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転職のプロとコーチング会社代表が語る“本当に納得できるキャリア選択”(全4記事)

8回の転職で年収240万→1,500万円に 「転職のプロ」moto氏が語る、市場価値を決める“2つの要素” [2/2]

8回の転職で年収240万円から1,500万円に

moto:僕自身ももともとホームセンターに入社して、年収240万円からキャリアを上げてきて、8回目の転職で年収1,500万円まで上げてきました。

それは何をしてきたかでいくと、会社の売上にどれだけ貢献したか、どのようにしてやってきたのかを自分の経験と言葉で語り、実行してきたからです。

「これだけの売上が作れるんだったら、高く年収出してでも採用しようかな」とか「この人を採用することでこれだけ売上を作れるのなら」というのをわかってもらえたから、どんどん価値、つまり年収が上がってきたのかなと思います。そこが一番大事なのかなと思いますね。

足立:ありがとうございます。本当に軸がそろっていますね。すばらしいなと思います。あと、240万円から1,500万円という驚異的な年収アップの話がありました。サラッと言っていますけど「すげぇな」と思って聞いていました。

moto:(笑)。いやいやいや。

足立:ちなみに、motoさんの場合は「営業」というのが1つ、わかりやすかったと思うんですが、自分の業務が売上に……。

moto:間接的に貢献している場合ですね。

足立:おっしゃるとおりです。そういったケースの場合でも「売上に対して」という表現なのか、はたまた違うかたちで「結局ここが大事で、市場価値とつながっていますよ」みたいなものってあるんですか?

貢献度を数字で表せない職種のアピール方法

moto:あります。営業とかマーケティングとか、目標となる数字がある人たちはもちろんその数字を追いかければよいです。ですが、事務とかバックオフィス系の職務の人たちは、たぶんそういう数値的な目標は追いにくいと思います。

とはいえ、自分が介在してやったことでどのように会社に影響があったのかを俯瞰して見るようにしてください。「自分がやったことって、会社に対してどう関係しているのかな?」というのをちゃんと見て、そのポイントをちゃんと押さえていく。そこの視点を持っているか持っていないかでだいぶ変わるのかなと思います。

例えば、営業事務は売り上げを作ってくる営業の人たちを支えるポジションなわけです。「自分がいなかったら、営業の人たちも困ってしまうポイントって、なんだろう」とか「自分が何をやった時に営業の人たちが一番感謝してくれるのか」という、自分がやったことで、営業から感謝されるポイントを見つけるのがわりと大事なのかなと思いますね。

足立:ありがとうございます。さっきの営業で言えば「売上を上げることにどう貢献してきたか」の貢献度でした。それが営業事務であれば、「営業の方々が困っていることを解決して感謝されること」が売上に変わっている。

moto:そうですね。

足立:そこにどう貢献してきたのか、どういう工夫をしてそこの貢献を生み出したのかがポイントで、市場価値が上がっていくイメージですかね?

moto:おっしゃるとおりです。

転職市場での価値にもっとも影響を与える要素

足立:ちなみに今のはすごくわかりやすいポイントでした。ある意味、自分でコントロールできると言うとおこがましいかもしれないんですけど、自分で能力を磨くことで貢献度を上げていくことや、感謝される度合いを上げていくことができると思います。自分の努力や貢献度以外の部分での市場価値って、変数として何かありますかね?

moto:それはやはり、属している業界の特性はわりとありますよね。

足立:そうですね。

moto:やはり金融業界にいたら年収は高くなるし、小売にいたら平均よりはちょっと年収が低く、かつ、上がりにくくなります。業界特性は構造上どうしても発生します。職種の特性もあります。でも、それ以外のところは共通して、自分がどれだけ人から感謝されることをやるのか? という部分を磨き続けることが自分の市場価値につながっていくのかなと思います。

足立:業界特性はあるのと、それ以外の部分で言ったら自分を磨いていく。この2つの要素が非常に大きい。「もはやすべてだ」ぐらいな感じですね?

moto:非常に大きいです。いわゆる市場価値に一番大きく影響を及ぼす要素かなと思いますね。

納得感のないキャリアを生む“自己内省”の不足

足立:ありがとうございます。この流れで右上にもいっちゃおうかなと思っています。「市場価値を上げたいですか?」って聞かれたら、100人が100人「上げたいです」って言う……それは言い過ぎか。

moto:(笑)。

足立:今だと「どっちでもいいです」って言う方もいらっしゃるなと思うんですけど、市場価値が上がっていくと同時に、自己内省も十分にする必要があり、どちらが欠けてもキャリアの充実度が下がる。

だから、自己内省が足りなくて市場価値だけ高い。もしくは市場価値が低くて自己内省はすごい高い。どちらもキャリアの充実度としては下がっちゃうよというテーマを出しているんですけど、これってあらためて、なぜなんですかね?

moto:やはり自分がやりたいことや得意なことの自己分析がちゃんとできていないままに、「あっちの仕事をやったら年収が高いから」と突っ走っちゃうとほとんど失敗するというか。

「転職のプロ」の失敗談

moto:実際、僕もそれで失敗したことがあって、3ヶ月ぐらいで会社を辞めたことがあるんです。営業から人事へのキャリアの変更だったんですけど、当時在籍していた会社の年収より高いオファーをもらって、「それだったらいいかな」と思って転職しました。だけど、僕はそこで自己内省をしていなかったんですよ。

僕は営業として、人のため、お客さまのために何かをするのがすごく好きだったんです。でも人事で採用のポジションだったので、人を採るために「うちの会社に入ってくださいよ」という口説きをしなきゃいけない。

けれど、僕は「人のためを思ってしまう」という特性があるため「この人のキャリアにとって、うちの会社に入ることが本当にいいことなのか?」を考えるようになってしまって(笑)。

人事だから、本当は「うちの会社に入ってください」とか「うちの会社はすごくいいですよ」って言わなきゃいけないんですけど、その人のキャリアを眺めていくと、「いや、うちじゃないほうがいいですね」という話をしちゃうみたいな(笑)。

足立:めちゃめちゃ誠実な人事ですけどね。

moto:結局、それで本当に欲しい人たちをぜんぜん採用できない。すなわち会社からすると損失であるという状態です。僕も無理に採用するのもなかなかしんどかったので、3ヶ月で退職してしまいました。なので、本当にどちらかが欠けても充実度は下がってしまうのかなという気はしますね。

足立:ありがとうございます。motoさんでも市場価値は高かったけど自己内省が足りていなかったことがあったんですね?

moto:そうです。

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