転職から1ヶ月半、待っていたのは人員削減　つまずきが伏線となってつながった、キャリアのかたち [2/2]

1ヶ月半の空白期間と、10社以上の面接でつかんだ次の縁

清野：（笑）。なるほど。1ヶ月半で退職して、次のキャリアにチャレンジしていく中で、次ですね。今のSchooにつながっていくところになるので、最後のパートに移っていきます。

ちなみにSchooに入るまでの期間や活動量はどれぐらいですか？　

大西：活動量で言うと、実際に退職日が9月30日だったので、それに向けて、27日頃から「YOUTRUST」や「Wantedly」など、各種サービスに順番に登録して、いろいろな方に連絡を取り始めました。

結果としては、比較的早く次の就職先が決まり、11月中旬にSchooへ入社することになりました。なので、無職期間はおよそ1ヶ月半ほどでした。採用活動としては、10社から15社ほどの面接を受けさせていただき、その中でSchooとご縁があり、入社に至ったというかたちです。

営業、CS、コミュニティ　偶然がつないだキャリアの現在地

清野：そういう経緯だったんですね。今はどういったことをされているのかをちょっと教えていただいてもいいですか？

大西：ご存じの方も多いと思いますが、今は、いつか地域で働きたい人向けの移住転職サービス「LoLLL」のコミュニティの運営をしています。

清野：ご自身のキャリアをあらためて振り返ってみて、いかがですか。

大西：「当時の経験で、何が良かったと思いますか？」という話を、清野さんからもいただいていた記憶があります。

特に「最初の営業職で、どんな経験が良かったですか？」という問いをあらためて聞かれて思い出したのですが、確かにあの時、営業の基礎をしっかり学んだなという実感があります。

「どうやって（LoLLLの）コミュニティマネージャーになったんですか？」というご質問もありましたが、1ヶ月半だけ在籍した会社では、ちょうどITサービスを使ったコミュニティ運営に関わる仕事をしていたんです。

営業からカスタマーサクセス、そして少しだけコミュニティマネージャー的な業務を経験した後、Schooに入社してからも最初はカスタマーサクセスとして、お客さまの伴走支援をしていました。そこから徐々にコミュニティ運営にも関わるようになり、そうした経験が少しずつ今のキャリアにつながっていると感じています。

いわゆる「逆算してキャリアを計画的に積み上げてきた」というよりは、流れに乗って、気づけばたどり着いたキャリアという感覚ではあるんですが（笑）、振り返ってみると、それぞれの経験がつながって今があると感じています。

挑戦し続ける場づくりへの思い

清野：最後に、今後の目標や夢みたいなのがあれば、ぜひおうかがいできたらなと思いますが、いかがですか？

大西：個人的には、流されていくキャリアは、これはこれでありだなと思っています。

これからやってみたいことはいろいろあって、もっと事業作りに深く関わっていきたいという思いもあります。ただ、それ以上に、「縁がつながること」、つまり、人との出会いや、そこから生まれる新たなチャンスがすごく大事だなと感じているので、そういう機会が訪れた時、迷ったとしてもチャレンジできる状態でい続けたいと思っています。

今回もそうでしたが、実際にやってみて初めて見えてくることって本当に多いなと感じています。私はこれまでもずっとコミュニティに関わってはきましたが、実際に自分で主催したり、運営をがっつり担ってみることで、あらためてその難しさや大変さを実感しました。

だからこそ、「もっとこういう仕組みがあったほうがいいよね」と感じることも増えていて、そうした気づきをもとに、また次のチャレンジにつなげていきたいと思っています。今は、コミュニティという場を通じて、新しい価値を生み出していくことを、もっと深く追求していきたいと考えています。

最後に「LoLLL」というコミュニティもぜひおすすめさせていただけたらと思います。移住や地域との関わりといったテーマは、人生の中でもとても大きな決断につながることが多いです。そうしたタイミングを、コミュニティという形で支えられるのは、個人としても本当にありがたく、やりがいを感じています。

みなさんの人生における大切な転機、例えばキャリアの選択などに、少しでも寄り添うことができたらうれしいですし、コミュニティだからこそできることもたくさんあると思っています。多くの情報をお届けできたり、選択肢を広げるお手伝いができたりすることは、この仕事のとても素敵な部分だと感じています。

そういった関わりが、みなさんにとって少しでもプラスになるとうれしいですし、ぜひ気軽に、「ちょっとのぞいてみようかな」くらいの気持ちで関わっていただけたらうれしいです。

ちなみに、このLoLLLのコミュニティマネージャーは、一度無職を経験したことのあるちょっと変わった人間です（笑）。そんな人間がやっている場だからこそ、気負わず、安心して関わっていただけるんじゃないかなとも思っています。少し長くなってしまいましたが、以上です。ありがとうございました。

清野：大西さんの経験がみなさんのキャリアのヒントに1つでもなっていたらうれしいなと思っています。