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【オンライン開催:ビジネス書グランプリ2025特別セミナー】いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才(全4記事)

「休日を無駄にした」と後悔しない過ごし方 「それをやっている自分が好き」と言える趣味を見つける [1/2]

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」にて、ビジネス実務部門賞受賞『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』(すばる舎)の著者である今井孝氏を招いた特別セミナーが開催されました。本記事では、忙しくても自分の時間をつくるコツや幸せに生きるためのヒントをお伝えします。

「それをやっている自分が好き」と言える趣味を見つける

米良克美氏(以下、米良):あっという間に時間が過ぎて、フロアからご質問をいただく時間になってまいりました。 今、ご質問がたくさん来ていますね。

みなさん、専用のサイトに(質問を)入れていただければと思うんですが。今井さん、「いいね」順で、一番多かった質問からいきたいと思います。読み上げますね。

今井孝氏(以下、今井):はい。

米良:「アニメを観たり漫画を読んだりゲームをするのが好きですが、どれだけそれらに没頭しても、『あぁ、楽しかった』ではなく、『あぁ、休日をムダにした』となってしまいます。家から出ないと満たされないのかなと自分では分析していますが、これもいわゆる完璧主義になるのでしょうか?」。いかがでしょうか?

今井:これはどこだったかな、3章かな。124ページに、「幸せと一時的な快楽の違いを見極めましょう」という項目があります。例えばまさにゲームとかは、その時やっているのは楽しい、でもそれをやっている自分は嫌いだ。

米良:はいはい。

今井:それはちょっと一時的な快楽の可能性が高いですよね。なので、理想から言いますと、それをやるのが好きで、なおかつそれをやっている自分も好きという行動に置き換えるのが一番いいですね。

僕がクラリネットをしているのは楽しいし、好きだから。クラリネットをしている自分も好きです。映画を観るのも好きだし映画を観ている自分も好き。

あとこうやって人前でセミナーをするのはけっこう大好きで楽しいです。それで、セミナーをしている自分も好きみたいな。そういう行動はたぶんアニメとか漫画、ゲーム以外にあると思うので、ぜひ休日の1時間でもいいのでアニメの代わりに、それをやっている自分も好きだなという行動に変える。そう思える娯楽がきっとあると思います。

米良:これ、新しいですね。いやぁ、それが好きかどうかというのに加えて、それをやっている主体の自分が好きかどうかという観点を私はぜんぜん持ったことがなかったので、それはものすごくクリアに切り分けられますね。

今井:そうですね。

自分も他人も幸せになれる道を探す

米良:ありがとうございます。それでは次のご質問にまいりたいと思います。

「自分の幸せは自分だけでなく家族、同僚と周囲の人の幸せを伴ってこそという部分もあるかと考えています。周囲の人が幸せでなかったらやはり引っ掛かるところがあります。今井さんはこの点についてどのように考え、どうしていきたいとお考えですか?」。

今井:いやぁ、深いですね。まさにおっしゃるとおりで、自分だけ幸せでほかの人が不幸で楽しいというのはあんまり考えられないので、やはり全員が持続可能に幸せになれることを考えるのはいいと思いますよね。

例えばビジネスをするのもまさにそうで、経営者も従業員も、お客さまも全員幸せだから持続可能なんですよね。

なので、「自分も含めてすべての人が幸せになることって何だろうか?」と考えたほうがいいと思います。まさにこの方の問題意識はすごく合っていると思います。今の時代は、他人を切り捨てずに全員で幸せにできるように、だんだんなってきていると思いますので。これは世の中の人みんなで目指していくべきことだと思いますね。

米良:ありがとうございます。いいポイントですよね。「みんなが幸せでありますように」と言った時に、その中にちゃんと自分も含まれていますよね、というところをおっしゃっていただいたのかなと。

今井:おっしゃるとおりです。

米良:大事なポイントですね。そしてそれを世界中のみなさんが思ってくれたら世界平和にもつながっていくんじゃないかなと、ちょっと話が大きくなりましたけど思いました。

今井:そう思います。

「仕事の終わりはどこか」を明確にする

米良:では、いきましょう。続いて少し長めのご質問になります。「まさに働き方改革で仕事が残っていても(会社を)あがらなければならない状況です。そのしわ寄せでフォローしなければならないので自分の幸せが削り取られていることがつらいです。仕事が好きなはずなのに終わりのない球拾いをしている感じです。どうしたら自分も幸せで仲間も幸せでいられるか、何かアドバイスがあればお願いいたします」。

今井:これは会社の部署の人と、たぶん成果物は何かを明確にするのを一緒に考えたらいいと思うんですよね。

米良:なるほど。

今井:みんなバラバラに働いていて、ムダなことをやっている可能性が高いので。全体としての成果物は何か、それに最短距離で行くにはどうすればいいかをやはり話し合ったほうがいいですよね。

こういうホワイトカラーのナレッジワークってなかなかムダが見えませんからね。一度みんなで話し合って、「これはやらなくていい」「ここだけわかればいい」「この情報さえくれれば、次に俺の仕事はできるから」みたいな、最低限の情報をみんなで明確にするといいかなと思います。

米良:やはり大事ですね。繰り返しになりますけれども、全体を見て何が仕事の終わりなのか(を明確にするの)が大事なポイントかなと思っています。みなさん、役割分担すると自分のところを超絶完璧にやろうとしすぎていて、そこに時間を投下しすぎているきらいがあるんじゃないかなというのは、聞いていてあらためて想像しました。

今井:そうですね。仕事のプロセスは同じままで時間だけ短くしろっていう取り組みのような気がするので。部署のワークフロー全体をどれだけ簡素化できるかを、いったん見直したほうがいいと思います。

米良:大事ですよね。ワークフローはそのままで全部を1割カットとかじゃなくて、そもそもワークフロー自体を組み替えるみたいな、そういったかたちの思考も必要ということですよね。これは耳が痛いご質問でしたね。ありがとうございます。

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