2013年時点では第一子出産離職率が44.2パーセント
田中:(スライドを示して)ご覧いただいている図表が私どもの歩みになります。みなさまも2013年当時に何をされていたかを思い起こしていただけたらと思います。私どもがスタートしたのは2013年でしたが、当時は女性の第一子出産離職率が44.2パーセントというような状況でした。
これは最初のお子さんを産んでお仕事を辞める方の比率なんですけれども、44.2パーセントの方がそういった選択をされていたような時代でしたので、働き続けるということもなかなか難しい時代でした。
そんな中、働く時間と場所の自由度を高めることで、自分らしい生き方・働き方を続けることができるんじゃないかということでスタートしたのが、私どもの「Warisプロフェッショナル」でした。フリーランスという働き方を女性のみなさまにご紹介するということをやってまいりました。
そこから少し時代を経て、「Warisワークアゲイン」という、女性のための再就職支援のサービスをやったり、女性役員のご紹介をする「Warisエグゼクティブ」。それから私どもはリスキリングの事業もやっておりまして、新しいスキルを学んでいただいて、そこからお仕事獲得までをご支援するというようなところ。
画面左端が「女性×はたらく」を巡る、さまざまな法律とか社会の動きになってくるんですけれども、そういった社会の動きに呼応するかたちで、サービスを展開してきました。
ありたい姿(Will)に沿ってキャリアをシフトしていく
田中:私どもが目指す世界観もぜひお話しさせていただきたいんですけれども、私どもは「キャリアシフト」という言葉を使わせていただいているんですね。画面の中央や上に書かせていただいておりますけれども。
まず下の部分にみなさんの「ありたい姿(Will)」があって、お一人ひとりのWillに沿って、画面右の「経験(Experience)」ですね。いろいろな経験をされたり、「機会(Opportunity)」を得たり。そういったことを積み重ねながら、ご自身のWillに沿ってキャリアをシフトしていく、変化させていくということを、ご支援したいと思っております。
画面右端に「『わたしらしさ』で働きつづける。この先も、社会の中で。」と書かせていただいているんですけれども、私どもWarisとしては、職業を通じて、みなさんの「選択」とか「これから」に伴走していきたいという思いで日々活動しております。
女性のキャリアは外的要因の影響を受けやすい
田中:そんな中から、本日は特に「転職」というテーマを取り出してお話しをさせていただきたいと思っております。たくさんの方にご登録をいただいて、今トータルで3万名以上のご登録者さまがいらっしゃるんですけれども、日々本当にリアルなお声をいただいております。
みなさまにも本日のご参加に当たって、参加動機を書いていただいております。「こういうところに興味がある」というリアルなお声を寄せていただいておりますけれども。まさに私どもが日々向き合っているリアルなお声、「こんなところがありますよ」というところを、ぜひお話しさせていただきたいんですけれども、こちらは相武さん、いかがですか?
相武:私も実際に面談で日々お話をうかがっておりますが、具体的なお声としては、例えばやりたい仕事を続けたかったんだけれども、それまでリモートと出社が半々ぐらいで勤められていた会社が、育休明けてみたら、方針転換でフル出社になってしまったと。お子さまが生まれたばかりで、今の環境で続けていくことはどうしても難しいとか。
あるいは、ご主人の転勤で国内外に帯同をいろいろとされてきて、遠隔地でもできるお仕事をパートとか業務委託とかのかたちで続けていらしたんですが、「コアキャリアと言えるものがどうもないような気がする」とか。
あとは、近くに住むご両親の介護をしながらお仕事をされているという方で、「ご両親の様子を見ながら仕事を続けたい」というご意向で、「フルタイム・フル出社のお仕事から、リモートワーク・時短正社員に転職したい」というような声もうかがっています。
こういった、働き方を主軸とした転職動機でご相談いただくケースも、実際にすごく多くあります。私自身はWarisのコンサルタントで、ライフステージによる働き方の変化を経験してきているメンバーですので、ご状況とかお気持ちは本当によくわかるなと思いながら、日々お話をうかがっております。
田中:ありがとうございます。女性のみなさまのご支援を十数年やってきて思うんですけれども、女性のみなさまのキャリアの特徴としては、やはり外的な要因、ご家族のご事情とか、パートナーの方のご転勤とか、そういった外的要因の影響を受けやすいといったあたりが、女性のキャリアの1つの特徴でもあるなとは感じております。
ミドル女性に多い5つのキャリア課題
田中:そういった中で、いろいろ環境が変化する、ご自身のライフステージも変化する中で、どのように働き方を変化させていくのかというところを、今日も関心を持ってご参加されている方が多数いらっしゃるのかなと思っております。
ということで、私どもなりに「ミドル女性に多い5つのキャリア課題」を、図表のようにまとめてみました。1つ目は画面左上ですね。やはりキャリアの方向性が見えない、見えづらい。あるいは、先ほど相武も申しておりましたように、「何かちょっとコアキャリアがないような気がする」というところとか、「自信が持ちづらい」というようなお声はよくあるところです。
それから2点目ですね。画面左のところ。環境を変えることへの不安です。「何かトライしてみたい」とか「変えてみたい」という気持ちはあるんだけれども「果たしてできるんだろうか?」といったところのご不安。
それから3点目ですね。右上のところです。働き方とライフイベント。これは切っても切り離せない関係性ですね。このあたりに悩んでいらっしゃる女性の方は非常に多いです。
ここは後ほどご説明したいと思っておりますが、転職市場の情報ですね。外部で講演などをしますと私もご質問をよくいただくんですけれども、「30代後半あるいは40代で転職ってできますかね?」というご質問をよくいただきます。このあたりは後ほどお話ししたいと思います。
そして5点目、自己肯定感の低下を口にされる方も多数いらっしゃいます。キャリアにさまざまな変化があるんですけれども、それをじゃあどう活かしていったらいいのかということですね。
本日は、こういったみなさまの課題感・疑問にもお答えできるような構成にしていきたいと思っておりますので、もし何かご質問などございましたら、ぜひぜひチャットでお書き添えいただきたいなと思っております。

※本記事にはAmazonアソシエイトのリンクを含みます。記事内のリンクから商品を購入されると、当サイトに収益が発生する場合があります。