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【商社志望者必見!】伊藤忠商事・人事22年の著者が教える商社マンに求められる力とは?(全2記事)

面接は上手だが「なぜか受からない人」の共通点 “正解っぽい答え”しか言わない就活生に対する面接官の本音

【3行要約】
・商社選考で求められるのは思考力と人間力ですが、多くの学生が「正解っぽい答え」に寄せて本質を見失っているという課題があります。
・近年は学業のガクチカが重視され、自分でテーマ設定し答えを導く研究プロセスが商社の仕事と高い再現性を持つとされています。
・志望者は自己分析を深めて成長の軌跡を整理し、素の自分を相手に伝える力を磨くことで、商社に限らず幅広い業界で活躍する基盤を築けます。

前回の記事はこちら

面接は上手だが受からない「プロ就活生」

入江美寿々氏(以下、入江):商社で活躍できる人は、自分の言葉で伝えられないと、その先も入ってからも困りますものね。

佐野智弘氏(以下、佐野):結局、人間力をどうやって売っていくかみたいなところはあるんですよね。面接官って、その人のことを理解したいと思って面接するじゃないですか。でも学生側は、「自分を良く見せたい」とか「すごく見せたい」とか「格好良く見せたい」ということで、素の部分を鎧で隠しちゃうところってあるんですよね。

そうすると、結局かみ合わないんです。知りたいのに教えないみたいな感じになると、どうしても興味を持てないですよね。ですので、そういった鎧を脱ぎなさいという話はよくしていますね。

入江:「商社ってかなり優秀な人しか受からないのかな」みたいなイメージがあるんですが、鎧を脱いでその人らしさをうまく伝えられれば、受かる可能性はぐっと上がって、「可能性はある程度どなたにもある」みたいなところはありますか?

佐野:あると思いますね。

学歴は今も影響するのか?

入江:実際、学歴って今も見ているんですか?

佐野:見ているとは思いますけどね。私が就活をやっていた時は、もろ学歴(フィルター)はありました。当時はリクルーター制というのがありまして、大学ごとにリクルーターと呼ばれる社員の人が組織されて、若手・中堅・ベテランと上がっていくんですね。

学校ごとに最終面接に上げられる人数が決まっていて、そこで社員の裁量で絞り込んでいって、最後は人事に上げるということをやっていて。その時は、リクルーターが作られる大学と、オープンで一緒くたで採用していく大学というのは、当時は明確に分かれていましたね。

ただ、1990年代の後半ぐらいから、エントリーシートと呼ばれる履歴書プラスアルファみたいなやつ。それと、テストですね。聞いたことがあるかわかりませんけどSPIとか、GABとかそういうテストがありまして、それで1次スクリーニングをやるケースが増えてきました。そこに大学(学歴)も加味されますけど、昔ほど厳格にやっている感じはないですね。

入江:じゃあ、少しずつ変わってきているんですね。でも、商社で活躍できる人が、わかったようなわからないような感じです(笑)。

佐野:(笑)。とにかく思考力と人間力がベースにあって、その上に自分らしさというのが乗っかってきて、それは人それぞれ打ち出すところが違って。例えば理系院生の方ですと、研究を通じてデジタル的な知見が培われて、「技術者とか研究者と対等に話せる。それが自分の強みだ」という人もいますし。

体育会系で活躍されている方は、「チームの中でリーダーシップを発揮してきた」とか、人それぞれ違うんですよね。なので、「これ」っていうのはなかなか難しいです。

商社の選考を突破するには

入江:思考力と人間力というところは、誰でも持っているものなのかもしれないですけど、ただ、若い時点だと多少の差とかはあるのかなと思います。

そこを受けたいという人、商社が求めているような人材に近づいていきたいとか、そこが身につけば商社だけじゃなく、たぶん人生で他の選択肢も広がるとは思うんですけど、どうアドバイスしているんですか。

佐野:まず、概念的な話になりますけど、「自分が今、どういう位置にいるかちゃんと理解しなさい」という話をしています。2軸のマトリックスで考えていくと、横軸が「商社が求めている能力とかスキルとか資質をどれぐらい備えていますか?」と。

それは幅広いですよ。さっき申し上げたとおり、「これ」っていうよりは、自分らしい能力とか、商社に活かせるものを持っているか。言い換えると、「人生を通じてどれぐらい成長してきましたか?」ということですよね。それは環境面からの成長もあるでしょうし、経験面からの成長もあるんですけど、とにかく横軸がどれぐらい伸びているのか。

縦軸は、「そういった自分をちゃんと相手に伝えられるかどうか」。それが就活ですよね。就活は自己分析をして、自分という人間を言葉にして、それをコミュニケーションと印象面で伝えていく。なので、「就活をどれぐらいがんばって、縦に矢印を伸ばせていますか?」と。

この2軸のマトリックスのいちばん右上、両方高いレベルで求められているのが商社だと私は理解をしているんですね。ですので、人生を通じてどれぐらい成長できたか。まだ2年生、3年生であれば、これからの大学生活でどうやって成長していくか。これを真剣に考えてほしいと思います。

就活ばっかりやっていてはいけないんですけど、やるべきことはちゃんとやろうよと。矢印を上に伸ばしていく。そうすれば可能性が出てくるよという話をしていますね。

入江:どちらの軸も大切ですね。そこを伸ばしていけば、商社ももちろん目指したい方が佐野さんのところにいらっしゃるでしょうけど、他の業界にも問わず、そういうところを見られていますよね。

佐野:そうですね。土台の部分って、どこの業界でもほぼ一緒かなと思っています。その上に乗っかってくる業界研究とか企業研究というのは、それぞれあると思いますけどね。なので、土台の思考力と人間力の部分は、どこの業界の方でも磨いてほしいなと思います。

商社は「リーダーシップ」がより求められる

入江:今、ざっくり商社と言ってきたんですけど、会社によって求められている人材だったり活躍できる人って、多少違いだったりズレはあるんですか?

佐野:それはあると思います。商社の場合ですと、やはりチームで働くことがほとんどなんですね。その中でも、リーダーシップを発揮して、チームのパフォーマンスを最大化していくと。そういう役割を担うことが多いので、リーダーシップはより求められるかなと思います。

あとは、「商社は商材を持たない」とよく言われますよね。メーカーだと自社の製品があって、それをどう売っていくか。これが役割なんですけど、解決すべき世の中の課題も無限にあるということで、自分たちで課題を見つけにいって、「これを解決しよう」と。解決の仕方も無限にあって「じゃあ、こういう解決方法で解決していこう」と、それを考えていかなきゃいけないんですよね。

そういった意味で、さっきから言っている思考力の部分ですね。課題を自分で見つけて、解決できるような力が大事なんです。面接でも最近は、学業のガクチカですかね。「大学でどんな研究をしてきたのか」それを問われることが増えてきています。

研究って結局、自分でテーマを決めて、自分でプロセスを考えて、情報を集めて、自分なりに思考して、自分の答えを見つける。正解はないかもしれないですけど、そういう思考のプロセスで思考力を鍛えていると。それが商社で新しいビジネスを作る時の再現性につながっていきます。そういう考え方で、最近は学業が面接でけっこう聞かれます。昔はそんなこと、まったくなかったんですけどね。

「理系の院生」かつコミュニケーション能力が高い人が最強

入江:私の時も、10年ぐらい前ですけど、けっこう部活動とかの話をしている人がいて、知り合いで商社に受かった人って、ほとんど体育会の何とか部のキャプテンみたいな人ばっかりでしたね。でもそれだけじゃなく、いろんな系統の方が必要だということもあるとは思うんですけど、学業なんですね。

佐野:なので、そういった意味で理系の院生の方の人気が、今商社ではうなぎ登りですね。商社って文系就職のイメージが強いじゃないですか。ですけど、今理系院生が採用数全体の3割、4割ぐらいを占めていますね。

入江:かなり多いんですね。

佐野:理系院生ならではのこういう思考力と、商社パーソンに求められるようなそういう人間性。その両方を兼ね備えている人は取り合いになっている感じです。

入江:確かに理系の院生で、そういう人間力だったりコミュニケーションも得意だったら、けっこう最強だと思います。

佐野:そうなんですよね。

入江:でも、本当に幅広い力が必要なんだなっていうことがあらためてわかりました。だからこそ、大きな仕事ができることもありますものね。(動画を)見た方が、商社を受けるという方とかが、これを参考に自分を見つめ直したり、受ける時にアピールするポイントを考えていただけたらいいなと思います。

佐野さん、今回はありがとうございました。

佐野:ありがとうございました。

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