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(2025年再掲版)『大野誠一の100年ライフの歩き方』第11回 第2の人生を再設計する!幸せなライフキャリア(=福業)のつくり方(全1記事)

自分の得意・不得意がわかるワーク 人生を再設計する「ライフキャリア」の見つけ方 [2/2]

「なんだかんだ続けていること」を書き出す

千葉:別に仕事とか、将来役に立つかどうかはまったく関係なくて、とにかく興味や好きなこと、「振り返ったら、なんだかんだずっとやっているな」みたいなものを、どんどん挙げていく感じです。大野さん、どうですか?

大野:僕自身の場合で言えば、ライフシフト・ジャパンを本業とすると、僕も圧倒的に読書が中心になると思います。この3~4年は、「人生100年時代」に関連しそうな本は、とにかく一生懸命読み続けています。もう1つは、ワークショップを毎月やっているので、ワークショップデザインの勉強はけっこうやっているかなと。本業そのものと区別がつくのかどうかというのはありますけどね。

千葉:かなり融合しているんですね。

大野:そうですね。あと、本業に関わらない趣味の自己投資で言うと、実は子どもの頃から囲碁・将棋が大好きで、特に囲碁がけっこう好きなんですね。昔かなり強い人とやった時には、「5段ぐらいあるんじゃない?」と言われたことがあります。

千葉:すごいですね。

大野:それから、原尻さんは歩くのが好きとおっしゃっていましたが、僕は個人的に好きなわけじゃないんだけど(笑)、僕の妻がすごく歩くことが好きで、「歩け歩け運動」に誘われるので、よく歩くようになってきました。それから、実は数年前から、僕の長女がローマで仕事をしている関係で、ローマに行くのが趣味になっています。去年は2ヶ月近くローマで暮らしました。

千葉:うらやましいなぁ。

大野:「プチ移住」と呼んでいるんですが、実は今年も昨日までローマに行っていました。娘のアパートで一緒に暮らすので、観光ではなく生活をするかたちでローマに行くのが、最近、本業に関わらない自己投資としてあります。

やはり年に1回ぐらい観光じゃなくて海外で暮らすことで、日本のふだんの生活や、日本だと「当たり前だな」と思っていることを俯瞰する、メタ認知をするのがとても大事だなと。なのでこういうことはこれからもやっていきたいなと思っています。

千葉:今聞いただけでも、海外プチ移住ワークショップとか、参加したい人がけっこういそうじゃないですか? 種がいっぱいある感じがします。

大野:(笑)。ありがとうございます。

千葉:今のが右下のここの部分ですね。ここはもう出し尽くす感じです。

大野:ここまでは、誰でもできそうですよね。

もし自分が教室を開くとしたら?

千葉:そうですね。たぶん今まで、実際に書き出すことはあんまりなかったと思うので、書くだけでもぜんぜん違うんじゃないかなと思います。次に、創造レベルに上がるための「特技」のワークになります。

先ほどいっぱい挙げた中で、あなたが人よりも得意なもので、特技になるものは何ですか? ただ、それだけだとちょっと考えづらいので、ここは妄想していただいて、何か人よりも得意なもので教室を開くとします。これはあんまりハードルを上げなくてよくて、近所の公民館で4~5人を集めてやるレベル感でもいいです。

「人よりも得意なこと」っていうのは、先ほども言ったように、自分よりもできない人に教えられること。例えばゴルフが趣味だとしたら、今から始める人に道具の選び方を教えるのでもオッケー。「どんな教室を開きたいか」を妄想してみてください。

僕の場合は、もともと本が大好きで、本を出すのが夢でした。実際に、普通のサラリーマンだったのに出版ができたんですね。こう思っている会社員の人って、けっこう他にもいるんじゃないかなと。僕は本を出したい会社員に、出版ができる方法を伝授する教室ができたらいいなと思いました。

なので僕の場合は、会社員でも出版できる方法を教える。お客さんは本好きで、いつか自分の本を出したいと思っている会社員。教室の方針としては、可能性を信じて、出版が決まるまで最大限伴走してあげる。

より良くするために、いろんなバリエーションの成功事例をどんどん貯めていって、具体的なアクションにつながるような内容にする。最後のやる意味としては、夢である出版をお手伝いするビジョンというか思いを持ってやりたいと。これが僕が考えた教室なんですけど、大野さんはどうですか?

大野:そうですね。先ほど千葉さんにご指摘いただいた海外プチ移住のワークショップも、とってもやってみたいワークショップではあるんですけど。実はかねがね思っているのは、さっき言ったように、僕は囲碁が好きなんですね。21世紀のグローバルなボードゲームは囲碁じゃないかと僕は思っているんですけど。

千葉:なるほど、確かに。

大野:やはり将棋とかチェスは、漢字を使っていたり、いろいろ文化的な背景があるけれども、囲碁って白い石と黒い石だけで使えるので。実は世界中の主な都市には、囲碁教室があるんですよ。

原尻淳一氏(以下、原尻):へえ。

千葉:そうなんですね。

大野:それから、囲碁の碁盤って宇宙を表しているんです。宇宙に白と黒の石が模様を描いていくみたいなゲームなんですけど、その中にすごく創造性やビジネス思考や宇宙思考を感じる場面がいっぱいある。

「囲碁のルールを知って、いかに勝つか」じゃなくて、囲碁を知ることで創造性を高めるような教室をやってみたいなと思っています。

千葉:おもしろい。

原尻:囲碁で創造性(を学ぶ)っていいですね。

大野:今やAIが出てきたことによって、今までの囲碁の強い人が教える「こういう時はこう打つんだ」みたいなものが、この4~5年でガラッと変わっちゃったんですよ。逆にそれがすごく囲碁を自由にした背景があるんです。こういったことは、僕はけっこう語れそうな気がしていて、そんなことを場作りできると楽しいなと思いますね。

千葉:いいですね。大野さんの場合、いくらでも教室ができそうなんですけど。囲碁も「好き」から出ているから、楽しそうじゃないですか。

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