【3行要約】
・ビジネス書出版社クロスメディアグループによる公式チャンネル「クロスメディアTV」から、今回は『やらなきゃ確率ゼロ% 人生が変わる「目標達成」のレッスン』著者の大野晃氏のゲスト回をお届けします。
・26歳で税理士資格を取得した大野晃氏は、「好きなことだけやればいい」という哲学のもと、現在は経営コンサルティングやプロデュース業を展開しています。
・大野氏は「自分だからできること」を追求する生き方こそが真の目標達成につながると説きます。
26歳で税理士資格を取得、事務所継承を断り独立の道へ
入江美寿々氏(以下、入江):みなさんこんにちは、クロスメディアの入江です。今回の「ビジネス・ブック・アカデミー」は、
『やらなきゃ確率ゼロ% 人生が変わる「目標達成」のレッスン』著者の大野晃さんです。よろしくお願いします。
大野晃氏(以下、大野):よろしくお願いします。
入江:大野さんは経営コンサルティング、プロデュース業をメインに、スターコンサルティンググループをやっていらっしゃるんですよね。今までのお仕事の経歴などを教えていただいてもよろしいですか。
大野:26歳で税理士資格を取りました。もともと祖父と父が税理士をやっていて、継ごうと思って(税理士に)なったんですね。なったんですけど、そこにいる従業員の方となかなかうまく折り合いがつかないから、自分は自分でやっていこうと思って、継がないという選択をして。「飲食店開業専門税理士」というかたちで業種を絞って、税理士事務所経営をやっていたんです。
この本にも書いてはいるんですが、ある程度はうまくいっていたんですけど、自分の中で「もっとやりたいことがあるんじゃないのか」ということで、税理士事務所を経営統合して税理士の仕事を辞めました。今は第二創業のかたちで、一応会社を3社経営しています。プロデュース業とコンサルティング業ですね。
税理士がメインなんですけど、今は保険会社さんとか普通の起業家とかIT会社とか、そういう方の普通の個別コンサルティングやプロデュースもしています。プロデュースの売上の割合のほうが、今は圧倒的に高い感じですかね。
年収1億円を目指す「本気塾」をプロデュース
入江:そうなんですね。プロデュースというのはどんなことをされているんですか?
大野:メインは経営系の塾をプロデュースしていますね。
入江:へぇ。
大野:例えば会計事務所対象の、「売上1億突破本気塾」というものがあって。たぶんクロスメディアさんでも出された、
『税理士ならだれでも年収3000万』の著者である池上成満さんの「1億突破本気塾」というものがあるんですけど。
やはり(年収)1億円というラインは、みんなが目標とする1つのラインになるので。じゃあ1億円いくためには、どういうノウハウでやっていけばいいのかを教える塾をプロデュースして、自分のほうでこういう企画で集客をやって、みたいなかたちで売上・収入の一部をロイヤリティとしてもらっています。
入江:へぇ。そういったビジネスもされていて、もともとは税理士からスタートした大野さんなんですけれども。税理士というと、「もともとすごく勉強が得意だったんだろうな」というイメージがあったんですが、大野さんのご本も読ませていただいて、もともと勉強が苦手というか、偏差値が30だったみたいなお話もあって。
そこから自分自身でいろいろ目標達成の方法を編み出して、今回は今の成功に至るお話を聞かせていただきたいなと思っています。本の中で印象的だったのが、「“意思”ではなく“方法”で人生を変えられる」というところだったんですよね。これはどういうことですか?
「努力家は楽しんでいる人に勝てない」
大野:方法という言葉が適切かどうかわからないですけど。目標を立てたら、努力してがんばろうという感覚でやる、努力しようという感覚の人が多いと思うんです。だけど、僕は目標に向かっていくのに、努力とかをやればやるほど反比例するのかなと途中で気づいたんですね。
入江:へぇ。
大野:例えば、「『ドラゴンクエスト』のゲームをクリアする」という仕事があった時に、『ドラゴンクエスト』が本当に好きな人と、仕事だからという義務感で『ドラゴンクエスト』をやらなきゃと思う人の成果はどう(なると)思います?
入江:だいぶ違う気がしますね。
大野:好きなものだから、それについて別に寝食を忘れて、残業を残業と思わない、「気がついたらこんな時間だった」と思えるので、残業代を請求しようなんて思わないというんですかね。そういう人は好きなものに没頭しているから、僕はそんな人に努力レベルでは勝てないかなと思っていたんですよね。
だから僕は昔からモットーとして、「天才は努力家に勝てない」「努力家は楽しんでいる人に勝てない」と思っています。だから「楽しい」と思うものを中心にやれば、意思なんて要らないんじゃないのかなと。なんなら「楽しい」と思ってやっていたけど、途中で「つまらない」と思ったならやめればいいし。
入江:じゃあ大野さんは、自分が好きと思うものだったり、楽しめるものをビジネスの主にしていらっしゃる感じですか?
大野:そうですよ(笑)。信じられないかもしれないですけど。
入江:いや、仕事となると、私は仕事が「楽しい」と思っているほうなんですけど。けっこうやる気が出なかったり、「ちょっと嫌だな」みたいに思いながらやっている方も多いのかなと思っていて。
大野:そうですね。
入江:結局、明確な目標があるから、そうやって楽しめたりするのかなとも思って。そういうところはどう考えていったらいいんですかね。
自分の気持ちを最優先して生きる方法
大野:その場その場で「やりたい」と思うけど、たぶん過去の成功体験から考えたら、多くの人はたぶん思考で考えちゃうんですよね。そうすると、「あ、これは常識的にはダメだよね」とか、ルール的にはどうのこうのとかを考えるんじゃなくて、やはり自分の気持ちを優先する。「自分は今どう思っているのか」ということですよね。
「いや、そんなの会社のルールでもうダメだよ」と言う人もいるけど、確かにそれはそれで正しいと思うんですよ。だって会社にはルールがあって、それを逸脱する(ことだから)。会社でできないのであれば転職すればいいじゃんと思っちゃうし。もっと言えば、自分でルールを決められるように、自分で会社を作ればいいじゃんと、自分の気持ちを最優先していけばいいんじゃないですかね。
入江:自分がやりたいと思うか、楽しいと思うか。そこに違和感があったら方法を変えたり、環境を変えたりという感じですかね。
大野:こういうことを聞くと、「いや、今(大野氏)はお金があるからどうのこうの」と思う人がいるかもしれないですけど、最初から好きなことだけをやるのはなかなかできないでしょうから、徐々に徐々に本当に好きなことをやるために(動く)。
僕は好きか嫌いか、2パターンでいいと思っています。たぶん著書にも書いているんですけど、「ライスワーク(=ご飯を食べるための活動)」「ライフワーク(=好きなものを追い求める活動)」。ライスワークを根本的に「生活のために仕事をしている」みたいな義務感だと思っている人は多いし。
なんならこの前、僕が子どもが見ていた教育テレビを見た時に、「仕事とは生活のためにするものだ」とあって、「あ、もう日本が洗脳しているじゃん」みたいな話で。
入江:そういうふうに出ていたんですね。
大野:うん、すごいなと思って。それをライスワークと僕は呼んでいて。だから結局、本当にやりたいライフワークを実現するために、いわゆるライスワークをやるのはいいと思うんですよ。「夢のために、今はやりたくないことをやっている」という言い方はアレですけど。
でも多くの人は、夢のためでもなくやりたくないことをずっとやっている。というのは、精神衛生上、僕にはできないと思っています。
死ぬまでの壮大な暇つぶしだからこそ目標が重要
入江:私もできないです(笑)。逆にそう言いながらも、やっている人はすごいなと思ったりするんですけど。そうなると、人生がなかなか楽しくならなかったり、たぶん苦しみもかなりあるじゃないですか。そういう時に、まずはどうしたらいいんですかね? 実現したい大きな目標とか、「こうありたい」というところを置いたほうがいいんですかね?
大野:そうですね。たぶんこれは「エンディングビジョン(人生の終わりに自分がどうありたいかという究極のゴールイメージ)」につながってくると思うんですけど、目標は目的があって、それに対する手段なんですね。人生の目的と考えた時に、世の中はみんな眉間にシワを寄せて、辛そうな顔をして、朝から吸い込まれるように品川駅(に行く)とか。
よくホリエモン(堀江貴文)さんが、(そういう人たちを)ゾンビなのかわからないけど、なんかいろいろと言っていて。僕が言っているわけじゃないですけどね。最近は電車にも乗っていないからわからないですけど、そういうふうに言われている中で、人生の目的ですよね。多くの人はそもそも、神さまに「あれをしなさい」と与えられていないですよね。
入江:お告げみたいなことですよね。ないですね。私は経験がないです。
大野:そう。僕も、やはり多くの人に聞いていてもそれはないと。そうなってくると、じゃあ人生の目的がないとなった時に、そのままいったら死ぬまでの壮大な暇つぶしなわけですよね。
入江:確かに。けっこう長いですよね。
「死ぬ前に言われたい言葉」を軸にする
大野:結局、目的というか最終ゴールは死ぬことなんですよね。死ぬまでの時間を待っているだけ。今のところ、人類は死なないということは絶対にないじゃないですか。そうなってくると、スティーブン・R・コヴィーさんの
『7つの習慣 人格主義の回復』という本の第2の原則か何かに、「終わりを思い描くことから想像せよ」という言葉があって。
そこに書かれているのが、「終わりを思い描く」ということは「死ぬ」ですよね。「死ぬ前に、あなたはどういうことを言われたいのか?」という。僕もここに共感して、結局は死んだ時に、自分はどういうふうに言われたいかということが最終ゴールなんじゃないのかなと。
入江:自分がお葬式の時にどう言われたいかを、明確に文章で書いていらっしゃいましたものね。
大野:そうですね。
入江:そのくらい、ちゃんとイメージするということですよね。
大野:そうですね。その中の1つにも、「大野晃が生まれたから、この世に生まれてきたモノやコト」ということをエンディングビジョンに描いていて。だから税理士業は、別に自分じゃなくてもできる。だって答えは法律だから、(誰がやっても)同じなわけだから。
ということは、自分が最後に言われたい一言の「自分だからできたこと」に該当しないわけだから、目的から逸れているから辞めようと、税理士を辞めたんですね。
入江:なるほど。そこに当てはまらないから、他のことに集中してやっていこうと。
大野:そうですね。そういう意味で、軸ができるという感じはありますね。