2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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西橋京佑氏(以下、西橋):大変長らくお待たせいたしました。19時5分より、「ミレニアル世代の『働く』を考える」というテーマのもとでイベントを開催させていただきます。私は、WASEDA NEOで事務局を担当しております、西橋と申します。よろしくお願いします。
今日は、恐らくほとんど初めていらした方が多いのではないかと思われますが、冒頭で簡単にWASEDA NEOのご紹介をさせていただいてから、ご登壇の方々に入っていただこうと思っています。
WASEDA NEOは、早稲田大学が提供する、社会人のための学びと交流の場です。具体的にどのようなことをやっているかと申しますと、1つはコミュニティサービスの提供です。みなさんが入って来るときにラウンジを見ていただいたと思います。
会員制のラウンジコミュニティサービスを提供しており、年に10回の特別プログラムが無料になるということ。あとは今日もやっていたのですが、週に1回、ミニワークショップというかたちで、1時間程度の勉強会に毎週無料で出られるというものもご提供させていただいています。
「学び」と「働く」ということを両立してもらえるような、そこで何か新しいものを見つけてもらえるようなコミュニティサービスを提供しています。
もう1つが社会人向けプログラムのご提供です。本日みなさんにお越しいただいたような、こうした学びのプログラムを随時ご提供させていただいております。
年齢制限やそういったものは、まったく用意しておりません。何かを変えたいと考えていらっしゃるみなさまが、自分自身がどういうことを深めていきたいのか、どういうことを学んでいきたいのかということをベースにして、自由に受けていただけるものをご提供しております。ぜひ、引き続きいろんなことを提供していきますので、見ていただければと思います。
これまで、ファーストリテイリングの柳井さんやジャパネットたかたの高田さん、あとは今日のような講義形式もあるのですが、ワークショップ式のものもいくつかご提供しています。一番右下のところはミニワークショップの風景です。入って来るときに通ってきたところで、森のように木が生えているところがあるのですが、そこも定期的に勉強会を提供する場所になっています。
西橋:Webページからも見ることができます、というご紹介をさせていただいて、簡単にWASEDA NEOの話は終わりにしますが、今日は「ミレニアル世代の『働く』」をテーマに、さっそく進めていきます。
まだ若干、冒頭からの雰囲気が硬いようにも感じられますので、どのような思いからこのプログラムに申し込んでいただいたのか、そういった話題でぜひ周りの4人ぐらいのみなさんとお話をしていただき、認識の共有をしてもらえればと思います。
ご協力いただけるとありがたいのですが、大丈夫そうでしょうか? はい、大丈夫そうですね。それでは、前後左右を含めて軽くお話をしていただき、もし良ければ、どんなことを話したかをご共有いただければありがたいと思います。では、3分間だけお願いします。
(会場話し合い)
西橋:はい、ありがとうございます。良ければ1人、2人でもいいのですが、今日は学生の方と上がミレニアル世代ぎりぎりの30歳代の方など、かなり多種多様な方々がいらっしゃっているので、学生の人はいますか? 今、どんな話をしましたか?
来場者1:(お隣の方が)専門商社で働かれているということで、私は就活生ですから「どういった分野に興味があるのか?」という話を共有しました。
西橋:ありがとうございます。それでは、就職活動に活かしたいというイメージからいらっしゃっていますね。ありがとうございます。他の方は、みなさん社会人ということでいいですか?
来場者2:私が参加したのは、ちょうど正にミレニアル世代ということで、今後何かをやっていきたい。自分がその立ち位置にいるので、かなりしっかり考えて動いてきて、いろいろな在り方を学んできたと思います。
それらを客観的に見て、今日はいろんな方がいらっしゃったのですが、コミュニティを作る側の立ち位置として、何が学べるのか。先ほどは、そういったところからも見ていきたいという話をしていました。
西橋:では、拍手を。
(会場拍手)
ありがとうございます。みなさん、いろいろな思いを持って来てくださいましたね。自分自身の働くことの意味を考えるのもそうですが、もう1つは、今おっしゃっていただいた方のように、サービス提供者として、どのようにミレニアル世代を考えていくのかという視点で来ておられる方も多いと思います。この後から始まりますが、そうした各々みなさんが持っている視点からお話しください。
今日の進め方としては、キーワードを出して、それに対してお三方にガチンコのフリーディスカッションをしていただくというかたちなので、そこは気になるぞというときは「すみません!」というかたちで、手を挙げてお話をしていただければ大丈夫です。そうしたフリーな感じでやっていきたいと思っています。
大丈夫ですか? さっそくですが、ご登壇者のみなさまにお越しいただきたいと思います。では、よろしいでしょうか? 井上さんと、中郡さんと、木村さんです。みなさま、拍手でお迎えください。
(会場拍手)
井上一鷹氏(以下、井上):では、勝手に自己紹介をしてもいいでしょうか?
ご紹介にはあずかっていませんが、僕はメガネ屋のJINSです。僕が今かけている、このメガネ。この距離で見ると、おそらく普通のメガネをかけているのとそんなに変わらないように見える……とうれしいのですが。
実は、メガネがスマートフォンとずっとつながっているんです。僕がいつ、いかなるときに、どのぐらい集中できているのか。例えば、今日お話をするなかで、ちゃんと集中しているのかどうかを計るデバイスをやっています。
そうしたメガネ屋という古くからあるビジネスの中で、新しいデバイスを作っていくということに勤しんできました。
メガネ屋がこういうものをやるだけでも、かなり気張ってやっているのですが、要は集中度が測れるということです。そのため、今までのべ10,000人の日本人の集中のデータを貯めてきました。例えば、お昼ご飯にどんぶりものをかっ込むと、14時から16時の集中が明らかに落ちる。
ご飯の食べ方や、あとは寝る前にスマホをするだけで、次の日の午前中の集中が明らかに下がるんですよ。そういうことをずっと研究してきて、集中が測れるからこそわかる、集中を高める方法をまとめています。
メガネ屋がこうしたことをやるだけでもかなり気張っているのですが、うちの会社はちょっと尖っているので、「世界で一番集中できる場所を作れるのは僕らだ」と言い張って、飯田橋の駅から徒歩2分のところに420坪を借りて、世界で一番集中できるワークスペース「Think Lab」という事業を始めています。
そして、僕自身は、集中を測るデバイスの事業開発と、集中を高める空間の事業の2つをやっています。
井上:今日は、みなさんのご興味がどこにあるのかがわからなかったので、いったん僕のプロフィールをザッとお話しすると、大学を出ていわゆる戦略系のコンサルティングファームにいたんですよ。コンサルに入って5年間ぐらい、いわゆるメーカーさんの事業戦略などを外から見ていました。
コンサルに行った人はみんな、絶対にほぼ同じことを言いますが、やっぱり自分でやりたいなと。外からイノベーションを起こすと言っても、やっぱり外からのサポートではイノベーションを起こせなかったんですよね。
だから、僕はJINSという会社を選びました。ここをどうして選んだかというと、今も気持ちは変わっていないのですが、技術を目利きできる能力、マーケティングのセンス、投資判断をする機能。この3つが4人以下のチームにちゃんと集約して、小さいチームでイノベーションをガンガンガンガン起こしていく構想がないと、やっぱり新しいものは生まれないんです。
いわゆる大企業のメーカーではなく、こうした規模の会社に入って、JINS MEMEやThink Labなどを担当してやっております。
ザッとそんな感じで、すごく変な言い方をすると、今日のテーマにもなると思います。僕の仕事に対するスタンスを一言で言うと、「できるだけ会社のお金を使って遊ぼう」と。会社のお金を使って、自分がおもしろいと思ったことを事業化していく。
というのも、日本全体の企業が持っている内部留保と言われる、お金を預金として持っているものは、全部で550兆円ぐらいあるんですよ。
企業がお金を貯めても結局使い道がないので、会社の中にある、そうした資金を使って新しい事業を楽しんで、(内部留保として貯め込んだお金を)引っ張り出さないと、新しいことができない。僕はアントレプレナーとして、自分の会社を立ち上げるよりも、会社のようにもっと潤沢な資金があるところで、そのお金を使って遊びきってやろうと思いながら仕事をしています。
なんて言ったら、怒られそうですが。そんなことをやっております、井上と申します。本日はよろしくお願いします。
(会場拍手)
中郡暖菜氏(以下、中郡):中郡と申します。今日はよろしくお願いします。簡単に自己紹介をさせていただきますと、私はずっと編集者という職業をしております。
大学時代から出版社でアルバイトを始めて、そのときは『小悪魔ageha』という雑誌を作っておりました。「キャバ嬢の教科書」と呼ばれて話題になりまして、そこで5年ほど働いたのちに、26歳で『LARME』という女性のファッション誌を創刊して編集長になりました。
『LARME』も女性向けファッション雑誌として創刊1年で20万部を達成し、いろいろなメディアで取り上げていただきました。その後、女性ファッション誌『bis』の編集長になり、今はWebメディアの『PRESS BLOG』で編集長をしております。
私は、まさにミレニアル世代でして、ゆとりと呼ばれる世代のちょっと前です。今後、ミレニアル世代の人たちは、これまでのような働き方はできなくなってくると思っています。
私自身もずっとフリーランスとして働いてきました。しかも女性で肩書も編集長という、かなり珍しい立ち位置でずっと働いてきているので、今日はみなさんの参考になるようなことが少しでもあればうれしいです。
私が今まで作った雑誌を見ていただきたいので、いくつかご紹介しますね。これは『LARME』です。『LARME』というのはフランス語で「涙」という意味を持っていて、女の子の悲しいことの代わりになればという思いを込めて作った雑誌です。『bis』は去年の秋まで出ていたものですが、「退廃」「一度失われたものを蘇らせる」というテーマで作っていました。
これまで30冊以上の本を編集長として作って、300万部ぐらいは売っています。普通の1冊の本と雑誌を編集するのと大きく違うところは、継続性が重要ということです。小説やエッセイであれば、1冊作ってそれで完結することが多いのですが、雑誌の場合は継続していかなければいけないというところがあります。
そういう意味で、雑誌制作を10年間継続し続けたので、自分は案外、継続力がある方なのではないかと。それは、フリーランスとして仕事をしていくためにはかなり重要なポイントだと思っています。
今、就活のことでいろいろと考えられている方もいらっしゃると思いますが、(会社に)入ったらゴールというよりは、入ってからすごく長い社会人生活が続いていくわけなので、それをどうやって継続していくのか。自分のモチベーションをどうやってキープしていくのか、というようなことを今日のお話の中で伝えられればいいと思っています。よろしくお願いします。
(会場拍手)
木村和貴氏(以下、木村):はい、今日は声がガラガラなのですが。『AMP』の共同編集長をやっております、木村和貴と申します。
僕のキャリア的なところからいきますと、1社目でインターネット広告の会社に入りまして、ずっとデジタルマーケティングを行っていました。最後の1年は新規事業立ち上げのようなところの責任者をずっとやってから今の会社に移り、この『AMP』というビジネスメディアを立ち上げたという経緯なので、編集長という肩書ではあるのですが、ライターや編集畑にいたわけではなく、完全にビジネス側にいた人間です。
立ち上げたメディアは、『AMP』と書いて「アンプ」と読むのですが、「ミレニアル世代向けビジネスインスピレーションメディア」と謳っています。先端のテクノロジー・カルチャー・ビジネスモデルなどを扱っている、わりと意識の高いメディアになっているのですが。
これをどうして立ち上げたかというと、編集畑ではありませんが、逆に「自分が一番の読者として読みたくなるメディアを作りたい」と思ったのがきっかけです。というのも、これまでのビジネスメディアは上の世代向けのものが多く、価値観が違ったり、おもしろいと思うポイントが違ったりするところがありました。
そういったところから、「自分が大好きなメディアを作ろう」ということで作ったものなので、そういう意味では、自分が好きな領域での仕事を作っていったところがあると思っています。
あとキャリア的には、途中で働きながら国内でMBAを取ったりもしていたのですが、これも本当に手段としてであって、やっぱり自分の好きなことを仕事にしていくときに、持続可能な状態を作っていかないと成立しない。だから、ビジネスもしっかり学ぶために勉強をしました。
最後にちょっと宣伝といますか、2月21日にこのWASEDA NEOさんの隣の会場を借りて「美容系スタートアップによる美容業界のアップデート」というイベントをやる予定です。もし興味がある方は「ビジネスメディア AMP」などと調べていただくと、いろいろと出てくると思いますので、ぜひ申し込んで来ていただければ。
というところで自己紹介を終えて、さっそくトークセッションのほうに入っていきたいと思います。準備は大丈夫でしょうか?
井上・中郡:はい。
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