【3行要約】 ・ビジネス書出版社クロスメディアグループによる公式チャンネル「クロスメディアTV」から、今回は『やらなきゃ確率ゼロ% 人生が変わる「目標達成」のレッスン』著者の大野晃氏のゲスト回をお届けします。
・大野氏は現代人の「コンフォートゾーン」への執着が強く、自分の気持ちを優先する「練習」が必要だと指摘します。
・「学びは行動してこそ定着する」という原則に基づき、即行動の習慣を身につけることで人生の可能性が広がると提案しています。
前回の記事はこちら 常識を疑うようになったラグビー部での経験
入江美寿々氏(以下、入江):(人生の目標の話を受けて)大野さんは、昔からこういう考え方だったんですか?
大野晃氏(以下、大野):うーん、ぜんぜん昔からじゃないですね。むしろ、中学、高校とラグビーをやっていたんですよ。その時は、先生の言われたとおりに「こうしたらこう」みたいな感じで従って。スポーツはサインとかがあるじゃないですか。ラグビーだから、こっちからこう行く……動画にしたらわかりにくいかもしれないですけど。
入江:(笑)。
大野:「左にステップを切る」というサインだったけど、「いや、そのままやったら、これは相手に止められるだろうな」と思って無視した時に、(先生に)めっちゃ怒られたんですよね。いわゆるルールに背いたから怒られて、「やはりダメなんだ」と思ったんですね。(だから)よりルールを守るようになって。
でも、自分では練習量とかはかなり激しかったと思っているんですけど、1回戦の相手が金髪とかの、かなり自由にやっている感じの高校だったんですね。ルールを守った結果、その高校に大敗したんですよ。
入江:おぉ、なるほど。
大野:僕はその時に稲妻が走って。しかもあっちの練習風景を見ていたら、自由にやっていて楽しそうだったんですよ。結局、その高校は都大会で4回戦ぐらいまで行って。
結局、「ルールを守ってがんじがらめにやったからって、結果が出るとは限らない」と思った時に、「だったら自分で楽しいと思って、その結果、1回戦で負けても、そのほうが納得いくよね」と思ったから、今の「自分の中で好きなことをしよう」というところにもリンクしてきたかなというのが1つ。
だから学生時代は、基本的に大人が言っている常識とかに従いながら生きていましたね。
入江:大野さんにも、そういう時代があったんですね。
大野:もちろん(笑)。
「和を乱せない」日本人の思考のクセ
入江:(笑)。でも、書籍の中にも書いていらっしゃいましたけど、特に日本人は「常識がこうだから」とかに縛られてしまう傾向がありますものね。
大野:そうですね。たぶん、結局は島国だからですよね。そこから出られないという恐怖心。
入江:和を乱せない、というのもありますものね。でも、そこに縛られていたら、こういうふうに人生を変えていくのはなかなか難しくなってしまうということですか?
大野:たぶんそうですね。でもね、結局「好き」? 何か壮大な目標とかがあればいいんでしょうけど、別に自分が日々「あ、好きだな」「やりたいな」とか。「この人と一緒に話してみたいな」とか思っても、「言ったら嫌われるんじゃないのか」と思っちゃうじゃないですか。
入江:ありますね。
大野:そういうことでも、日々練習というんですかね。「声をかけてみよう」とか、自分の気持ちを優先する練習を今でもやっています。
コンフォートゾーンから抜け出すには
大野:あとは、例えばアメリカにあるような超怖いジェットコースターとか。逆バンジーみたいなものがあったんですよ。気持ち的には「やったら楽しそうだな」と思う反面、「めちゃめちゃ怖いな」と思うから、やりたくないと思うじゃないですか。
これは「コンフォートゾーン」という、恐らくホメオスタシス(恒常性)という(機能です)。人間は原始時代から「余計な行動をすると死ぬかもしれない」という本能が働いているんですね。この本能に逆らってやってみるという練習。「本能的にはやってみたいんだけど、怖い」と思ったらあえてやるというものを、プライベートを含めて、なるべく全部選択するようにしていますね。
入江:好きだったり、「気になるな」とか「楽しそうだな」という感情が生まれたら、「怖い」という感情を乗り越えて、とりあえず飛び込んでみるみたいな。
大野:だって、今までやったことがないから(怖いと)思うじゃないですか。例えば、「ディズニーランドを世界制覇しよう」と思った時に、今までやったことがないし、家族で一緒にトランジットを含めて十何時間の旅とかは、想像しただけでもアレですよね。
全世界のディズニーランドは行きたいけど、「飛行機で子どもは大丈夫かな?」とか、いろいろなことを思うじゃないですか。というのも、例えば飛行機はキャンセル不可のところを申し込んだりする。
そうじゃなければ、例えば(出発日が)近くなったら途中で「やめようかな」とか、できちゃうじゃないですか。キャンセル不可だから、「もったいないから行くしかないでしょ」みたいな会話に持ち込むというんですかね。
入江:確かに(笑)。もうキャンセルできないから。
大野:そういうことを繰り返している感じですよね。「もう払っちゃったから、やらないとダメだよね」みたいな。
入江:そうしたら、自然と人生が前に進んでいきますよね。
大野:そうなんですよ。
自己正当化が行動を生む
入江:自分が「ちょっと今日は気乗りしないな」とか「怖いな」とか、人間だからどうしても出てくるじゃないですか。大野さんも、一応そういう感情はお持ちなんですよね(笑)。
大野:ありますよ。例えばこの腕時計も、なかなかの値段がする。公表すると、あまり……。
入江:高そうです。
大野:たぶん普通の人がなかなか持たないレベルの時計なんですけど、「買いたい」という感情が出て。でも、やはり自分の中では怖い額なんですね。
入江:「正直、高いよな」みたいな。
大野:そうですね。これはサファイアとかアメジストとか入っているから、かなり……。
入江:虹色できれいな。
大野:(そんな)時も、クレジットカードを通して店を出た時に、例えば子どもの大学(費用)とかあるじゃないですか。やはり人間は合理的に考えちゃうから。所詮時計じゃないですか。まだ子どもは6歳とかだから、「これを買わなければ、何年分いけたんだろう」「堅実に大学の費用にプールしておいたほうがよかったんじゃないか」と、一瞬後ろ髪を引かれるんですけど。
でも結局、自分は買う前にさんざん時計屋でカッコつけているわけですよ。たぶんクーリングオフは効くんでしょうけど、それだけ騒いでおいて、「やっぱりクーリングオフしたいです」とはさすがに言えないなと思ったら、心理学的に人間は(自分の行動を)正当化する方向に行くらしいんですよね。
経済的に表せないものを考えてみる
大野:「間違ったものを買っちゃったな」という言い方はアレですけど、合理的ではないと思うんですよね。だからこれを買ったら、正当化する理由を作るために、この額を回収するための行動に出始めるんですね。

だから、SNSでこれを発信して、「大野さんすごいな。この額の時計を買っている。さすがだな」と、自己顕示欲を満たしたいわけじゃなくて。SNSでそう思った人はきっと、「この人はどういう思考回路をしているのかな」と自分の講座に来てくれたりとか、こういうふうにして動画を見てくれたりとか。
ということは、もしかしたらこの時計(の金額)は普通に回収できるかもとか。「むしろ、これを持たなかったら機会損失だよね」とか、「これを持っていればモテるかもしれない」とかね(笑)。経済的に表せないものを考えたり。
入江:いや、でも「こういう時計を買える男性なんだ」という財力は伝わってきますし(笑)。
大野:まぁ、結婚していて言うのも何なんですけどね(笑)。
入江:(笑)。そうですね、奥さんがいらっしゃいますものね。
大野:いや、こういうキャラクターだから大丈夫です。