「求められるけどやりたくない」仕事を乗り越えるには？　業務の苦手意識を克服するマインドチェンジ [1/2]

「WILL・CAN・MUST」の使い方を実践で学ぶ

豊間根青地氏（以下、豊間根）：仕事をもっと。

岩本紘佳氏（以下、岩本）：おもしろく。

一同：「シリョサクTV」です。お願いします。

豊間根：今日はですね、キャリアの話をします。みなさん、動画を見ていただいている方もけっこう、自分のこれからのキャリアとか、どういうスキルを身に着けていくかを考えて悩まれる方も多いんじゃないかなと思うんですけれども。

若手社会人であるヒロカの今後のキャリアを、とある有名なフレームワークを使って、ガチで考えてみようかなという企画でございます。

岩本：うれしい！

豊間根：イエイ！　考えていきましょう。

岩本：はい。お願いします。

豊間根：それで、使うフレームワークというのが、これは本当に聞いたことがある人は、めちゃくちゃ多いと思います。「WILL・CAN・MUST」ですね。やりたいこと、できること、求められていること、この3つの重なりによって自分の仕事とかスキルを整理しようというフレームワークですね。確か、リクルートが作ったらしい。

岩本：あ、そうなんですね。

豊間根：けっこう批判的な話もあったりするんだけど、今回はこれを使って整理してみようかなと思っています。WILLが、要は自分がやりたいと思っていることですね。CANができること。MUSTは、やるべきこと・やらなければいけないことなんだけれども。ここでは、あえて「求められること」っていうふうに表現をしています。

一番大事なのは「やるべきこと」

豊間根：このあと、ここにヒロカのガチ情報を入れて考えていくんですけども、その前に。これは半分持論も入るんですけど、大前提、一番大事なのはMUSTなんですよ。

岩本：私もそう思います。

豊間根：仕事というのは基本的に価値を出して、その対価をもらう行為なので、今の自分に求められるかどうか。あるいは、それをほしがる人がいるかどうか。もしそれをやってほしいと思う人がいなかったら、ただの自己満足になってしまうので。

岩本：そうですね。

豊間根：だから、まず一番大事なのはMUSTなんですよね。一番最初にやるべきなのは、ここ（MUST）なんですよ。やりたいかどうかは知らないと。「やれ！」と（笑）。

岩本：まずはね。

豊間根：若干、立場上あれなんだけど、本当にそうなんですよね。まずは、やるべきことを淡々とやる。それができないんだったら、できるようにすると。最初はここ（MUST）が多いわけですよ。求められるけど、できない。やりたくもない。だけど、できないといけないものをちゃんとできるようにするのが大事なわけですよね。

できること・やりたいことに囚われすぎない

豊間根：あと、求められているし、自分もやりたい。だけど、今はまだ自分にはできない。という、ここ（MUSTとWILLの重なり）があるのは、いいですよね。ここをできるようにしていくと、仕事がどんどんおもしろくなります。

（3つが重なる部分を示して）最終的には、もちろん求められるし、できるし、やりたいと思う（ところ）。僕にとってはたぶん、パワポ芸人をやっていた頃のパワポ資料作りが、ここだったわけだけども。

自分ができるし、やりたいと思うし、世の中にそれをほしいと思ってくれる人がいる。という、まぁ、いわゆるすごく天職的なことが、ここ（3つが重なる部分）だったわけですね。ここは理想なんですよ。まぁ、でも本当に声を大にして言いたいのは、別にここに行くのは本当、言っても理想的な話なので。いったんはMUSTが大事です。

岩本：そうですね。

豊間根：あと、ここ（WILLとCANの重なり）に囚われすぎない。

岩本：うん。これも大事かもしれない。

豊間根：別に求められなかったら意味がない。価値があるかどうかが問題なので、できるし、やりたいってことだけをやっててもお金はもらえない。ここだけやって誰が喜んでくれるかをちゃんと考えるっていうのがポイントかなと思っています。

技術系営業のヒロカ氏のケース

豊間根：じゃあ、ちょっとヒロカのちょっとガチ整理。

岩本：はい。作ってきました。

豊間根：これはちょっとまだ未完成の部分もあるんでね。考えていきたいんですけど、こんな感じになってますと。これはじゃあヒロカちゃん、どういう感じで今の情報が入ってるか、ちょっと聞いてもいいですか？

岩本：そうですね。まぁ、私の本職の方でちょっと考えて。

豊間根：実はヒロカさんは本業で、某外資系IT企業で法人営業をしていますので。

岩本：はい。私の仕事は技術営業なので、けっこうテクニカルなスキルも求められる中で、これを埋めてみました。それで、まずできると求められるの間に入る部分。ここは絶対やらなきゃいけないところですね。

ここはタスク管理だったり、日々のビジネスコミュニケーションだったり。もう淡々とやらなきゃいけないところなので。私以外の方々もみんなそうだと思うんですけど。そこはまずやらなきゃいけないと。

豊間根：そうね、はい。

岩本：それで、求められているものとしては、今の職種をもとに考えるとテクニカルなトークとか。営業だと、物事を概念的に捉えて人に伝えなきゃいけないので、そういったスキルも必要です。あとは一応外資なので、英語力もあるといいよねっていうことで書いてみました。

3つの要素が重なる部分を整理する

豊間根：はい、はい。一応ちょっと補足をしておくと、とある移動をする時に、新幹線で僕とちょっとヒアリングしながら書いたんで（笑）。たぶん、完全にこの通りじゃない部分があるかもね。

岩本：うん。

豊間根：だって、この「物事を概念的に捉える」は、この図では別にやりたくないことになっているんだけど、どっちかと言うとやりたい寄りだよね？

岩本：あ、確かに、そうだ。やりたい（寄り）だ！

豊間根：そうだよね。じゃあ、柔軟に変えながら話をしていければと思いますけども。

岩本：はい。これは、やりたい。

豊間根：やりたいよね。それで、この、求められてるしやりたいけど、今はできないのがなんだ？

岩本：はい。それが「フロントで活躍する」とか、「大局観感を持って人と話す」とか。（加えて）先ほどの「物事を概念的に捉える」ですね。ここらへんは、求められてるしやりたいと思っていることですね。

豊間根：はいはい。そうよね。それで、ここ（3つが重なるところ）が求められてるし、できるし、やりたい。

岩本：うん。

豊間根：コミュニケーション能力ね。

岩本：どんどん伸ばしていきたいみたいなところです。

豊間根：やはりヒロカさんは、口から生まれてますからね。

岩本：そう。もうしゃべってないと死んじゃうんで。

（一同笑）

「求められてるけど、できない」をできるようにする

豊間根：そうですよ。それで「ここで大事だと思っているポイントが2つありまして」っていう話もヒロカとしていたんですけども。1個は大前提、「求められてるけど、できない」ものをちゃんとできるようにする。まずはここの流れが大事。

岩本：はい。

豊間根：これは自己研鑽とか、OJTの中で仕事を覚えるとか、まさにこういう領域ですよね。ここはタスク管理とビジネスコミュニケーションとかを書いているけど、たぶん、ヒロカの中では自社商品知識。

岩本：うん。そうですね。

豊間根：（自社商品知識）とか、営業をちゃんと進めるプロジェクトマネジメントの話とか、いろいろあるはずで。たぶんヒロカも今ワッサワッサと、身につけてるはずなんですよ。なんだけど、ここ（求められていて、できる）も大事ですと。それで一方で、求められてるし、できないし、でも別にやりたくもないっていうもの。

岩本：やりたくもなくはないですね（笑）。

豊間根：なんならたぶん、ヒロカの場合こう（「テクニカルトーク」と「英語」をMUSTとWILLの重なりの中へ移動）じゃねえかなっていう気もすんだけど（笑）。

岩本：やりたいと思っているけど苦手意識がある。