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【商社志望者必見!】伊藤忠商事・人事22年の著者が教える商社マンに求められる力とは?(全2記事)

良くも悪くも「似たタイプ」が多い商社で、今活躍できる人の特徴 元・伊藤忠商事のベテラン人事が明かす、「商社の就活」の突破口 [2/2]


良くも悪くも「似たタイプ」が多かったが……

入江:その似たタイプというのは、どんな感じのタイプなんですか?

佐野:コミュニケーション力があったりとか、リーダーシップがあったりとか、人当たりが良いとか、とにかく似たような感じの人が多くて。それはそれで良かったんですけど、今は「自分らしさ」というキーワードがあります。その人がどういう人なのかというのがすごく問われるようになっていまして、逆に人と一緒というよりは、特徴のある人が求められるようになってきています。やはりこれも多様性の時代なのかなという感じがしますね。

入江:それは商社のビジネスが変わってきているところと関係するんですか?

佐野:変わってきています。やはり今は、ビジネスを川の流れに例えることがありまして、川上というのが原料の調達で、川中というのが製造・加工、川下というのが流通とか小売なんですね。

もともと商社って、川上と川中が強かったんですけど、今は川下の消費者に近いところのビジネスを強くしていこうという流れがあるんです。そうすると、やはり多様な人がいないとニーズを捕まえられないということになります。

入江:確かに。

佐野:さっき言ったトレーディングだけじゃないですからね。事業投資をしたり事業経営をしたり、商社の役割というのが非常に広がってきています。さらには最近はデジタル系、DXの力というのも求められていますので、理系の院生の方は(商社から)すごい人気があります。

なので、そういった多様な人たちを採っていこうと。だからこそ、自分らしさがしっかり打ち出せる人が、やはり強いですよね。

入江:自分らしさって、大学生からすると難しいですよね(笑)。

佐野:難しいですね。逆に「こういう人材」ってカチッと言ってもらったほうが。

入江:ハメにいきやすい。

佐野:最近はハメにいく人は駄目ですね。

入江:それだけだと足りないということですね。それプラス、自分らしさ。

佐野:「人と違うのはこういう点だ」というのをちゃんと打ち出せるような人ですね。

面接官が求める人材と、就活生が目指すものがズレている

入江:それは佐野さんが就活生を教えたり指導をする中でも、そういうところをアドバイスしているんですか?

佐野:していますね。やはり就活をしていると、SNSを中心にいろんな情報があるじゃないですか。そうすると、「これが答えだ」というような、答えらしきものに、不安なのでどうしてもすがってしまって。そんなものは一切ないんですが、よくわかります。

それって、その方の経験談に基づいて、「自分はこれで受かった。だから答えだ」というような流れなんですけど、そんなことないですよね。

入江:でも、気持ちはわかります。そこにすがりたくなってしまう人も多いですからね。

佐野:ですので、型にはまった人はけっこういるんですけど、「そうじゃないぞ。もっと自分らしさを出していけ。自分の言葉で語っていきなさい」ということは、徹底してやっています。

入江:私は新卒で航空業界に入ったんですけど、その時はまさにスクール出身、専門学校とかもダブルスクールでがっつり行っている方とか、型が完璧に出来上がっている人とかも多くいました。でも、それがあるから受かるわけじゃなくて、やはり人間力みたいなことをずっと言われていて。それが難しいですよね。

佐野:そうですよね。

入江:本当に大学生の時に言われると、違うかもしれないですけど、「そういうものが求められるのかな」と思っていて。

佐野:でもやはり、答えを求めちゃうという気持ちはよくわかりますよね。

入江:特に今だとYouTubeだったりXとか、たくさん情報があるから。「この人をまねれば受かるかな」みたいな、そういう気持ちになりやすいですよね。

佐野:ただ、面接官もそこを求めているんじゃないんですよね。結局、自分の言葉で自分の素を話してくれて、「この人はこういう人なんだな」というのがわかって初めて選考の土俵に乗れて。乗った上で、当社に合う人っていうのを選んでいくと。そういう思考のプロセスになるんですけど、自分を出せなくてそこの土俵に乗れないような人がけっこういますね。

「プロ就活生」が陥る罠

入江:そうなると、本当はその人に魅力があっても、そこがぜんぜん出せずに、せっかくの一生に一回かもしれない機会でお別れになってしまうのも悲しいですよね。

佐野:そうなんですよね。私がよく言っているのが、「プロ就活生になるな」と。プロ就活生と言うのは、一問一答をしっかり準備してきて、どんな質問でもぱぱっと答えられるという人をプロ就活生と呼んでいて、面接そのものはすごい上手なんですよね。

淀みなく答えが出てきて、それも理路整然としていて、言っていることはわかると。すごく上手だなと思うんですけど、伝わってこないと言うか、共感できないと言うんですかね、結局その人がどういう人なのかわからないということなので。

プロ就活生は、商社では最終面接ぐらいまで行くんですよ。でも、最終面接で役員と対峙すると見抜かれて、「よくわからない。本質が理解できない」というので、最後で落ちちゃう人がいますね。

でも、当人からすると「あと一息で受かったのに」という、「惜しい!」という感じなんですけど、私から見ると、「伝わっていないんだから受からないよね」という感じです。

入江:逆に最終面接ぐらいまで行ってしまうと、もうそのままのスタイルで全部受けてしまいそうですものね。

佐野:そうなんですよね。プロ就活生の怖いところって、「完成した」と思っちゃうところなんです。「これでもう完璧だ」と思っちゃうところがすごく怖いですね。

入江:でも、そういう方に気づきを与えているのも佐野さんということですね。

佐野:そうなんですね。

入江:だんだんなんか、面接対策みたいな話になっているんですけど(笑)。

佐野:(笑)。

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