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(2025年再掲版)Five Ways to Improve Well-Being in the Workplace: Emerging Trends from the Science of Happiness(全1記事)

「自分に優しくできない人」がやりがちな“間違ったがんばり方” 燃え尽き症候群を防ぐ「セルフコンパッション」とは [2/2]

自己批判よりも効果的な方法

セルフコンパッションが強い人は、恋愛関係でも、子どもとの関係でも、仕事のチームメイトとの関係でも、セルフコンパッションを示します。セルフコンパッションは、気分を良くする強力な方法なのです。

でも、もっとセルフコンパッションを見つけるために、特にハッスルカルチャーにどっぷり浸かっている私たちが使える実践的な戦略は何でしょう? クリスティンがすすめている、安っぽく見えるけど効果的な方法の1つは、思いやりのあるセルフタッチをすることです。

最後に嫌なことがあった時のことを考えてみてください。両親がまだいるのなら、お母さんに電話したり、コーヒーを飲みに行ってハグしてもらったり、友人や配偶者に会ったりしたかもしれません。私たちは、ある種の触れ合いで互いを慰める傾向があります。

クリスティン・ネフは、「自分自身にそうしてあげてください。バカげて見えるかもしれませんが効果があります。実際、脳はバカです。誰が触っているかわからないのです」と言います。

練習が必要なので、ここにいるみなさんにもセルフハグをしてもらいます。私は、この触れ合いの練習が好きです。自分自身と違う話し方をしなければいけないと気づかせてくれます。そして、その戦略を使って話すのです。

今は本当につらくて、苦しくて、最悪で、うまくいかない。でもそれは普通のことです。人間だからストレスは人生の一部で、誰もが苦労するものです。そして苦しんでいる時に、「私は何を手放すことができるか?」「今、私には何が必要か?」と自問するだけでも、非常に強力なことができます。

繰り返しになりますが、私たちがそう思っていなくても、ハッスルカルチャー的な自己批判よりも、セルフコンパッションは自分自身を動機づけるずっと良い方法だということが、研究によって示されています。

「燃え尽き症候群」は単なる精神的な疲労ではない

私たちはセルフコンパッションで自分をやる気にさせなければなりません。しかし問題は、「私たちは何をするために自分を動機づけるのか」ということです。私たちがより充実し、燃え尽き症候群を減らすために、仕事の中ですべきことは何でしょうか? 

本当に燃え尽き症候群と戦いたいのであれば、仕事が天職になるように少し工夫する必要があるということが、研究によって示されているのです。

燃え尽き症候群はサウスバイでみんなが話題にしていることですが、これについても多くの誤解を抱いていると思います。私たちは燃え尽き症候群を単に精神的な疲労のことだと考えていますが、研究によると、燃え尽き症候群はむしろ職業的な問題の可能性があります。私たちが理解しなければならないのは、あなたと仕事との相互作用なのです。

このことは、クリスティーナ・マスラックのすばらしい研究からわかっています。彼女は燃え尽き症候群の科学的な専門家で、私たちが組織の中で燃え尽き症候群になるステップを順を追って説明しました。

彼女は6つの要因を挙げています。その6つは、私たちがよく思い浮かべるようなものです。仕事量が多すぎるとか、自分のしている仕事に対して十分な報酬を得られていないとか。しかし、このリストの中で特に重要なのは、一番下の「価値観の不一致」です。

私たちが燃え尽きるのは、仕事をするうえで期待していた価値観と、実際に経験している価値観が一致しない時です。これは本当に問題だと思うのですが、いろいろな業界で起こっています。

例えば看護師であれ医者であれ、その仕事に就いたのは、人を助けることが自分の価値だからです。でも現場では、保険会社や病院のためにお金を節約し、患者を素早く処理させているように感じます。そのミスマッチが、私たちを燃え尽き症候群に陥れるのです。

つまり、私たちは自分の価値観を正しく理解する必要があるということですね。そのことにもっと集中すべきなのです。でも、私たちはその方法を知りません。

自分の「強み」を見つける

しかし、良いニュースがあります。どのようにそれを行うかに焦点を当てた研究はたくさんあります。その多くはペンシルベニア大学のクリストファー・ピーターソンとマーティン・セリグマンの研究から来ており、自分の特徴的な強みを見つけることに焦点を当てています。

彼らの研究は基本的に、仕事やボランティア活動において、人々が良いことを成し遂げるために関与する価値観は何かを調査しています。彼らは異文化を横断して調査し、24の「性格的な強み」と呼ぶものを特定しました。リストを載せますので見てみてください。希望、粘り強さ、自制心、生きる力、美への感謝、勇敢さなどです。

これらは私たち全員が共感できる価値観です。しかしリストをスクロールしていくと、「私は本当は創造性が好きなんだ」「私は本当はユーモアが好きなんだ」「私は生きる力が好きなんだ」と、その中でも特に共感するものがあるかもしれません。それが、研究者たちが「特徴的な強み」と呼ぶものです。

これを調べるには正式な方法があります。私はこのテストと提携しているわけではありませんが、テストは無料で行うことができます。もしあなたがこれらを見て、何か1つが目に飛び込んできたら、おそらくそれがあなたの特徴的な強さなのでしょう。

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