2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
トレンド経営学『出世競争を意識してしまうあなたに』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
加藤想氏:新入社員として入社した時点で転職を検討している人が、この10年間で20倍以上に増えている。こんなことがニュースになるほど、最近はキャリアの選択肢が広がっています。
ただ、転職が当たり前になってくるほど、「自分は本当にこのまま同じ会社にいていいのか?」という不安を持つ人も多いようです。
ちょうど先日、大手企業に勤める友人がこんな悩みを打ち明けてくれました。「今、自分は会社の中で、出世ルートに乗れていない気がする。自分なりにがんばったつもりだが、あまり評価してもらえない。転職すべきか今のままでいいのか迷っている」。こんな内容です。
自分の出世について悩んだことがある人は多いと思います。私も実際に悩んだ時期もあります。キャリアに迷うことは悪いことではなく、必要なステップです。ただ、そのことばかりにとらわれてしまって悩むことは避けたいと思います。今回は、この悩みに直面した時に私を助けてくれた考え方を3つご紹介します。
まず1つ目は、評価軸を変えることです。「思ったとおりの評価ではなかった」ということは、自分の評価と上司の評価がずれていたということです。
上司から評価されないからといって、自分のアクションの価値が低いかというと、必ずしもその2つは一致しません。自分の市場価値が上がる行いをしていたか、まずは自分の中で再評価することも重要です。
もちろん、上司とのすり合わせは本当に大事だと思います。ただそれ以上に、やっていることが市場にとって価値があるか、つまり顧客に喜ばれることができたかが大事です。
無印良品を成長させた松井(忠三)社長も、もともとはあまり評価をされた人ではありません。むしろ「使いにくいやつ」と思われていたようで、無印良品への異動も左遷に近かったようです。
ただ、「やらないといけない」と思ったことは、最後までやりきらないと気が済まない。このプロ意識を持って仕事に取り組んだ結果、今のキャリアにつながったそうです。
同じ上司と一生働き続けるということはありません。職務履歴書に胸を張って書ける価値のある仕事ができたのか。このように(自分自身に)問いかけてみるのも良いのではないでしょうか。
続いて2つ目は「振り返りをして、動作レベルで計画を立てる」です。過去を振り返ることはとても大事です。「もっとこうすれば評価されたんじゃないか」とか、振り返ることで反省点や気づきが得られる場合もあります。
そこで「次はこれをがんばろう」と意気込む人もいるかと思いますが、個人的には意気込んでも変化しないのが人間だと思います。
「意識する」という動詞表現よりも、「具体的に何をすれば良いか」という動作レベルまで落とし込まないと、行動を変えるまではなかなかたどり着けません。今からでも、動作に移せる表現で言語化をすることがおすすめです。
最後に3つ目は「目の前のことに一生懸命取り組み続けることがプロ」という考え方を持つことです。大きなことを成し遂げることは、社会人人生の中でも一度あるかどうか。重要なことは、目の前の仕事に対し、いかに手を抜かずに向き合い続けることができるか。これだと思います。
グロービスの講師の中にも、30代後半の時点で係長という役職だった方で、現在は上場企業の社長をされている方もいます。この方も同じことを言っていました。
重要な仕事の多くはめんどくさいことが多いです。腐らずに、愚直に目の前の仕事に取り組み続けることが、真のプロフェッショナルだと気づかされました。
今日は「出世競争に悩んだ時の考え方」についてお話ししました。評価軸を変える、動作レベルの行動計画を立てる、目の前のことに一生懸命取り組む。これらによって私自身は少し前向きになれました。不安を抱える方が少しでも前向きになるきっかけになればうれしいです。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05