない人」5つの特徴
伊庭正康氏:「絶対に採用してはいけない人」、5つの特徴を紹介していきます。面接で見抜かないと職場が疲弊します。またそんな人が1人でもいたら、あなたの職場は疲弊します。そんな人の見抜き方、マネジメントを今日は紹介していきます。
1人でもいると周囲を疲弊させ、上司も疲弊させる危険な人物は当然います。でもそれって、最初にちゃんと見抜かないといけないんですよ。でも見抜けないんですよ。その見抜き方を紹介します。そして対策も紹介します。今日は5つ紹介しますので、もし思い当たる節があれば注意をしてください。
1.改善策が立てられない「他責思考」の人
では1つ目、こんな人いませんか? 「上司の判断が悪かったから難しかったです」とか「会社の方針が変わったから仕方がないです」。1つ目の絶対ダメな人物、それは「どこまでも他責思考」の人です。
じゃあなんで他責がダメなんでしょう。こちらです。改善策を立てられなくなり、結果周囲を疲弊させるからです。つまり他責な人が1人いると周囲が疲弊する。これ、覚えておいてください。

じゃあ面接での見抜き方とマネジメントのやり方を紹介しますね。すぐ使えます。1つ目、見抜き方。この質問をしてください。「今までうまくいかなかったことってありました?」。これでけっこうです。
それに対して「なかった」という人がいたら、それは嘘つきです。「ああ、ありました」。その原因を聞いてください。それがポイントです。その時に他責なのか自責なのかをチェックしてください。
そしてマネジメントで活かすとすれば、簡単です。1on1の時にこの2つの質問ができれば問題ありません。1つ目が「今から思うとどんなことができた?」。2つ目、何だと思います? これなんです。「できる範囲で考えるとすればどんなことができた?」。
この2つ、覚えておいてください。もう1度言いますね。「今から考えると」「できる範囲で」、範囲を指定するんですね。視点を変えることです。この視点を変えた質問をすることによって、相手をうまく誘導するということなんですね。これ、覚えておきましょう。
どこまでも他責思考は周囲が疲れます。ぜひここは直しておきましょう。そして採用しないほうがいいという話。
2. 情報漏洩リスクを招く「ルールやモラルを軽視する」人
2つ目。こんな人がいればめちゃくちゃ注意が必要。こんな人いませんか? 「バレなきゃ問題ない」と考えている人。めちゃくちゃ怖いですよね。「いや、あれは仕方なかったんですよ。ここまでのやり方であればセーフです」……セーフじゃない。解釈の歪みが強すぎるって話です。
2つ目は「ルールやモラルを軽視する人」です。何が問題なんでしょうか、ドン! 情報漏洩・コンプライアンスのリスクがあるからですよね。顧客トラブルもよく起こります。

例えばですよ、部下が出向に行ったとしましょう。出向に行くと指示命令系統は出向先ですから、従業員のように働きますよね。情報も見たい放題です。
その情報を出向元の同僚に「いや実はさ、今出向先でこんなことがあってさ。ここは取引先なんだけど」……ストップです。「おいおい、何漏らしてんねん」ですよね。
そういうことを考えた場合に、普通に良かれと思っていることでも情報管理上アウトなんですよね。これ今、問題になっています。リスクがあるから仲のいい同僚であっても言ってはいけないんですよ。こういったことをちゃんと人一倍、いや人三倍重視する人じゃないと、これからの時代は危ないんです。
そう考えた場合に、面接での身抜き方とマネジメントの方法を紹介しますね。面接での見抜き方は「今までミスや失敗したことはありますか?」と尋ねます。で、ここで「ない」と言う人は嘘です。
そして「どのように対処したのか」ということを確認してみてください。その時に内容というよりは、隠さずにちゃんとごまかすことなく、歪めていないなということがわかればいったんOKでいいと思います。
そしてマネジメントの場合はこれです。人に担保をするんじゃなく、仕組みで担保してください。小さなごまかし・ルール違反ができないようにします。
例えばですよ、「ここは駐車違反しても捕まりません」という所って、だいたい駐車違反の車がずらーっと並んでいません? ですよね。でも「ここ厳しいぞ」という所には駐車違反はないですよね。
それはなんでなのかというと、仕組みなんですよね。「ここはダメです」という仕組みなんです。あなたの職場も「ここでは小さなごまかし・ルール違反は厳しく咎められます」というふうにやればいいんですよね。
具体的な仕組みを言いますね。小さなミスがあったら……ミスはいいんですよ。ごまかしがあったら「ちょっとちょっと」というふうに、ちゃんと見て見ぬふりをしないことと、もう1個。「何か気になることがあったらいつでも言ってね」という仕組みを作っておくこと。
本当にこれをやってください。「なにか怪しいことがあったら耳に入れてね」という状態を作っておきます。意外と上司はわかりませんからね。よーく見てください。
私は意外とそこはできておりまして、管理職時代に怪しきはございませんでした。これはなぜかというと、ニコニコしながらがっつり仕組みを作るからです。リスクマネジメントです。ぜひ押さえておいてください。
3. 金銭トラブルに発展しかねない「自己管理がルーズな」人
では3つ目、いきましょう。こんな人いませんか? 夜の遊びがちょっと多すぎ、酒・ギャンブルがちょっと多いよ、遅刻・欠勤が多いよ……ちょっと生活が乱れていそうな人ですよね。
この場合ね、私の経験則がちょっと入りますけれども、「やっぱりか」と思うことがあります。ちょっと私、この話をさせていただきたいんですよ。見た目ちゃんとしていても、自己管理がルーズな人っているんですよね。
見ていきましょう、ドン! なぜ問題なのか。これけっこう危ないですよ。金銭の問題に発展することもあります。

例えば従業員同士のお金の貸し借り、あと隠れた副業。修業(規則)違反が行われるってことです。別にちゃんと申告してくれたらいいのに、せずに隠れた副業をお金に困ってやるとかね。お金に困るってけっこう怖いですよね。
ここで恐ろしい話をしますね。私は営業時代にさまざまな方を見てまいりました。逮捕をされた方もいらっしゃいます。3人知っております。
1人は会社のもの、アンティークな時計を勝手に質に入れました。時計を売っていらっしゃったんですね。それを着服して競馬をされていたそうです。でも見た目はパリッとしています。でも噂ではギャンブルが過多でした、ってことがわかっていました。
2つ目。「これぐらい、いいやろ」っていう感じの人でしたけども、偽ブランドTシャツを売って捕まっていらっしゃいました。3つ目。脱税で捕まっていらっしゃいました、ということなんですよね。
でも全員がね、パリッとしています。見た目いいです。でもね、やっぱりちょっとどこかが怪しいんですよ。ということで、まずいくらいい人でもお金に困っている人は危ないと思ってください。自己管理がルーズなんですよ。
もちろん事業の投資とか家のローンとかは別ですよ。そういうことじゃなくて、余計なことにお金を使いすぎて首が回りません、という人ですね。
この見極め方を紹介しますね。「ストレスや重圧がかかる状態でどんな工夫をしていますか?」ということを聞いてみてください。その時に本当にパフォーマンスを発揮している人って、自分なりに答えられるんですよ。
でも「ええー……?」となった場合。いや、もちろん若手の方はちょっと難しいと思うんですけども(笑)。30代、40代ときたらそりゃストレスや重圧はあるんですよ。それに対して乗り越えているんですよね。それをちょっと聞いてほしいんですよ。
で、そこで「いやぁ、私はギャンブルですかね」ってなったらちょっと怖いですけども(笑)。だからといって採用しないというのは、ちょっとやりすぎなのでダメですよ。ただバロメーターの1つに加えていただくぐらいでいいんじゃないかなと思います。
そしてマネジメントでも使う方法ですね。遅刻とか無断欠勤が増えたら早めに、と思ってください。だいたい遅刻・無断欠勤が増えます。あと「トイレ長すぎ問題」もあるんですね。何してんねんって話ですよね。
これの場合は「ちょっといい? 体調、生活、大丈夫?」と釘を刺しておいてください。周囲にも声をかけて「彼/彼女、疲れてない?」という会話をしていただくだけでも随分と変わります。このあたりの自己管理、ぜひ押さえておきたいところです。