【Re-Communication Challenge】学ぶ楽しさで地域とキャリアを変える(全5記事)
アイデアは“仕事と結びつけて”書き出すと忘れない ふとした発想をビジネスに活かすアウトプットのコツ [2/2]
コピーリンクをコピー
ブックマーク記事をブックマーク ブックマークブックマーク解除
失敗もいつか“ネタ”になる
司会者:なるほど。千葉さんはいかがですか。
千葉:私は人生で3回苦しい経験があります。1回目は高校受験に落ちたこと。私の通っていた中学校は、生徒会長をやっている人が第一志望の高校に行くという文化があったんですけど。私は(生徒会長をやっていたのに)勉強ができなくて落ちてしまったので、中学校中に叩かれてしまったというのが1つ目です。
髙島:えぇ~!?
千葉:2つ目は、アナウンサーを志望していて全国を受験したんですけど、テレビ局を30社受けて全部落ちたこと。
3つ目は、2024年に妊娠して産むまでずーっとつわりが続いて、吐き続けて仕事ができない期間が10ヶ月ぐらいあったことですかね。けっこう全部大変でした。ただ思っているのは、結局その失敗も、私の場合は全部ネタにすればいいという考え方に切り替わっているんですよ。
失敗しているからこそ、他人の心を動かせる
千葉:これはもう話し方の戦略につながってしまうんですけど、人はうまくいっていることだけだと(人の)心を震わせられないと思っているんですね。なので、逆に失敗して挫折してしまったら、むしろおいしいぐらいに思えるマインドは、この3回ぐらいでようやく身についてきました。
それまでは「もう本当に苦しい、ぜんぜん立ち上がれない」と思っていたんですけど。やっぱりちょっとずつ這い上がっていくというか、がんばって達成できるようになると、「また何かあってもなんとかなるし、なんならネタになるし」という気持ちで乗り越えられるようになってきた変遷があるんです。
司会者:なるほど。いつかネタになると。
千葉:いつかネタに。芸人さんみたい。
(一同笑)
司会者:確かに!
千葉:ビジネスパーソンも同様だと思います。ビジネスの場でも結局大変なことも含めていつかネタになるという。
司会者:なるほど。ご質問ありがとうございます。
(会場拍手)
日常の経験を学びに変えるコツとは
司会者:では、続いてのご質問はこちら、オンラインでいただいております。
千葉:ありがとうございます。
司会者:「本日はありがとうございました。個人的には日々学んでいない人はいないと思っていて、日常生活での発見や気づきをどれだけ自分のものにできるかが学びだと考えています」。
千葉:すばらしい。
司会者:「その上でおうかがいしたいのですが、お二人は日常の中で学びを逃さない、または最大限発見できるように意識していることはありますか」。ふだんは通り過ぎてしまうところをいかに発見するか、そんな意識があるかどうかということですね。
髙島:これは、私にもあるんですけど。
司会者:お、ぜひ。
疑問をそのままにしない習慣
髙島:例えば道を歩いているとかなんでもいいんですけど、「あれ?」と思ったことは絶対に結論が出るまで考える。もしくは、ググれば解決することはググるのは絶対にやっています。
司会者:なるほど。
髙島:例えば、もうなんでもいいんですよ。しゃべっていて「あれ、この言葉の意味は何やったっけ」とか「え、漢字どっちやったっけ」とかのレベルから、まちを歩いていて「なんでこれってこうなっているんやろ」。
もう必ず。考え甲斐があるので考えて、最後に調べて「あ、こういうことか」みたいなのはけっこうやりますね。
あと弟が2人いるんですけど、いつもそれをやっていました。「あれ、なんでやと思う?」みたいな。
千葉・司会者:へぇ~!
髙島:なんでもいいんですけど。例えば「なんで『kaeka』って(キーカラーが)青なんやろ」「え、なんでかな?」「落ち着くんかな、青」みたいな。そんなんでいいんですよ。
正解が見つからなくてもいい
髙島:いろいろと(意見を)出し合って、まぁこういう場合は、作った人の思いが絶対にあるので答えがありますけど。ただ、どちらかというと、それ(答え)を探すというよりは、お互い言い合って「それはおもろいわ」というのを見つけたほうが勝ちみたいなことを弟とずっとやっていました。
司会者:ちなみに、1人で生活をしている中で「なんで?」と思ってもすぐにメモしなかったら忘れてしまうと思うんですよ。すぐにメモしたり調べたりとか、そういうことを?
髙島:絶対にそうです。なぜかというと、同じことが2回目に来たらめっちゃ嫌なので。「うわ、あの時に調べればよかった」と思うじゃないですか。私がなんでそういうマインドになったかというと、テスト前の勉強で、テスト直前に「あれ、何やったっけ。まぁ(テストに)出えへんわ」と思って出た経験、みなさん1回ぐらいはあると思うんですけど、それが本当に嫌で。
司会者:(笑)。
髙島:それ以来、もう必ず見る。テスト前に普通に勉強しているじゃないですか。ぜんぜん違うことを思いつくじゃないですか。これ(今までやっていた勉強)、やめてそっちにいきますから。というぐらい、その場で思いついたことや「あっ」と思ったことを必ず逃さないでやっています。
思考を深める習慣につながる
千葉:それ、すごくわかります。髙島さんと一緒に原稿の作成とか、話し方のトレーニングとかをさせてもらった時に、「例えばこういうポイントがあります」とお伝えすると、「あ、そのポイントはこれとかこれとか、これにも効果があるんですね」と必ず言っていただいたなと思って。
たぶん日常から、なんでそれがそういう事象としてあって(という疑問を持ち)、もっと探求する癖付けがあるんだろうなと思いましたね。すごく納得感がありました。
髙島:たぶんこれは小さい時に母にそうやってやってもらったからだと思います。
司会者:なるほど。
髙島:散歩をしている時とか「どうして空が青いのかなぁ」みたいなことを……当時はスマホがなかったから、やっぱりググるってなかったじゃないですか。だから2人でしゃべっていたのが影響しているんじゃないですかね。
千葉:私もそうやって娘を育てようと思いました。
司会者:(笑)。
髙島:スマホを見ずに……。
千葉:(笑)。
仕事と結びつけてアウトプットしてみる
司会者:でもいいですね。「なんで」というのは、今からでもどんどん回答を増やしていけば点が増えていって、最終的に何かを学んだら結びつく確率が上がっていき、学びが楽しくなるみたいな。そういうサイクルをされているのかなと思いました。すてきですね。千葉さん。
千葉:ちなみに、私の回答は「仕事を増やす」なんですよ。
司会者:ほうほう。
髙島:仕事を増やす?
千葉:これはどういうことかというと、例えば私は今、自分が学んだ価値観や考え方や「こういう行動をしたほうがいいよ」というのを会社のチャットツールで1週間に1回、発信させてもらっているんですね。
それも日頃からいろんなことを感じているんですけど、なんとなく考えていると、ふっとなくなってしまう瞬間があるんです。だったらルーティーン化して、その時に自分の言葉に落とし込んだら、みんなにも学びになりますし、私もその言葉を記憶できる。記憶した結果、またこういうところでお話しできるという好循環が生まれると思ったんですね。
なので、覚えておきたかったら、まずは自分の仕事のSlackに書いてみる、誰かに発信してみる、スピーチの中に採り入れてみるという感じで、必ず仕事と何かを結びつけてアウトプットしているなと、今気づきました。
髙島:でも、それはできるかもしれないですね。例えば朝礼のスピーチとかでもいいわけですよね。
千葉:そうなんです。
髙島:私もそれこそスピーチをする機会で、○○会の挨拶とかありますけど。その時にどういうネタを入れるかみたいな(ことを考える)のはけっこう似ているかもしれないです。
千葉:確かに、そうですよね。そういうネタの場合は、どんなに些細なことでもいいんです。日常からどう拾ってどう言語化できるのかが肝だったりするので。まさに学びを深くするきっかけになるかもしれませんね。
司会者:いや、すごくすてきなご質問、ありがとうございます。
髙島:本当にいい質問でしたね。
(会場拍手) 続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。
無料会員登録
すでに会員の方はこちらからログイン
または
名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!
スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ
名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は
ボタンをタップするだけで
すぐに記事が読めます!