裏表がないことを実感しての入社
スタクラ:実際に入社してからぶつかった壁はありましたか?
杉山:前職では先ほど話したように壁にぶつかりましたが、フツパーの転職ではびっくりするぐらいスムーズでした。入社前に話を聞いたときに、「それって本当かな」と思ったりとか、違和感を覚えて目をつぶって入社するとかじゃなくて、ちゃんと心から全部本当のことだろうし、裏表がないんだろうなと実感して入社したので、ギャップはぜんぜんありませんでした。
また、メンバー全員がとてもウェルカムスタンスで迎え入れてくれたことも大きいです。入社前から「こういうことを一緒にやりたいです」と相談をもらっていて、それを事前にディスカッションしている中での入社だったので、入社後もスムーズに進みました。
スタートアップにCxO的な役割はあまり必要ない
スタクラ:最初からCxOでの採用だったかと思いますが、フツパーではどのような業務をやられてるんですか?
杉山:一応、肩書き上は最初からCxOですが、実際は現場で実際のプロジェクトのコンテンツを作ったりしています。だいたい何か作ってますね。入社当初はもう一つの事業の柱としようとしているサービスを作り始めている時だったので、そこにPdMとして入っていました。それを7割ぐらいやりながら、パッケージソリューションだけじゃなく、カスタムの分析だったり、案件も多く手がけています。
マネジメントや管理はほぼしていません。むしろ現場最前線でやる方がモチベーションも上がるし、そうさせてもらっています。世間一般的なCxOというよりは、どちらかというと戦略だけではなく、自分で考えて実行まで移すということをしています。
スタートアップにCxO的な役割は、あまり必要ないと思うんですよね。なので戦略といっても、大きな絵を描いて、それをメンバーに周知して落とし込んでみて、トライアンドエラーを繰り返す。「おもしろそうだね」と思うことがあれば、「それやってみよう」ということでいいと思っているので。そこに仰々しい戦略とかいらないと思いますし、むしろそこに時間かけるべきでないと考えています。
スタクラ:今までのご経歴で少しずつ業務の内容は変わっているかと思います。その技術のキャッチアップやアンラーニングで意識していることはありますか?
杉山:確かに変わってきていますね。前提として、延長線上のことをやりたくないから、新しいことをやっていこうとはしています。新しいことのキャッチアップは、まずベースとしてワクワクする領域を選ぶかどうかが大事です。
ワクワクしていたら自分で勉強するし、仕事ものめり込むので、しんどい思いをしてキャッチアップしたという意識は一切ありませんでした。自分の気持ちが乗る領域を選べたからだと思います。
スタートアップはやりたい環境を作れることが魅力
スタクラ:同じ年代の方へ転職のアドバイスがありましたらお願いします。
杉山:会社がいいことばかり言っていないかは見極めることが必要です。スタートアップの転職は、情報があまりない領域もあると思うので、その中でいいことだけを言おうと思ったら、それができてしまう。
実態はいろいろなところで苦しいこともあるはずなので、いいことだけに惑わされず、本音や実態も含めて、ちゃんと腹落ちするかたちで語ってくれるか。実際にオフィスに行ったり、他のみなさんともいろいろお話ししたりする中で、むしろ自分からぐいぐい聞いてみると良いのではないでしょうか。
スタクラ:今転職活動をしている方へ、スタートアップに転職することの魅力をおうかがいできますか?
杉山:いろいろな魅力がありますが、僕個人としては、自分がやりたい環境を作れるというところが魅力です。スタートアップは柔軟な組織も多いと思うので、ちゃんと声を上げて、自分がパフォーマンスする領域を作り上げていくということができる環境です。
僕の場合は何かを作り続けるということだし、これは各々違うと思いますが、それが自分のためにも周りのためにもなります。これはやはり大企業だとできないと思うので、すごく魅力的ですね。
スタクラ:入社してみて、あらためてフツパーさんの魅力を教えていただけますか?
杉山:プロダクトの特性上、最先端のAIモデルも実装しなければならないし、いろいろなソフトウェアも作らなきゃいけないし、さらにカスタムでハードウェアも設計して組み立てないといけませんが、それぞれの分野で優秀なメンバーが揃っています。その人たちと仕事をすることがめちゃくちゃ楽しいですね。
顔をつき合わせながら仕事をしていて、誰かに何かを手伝ってもらうときも、上司を通すとか一切なくて、ちょっと話しかけて手伝い始めてもらったりしています。その連携が素晴らしいなと。いろいろな技術、ノウハウを持っているメンバーがいろんなところにいて、その人たちを捕まえてすぐ一緒にアウトプットを作れる環境です。
直感で選んだ方が結果的にはいいキャリアが開ける
スタクラ:最後に、スタートアップへ転職しようとしている方に一言お願いいたします。
杉山:打算で選ばず直感で選んだ方が、結果的にはいいキャリアが開けると自分の経験から考えています。自分が一番ワクワクするところに、リスクを負ってでも行く。自分で選んだからこそ、その道を正解にしようという馬力が生まれると信じています。
当社はビジネスサイドもエンジニアサイドも積極的に募集しています。個人的には、過去の経験より、当社の事業内容に共感して、カルチャーマッチするかが大事だと考えています。ワクワクして、馬力を持って前向きに取り組めるか。それがあればキャッチアップできると思うし、結果として成果を出し合える仲間になれると思っています。そういう方々がどんどん増えてくれたらうれしいですね。
スタクラ:本日はすてきなお話を聞かせていただきありがとうございました。