2024.10.10
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Be the Light: Elizabeth Bonker’s 2022 Valedictorian Speech at Rollins College Commencement(全1記事)
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エリザベス・ボンカー氏:2022年度卒業生、そして私たちを支えてくださった両親、応援してくださる兄弟姉妹、親愛なる友人のみなさま、こんにちは。そして、私たちの知性や魂を育んでくださった心ある先生たち、スタッフの方々に敬意を表します。
また、卒業生総代会の仲間であるエミリー・カラン、ソフィア・フラスツ、チャーリー・メリン、ジェシカ・リネマイヤーには、みなさんに挨拶する名誉を与えてくれたことに感謝したいと思います。ロリンズ・カレッジの2022年度卒業生のみなさん、今日は私たちの「共同達成」をお祝いしましょう。
私は自閉症のため言葉を発することができないので、この「共同達成」について知っています。神経運動障害のため、靴の紐を結んだり、シャツのボタンをかけたりすることが、介助なしではできません。このスピーチも、キーボードを持つコミュニケーションパートナーのもとで、一本指で入力しています。
私は言葉を発しない自閉症者の中で、タイピングを教わった数少ない幸運な人間です。そのたった一つの介入が重要で、私の心は沈黙の檻から解き放たれ、私のヒーローであるヘレン・ケラーのようにコミュニケーションをとり、教育を受けることができるようになったのです。
私の状況は極端といえるかもしれませんが、ロリンズ・カレッジは「共有すること」がいかに人生に意味を与えるかを私たちに示してくれたと信じています。
1年生の時、私たちの大好きな卒業生、ミスター・ロジャースの話を聞いたことを思い出します。彼が亡くなったとき、財布の中から手書きのメモが見つかりました。そこには、「人生は奉仕のためにある。(Life is for service.)」と書かれていました。ストロングホールのそばにあるプレートで、これを見たことがあると思います。
「人生は奉仕のためにある」という言葉は、とてもシンプルでありながら、とても深いです。
クラスメートのみなさん、私たちのコミュニティで奉仕活動への情熱を分かち合ってきましたね。クラブや友愛会の仲間は、多くの価値ある目的のために募金活動をしています。パインハーストの友人たちは、ホームレスのために毛布を織っています。その例は枚挙にいとまがありません。
ロリンズは、他者への奉仕が自分自身の人生と、奉仕する人々に「意味」を与えることを、私たち全員に教え込んでいます。
ヴィクトール・フランクルは、著書『夜と霧(Man's Search for Meaning)』の中で、「分かち合うこと」の力について書いています。ナチスの強制収容所であるアウシュビッツで苦しんでいたとき、その恐怖にもかかわらず、最後のパンの皮を分け合う囚人たちがいたことを指摘しました。引用します。
「人間からすべてを奪うことができるが、ただ一つ、与えられた状況の中で自分の態度を選び、自分の道を選ぶという、人間の最後の自由がある」。
私たちはみな、自分の道を選択する自由を含め、多くのものを与えられているのです。
私自身は、自分の意見を聞いてもらえない、受け入れてもらえないことにずっと苦しんできました。地元紙の一面には、高校の校長が職員に「あの知恵遅れは卒業生総代にはなれない」と言ったという記事が掲載されました。
しかし、今日、私はここに立っています。毎日、私は小さな勝利を祝うことにしています。そして今日私は、みなさんと一緒に大きな勝利を祝うことにします。
自分の道を選ぶ自由は、私たちの基本的な人権であり、私たちだけでなくすべての人間にとって守るべき価値ある権利なのです。
ロリンズ・カレッジが私にチャンスを与えてくれたことに、この場で表立って感謝したいと思います。すべての学生を気遣ってくれたこと、優しさが生きている場所であることに。
親愛なるクラスメートのみなさん、今日から私たちは一緒にスタートします。しかし、ここから先は各自で道を選びます。私には夢があります。マーティン・ルーサー・キング牧師のように、「すべての人にコミュニケーションを」という夢があるのです。
世界には3,100万人の自閉症患者がおり、彼らは沈黙の檻の中に閉じ込められているのです。私の人生は、彼らが沈黙の苦しみから解放され、自分の道を選択する声を与えることに捧げられるでしょう。
あなたの夢は何ですか。あなたの使命を果たすために、ロリンズの教育をどのように生かしますか。この時代の、未曾有の挑戦に、あなたはどのように立ち向かいますか。どのような人生の選択であれ、私たち一人ひとりが、家族に対して、地域社会に対して、そして世界に対して、奉仕する人生を送ることができるのです。
そして世界は、私たちの光が輝くのを待ち望んでいるのです。
ですから、今日の私の呼びかけはシンプルです。卒業式のプログラムから紙を小さく切り離し、そこに「人生は奉仕のためにある(Life is for service)」と書いてください。私たちはあなたたちにペンを渡し、それを本当に実行するようにしました。
新しい伝統を始めましょう。写真を撮って、ソーシャルメディアに投稿してください。そして、ミスター・ロジャースがそうしたように、財布など安全な場所に入れましょう。
そして、いつか同窓会で会ったときに、卒業証書を見て「他者への奉仕を思い出すんだよね」という話をしましょう。私たちはみな、日常の謙虚な行為として、心の習慣として、奉仕するよう求められているのです。
奉仕するすべての人の中に価値を見出すこと。最後のパンを分け与えることを選んだ人々の例に倣うよう努力すること。多くを与えられた者は、多くを期待されるのです。神はあなたに声を与えました。それをを使ってください。
最後に、言葉を話さない自閉症の人が「声を使うように」と勧めるのは皮肉なことです。なぜなら、もしあなたが私の中に価値を見出すことができたなら、あなたが出会うすべての人の中に価値を見出すことができるのですから。
クラスメートのみなさん、ナチスの暗号を解読し、第二次世界大戦の勝利に貢献したアラン・チューリングの言葉を紹介します。
「時には、誰も想像できないことをするのは誰も想像できない人である。そういう人になりなさい。光になれ! ーー フィアット・ルクス」
ありがとうございました。
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