【3行要約】
・男女雇用機会均等法から数十年経った今も、名刺交換を後回しにされるなど、女性が「なきものとして扱われる」現実が続いています。
・START CAMPに集まった篠田氏、杉山氏、栢原氏、白木氏らは、各々の立場から女性が直面する構造的課題を語り合います。
・佐藤氏は男性側の「学び直し」の重要性を強調し、篠田氏は、立場の違いによる認識の齟齬を理解することが変化の第一歩だと語ります。
女性の社会参画における課題とは
佐藤明氏(以下、佐藤):バリュークリエイトの佐藤といいます、どうぞよろしくお願いします。ここは他のセッションと違って、男性の僕が完全にマイノリティといいますか。
(会場笑)
佐藤:なかなかいいなと思います。いろんなセッションがあったんですけど、僕はこのセッションが本当に大事だと思ったので、手を挙げて出させていただくことになりました。
偶然ですけど、みなさんご縁のある方ばかりだったので、いろんな会話ができたらいいなと思っています。たまたま端っこにいるので僕が司会をやっていますけど、3時半ぐらいまでみなさんでワイワイいろんな話ができたらなと思います。
どうしましょうかね。自己紹介と、まずテーマ出しというか、「こんな視点で」みたいに考えていることをちょっとだけ(いただきましょう)。真貴子さんからお願いしてもいいですか?
20代の時の課題が変わっていない
篠田真貴子氏(以下、篠田):わかりました。こんにちは、篠田真貴子と申します。エールという会社で、誰にとっても「聴く時間」がある社会になったらいいなと思って事業をやっております。
このテーマに関して言うと、私は男女雇用機会均等法が施行された時に高校生でした。「これからは自分も男子たちと同じように仕事ができるんだな」ってすごく希望を持って大学に行き、実際に当時、日本の大手の銀行にいわゆる総合職として入った世代です。
おかげさまでいろんな運にも恵まれてここまで仕事をし、ライフイベントで言えば、結婚して大学生と高校生の子どもがいます。
6、7年ぐらい前までは自分も子育て真っ只中でしたし、世の中の報道を見ると、私が20代だった頃から世の中はだいぶ進んだなという認識でいたんです。けれども、自分も少し時間的な余裕ができて、当時の20代あるいは30歳前後の女性の方々の話を聞いたらば、その方々の抱えている(課題の)中身が、私がその年代だった時とぜんぜん変わっていないことに衝撃を受けました。
この二十数年はいったい何だったのかなというところから、自分がどうこうではなく、社会課題として自分なりに勉強をしております。よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
親という当事者になって見えた不安
杉山サーシャ氏(以下、杉山):初めましての方と、「2度目まして」の方もいらっしゃると思いますが、サーシャです。よろしくお願いします。
聴いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、『COTEN RADIO』という、歴史を楽しく話しているポッドキャストがあるんですけれども、その会社で取締役をやっています。
このテーマに関わることが決まった後に私の妊娠が発覚しました。あと1ヶ月と2週間ぐらいでポンっと出てくる予定です。
(会場笑)
杉山:あくまでも予定なんですけど。
実はCOTENは、2年ぐらいかけて秘密裏に、女性の社会参与がなぜ進んでいないのかという調査をやっていました。その調査をもとに、今は7社ぐらいの企業さまと一緒に、それをどうやって進めていけばいいのか、何がボトルネックになってしまっているのかを考えています。
「Co-Lab」と呼んでいるんですけど、企業が一緒になって取り組みながら日本の女性社会参与を進めていくということを、2025年3月から始めました。
実際に妊娠して当事者になってみて、子どもも女の子だとわかっています。この子をこのままの社会に産み落とすのはちょっと不安だなと。子どもが成人して仕事をする頃には、今より良くなっているという希望をできる限り持って、今日は参加しております。
なので今日はみなさんと意見交換をしながらそれぞれの意識が変わって、明日(からは)何か1つ違うことができる状態を目指したいなと思っています。よろしくお願いします。
(会場拍手)