
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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渡邊大介氏(以下、渡邊):時間があと10分ぐらいですか? みなさん、なにか聞いてみたいことあります? こんなに豪華な面々なので。今日のテーマじゃなくてもいいと思うんですが、手を挙げたらもしかしたら内定出るかもしれないですよ(笑)。圏外経験値になるかもしれないですよ。何かありますか? ぜひお願いします。
質問者1:ご自身の会社で、今後、自分が「もっとこうしていきたい」って思うことがあるかを聞きたいです。
渡邊:はい。(登壇者に)どうでしょう、お手あげ制でいきますか? この会社でこうしていきたい。
川口:自分が?
泊大輔氏(以下、泊):仕事の話とは違うんですけど。僕は正直に言うと、今、インターネットの世界で日本の会社で動画で成功している会社って、収益的にもほとんどないと思うんですね。インターネットの動画の世界では、とくに国内では今も正解が見つけられていない。海外ではNetflixが収益化に成功していますけど、なかなか動画で収益化に成功してるところがないんで。僕はその正解を見つけたいなと思います。
渡邊:動画って「来る来る詐欺」って言われてますよね。「来る来る」って言われてても来ない、みたいな。うちも苦しんでるんですけど。本当に正解ないですよね。
泊:逆にそのほうが面白いなと思って転職したので。正直、日本ってまだまだテレビがメディアとしてすごく強くて。クオリティも高いコンテンツを常に出し続けてきているので、前いたところの知識もありながら、どういうふうにやっていくかを一生懸命考えています。
渡邊:それは前職のテレビ局にいた時に、今後そういう動画が来るな、みたいな予感があって転職した?
泊:具体的な話ですが、今はけっこうニュースになっているんですけど、2、3年ぐらい前に、5Gが2020年から始まるっていう記事を見まして。5Gって今の……。
渡邊:回線ですね。
泊:3G、4Gで。
渡邊:次の5Gという規格が出てくるんです。
泊:5Gが出た時に通信速度が1,000倍になる話を聞いて。その時に、テレビの線に繋がってる意味ってなんなんだろうと思って、そのときちょっと考えました。たぶんこれは面白い世界がやってくるんじゃないかなと思って今の仕事をやっています。
渡邊:僕も、近い考えの事業を見ています。経営学部や経済学部の人は、事業のライフサイクルみたいなやつを勉強すると思うんですけど。
事業はどこかで絶対頭打ちが来て、成熟して、下がっていくんですよね。下がっていったときに、そのカテゴリが伸びるためには新しいフォーマット・イノベーションが必要だったり、新しい技術が必要だったりして、テレビみたいなコンテンツはちょっと下がり基調になると思うんですよ。
そしたらそこに回線とかテクノロジーが出てきて、イノベーションが起こって、生まれ変わる。そういうタイミングは、新しいプレイヤーが活躍するチャンスだったりするんです。そういう意味では、今後、泊さんがめちゃめちゃ有名人になっていくのではと期待しています。
泊:ありがとうございます(笑)。
渡邊:みなさんのキャリアのつくり方として、ずっと登っていくんじゃなくて、逆に下がっているところに行ってみて、カウンターで出てくるものにチャンスを見いだすっていうのは、面白い人生のあり方の1つだと思います。
渡邊:川口さんいかがでしょうか?
川口佳子氏(以下、川口)::モノを買う時にネットで買う人が増えてきていて。ファッションアパレルの世界もそうなんですけど。
渡邊:サマンサタバサもそうなんですか?
川口:そうですね。
渡邊:へー。
川口:ただその時にリアル店舗でできることってなんだろう? と思いました。人と人が接点を持つ場なので、モノを買う場所じゃなくて、感動する場所、みたいなものにしたい。この人と会えて、だからこのバッグと出会って、というようにモノと思い出がセットになる場所じゃないと、たぶんもうリアル店舗っていらなくなっちゃうと思うんですね。
うちは、「良い人、良いモノ、良い場所、良い宣伝」っていう考え方で業績伸ばしていこうとやっているんですけれども。「良い人」がすごく大事になっていくと思っておりまして。お店という場を感動創造の場所にしていけるようなスタッフを、どれぐらいつくっていけるんだろうか、というのがやりたいことです。
私、定年まであと数年なんです(笑)。その間に、そういうことを達成できたらいいなと思っています。私、入社が男女雇用機会均等法の前の年の85年なんですよ。昭和の時代に社会人一年生になったので、みなさんのご両親よりだいぶ上かなと思うんですけど。
リアル店舗を持つ意味っていうのは、アパレル業界全体の課題というかテーマになっていくので。そこで、人間だからこそ、人と人のふれあいだからこそ、「素敵!」って思えるようなものがつくり出せる人を育てたい。そこを人事という立場でチャレンジしていけたらなと思います。
渡邊:年齢を計算しちゃって、びっくりしてるんですけど。なんでそんなに若々しくいられるんですか? っていうのを聞きたいところなんですけれども。
今のネットの時代だからこそ、リアルが大事っていうのはありますよね。これはカウンターパートで、新しいテクノロジーが出てくるといろんなものが効率化されていって、いろんな無駄が削ぎ落とされていく。そうすると、「本質的に大事なことってなんだっけ?」みたいなところが出てきたりする。
そういう意味では今おっしゃっていたところは、本当に今後、いわゆる服飾だけじゃなくて、インターネットに代替されているところでも大事になっていくんじゃないかなと思います。
渡邊:次は、(登壇者が並んでいる順番に)こういきましょう。
叶屋宏一氏(以下、叶屋):はい。うちの会社はそんな人数は多くなくて、140人弱ぐらいなんですけど。平均年齢は33歳ぐらいです。
僕自身はこれがおそらくキャリアの最後なので、ビジネスマンとしてやりたいのは「予防医学」ですね。スカルプDとかまつげ美容液という主力商品があるんですけど、次は「予防医学」。「予防医学」で日本を元気にする、若くするという商品やサービスを世の中に発信していきたいです。
そういう次のサービスを生み出せる後押しをしていきたい。それこそ世代も変わってきているし、若い部課長に任せて、彼らが今後のアンファーを担っていく。
彼らの成長を後押しして、企業が大きくなるのをサポートしたい。つまり、社員が成長を実感できるようなことを実現したいな、というのが僕のキャリアの最後にやってみたいことですね。
渡邊:叶屋さんの後継者というか、次の人って、どう育てようと考えていらっしゃるんですか?
叶屋:そういうことも考えなきゃいけないですね。あんまり考えてなかったね(笑)。
渡邊:まだ現役ですもんね。
渡邊:その後継問題は最近興味があって。サイバーエージェントは、藤田(晋)が20年ずっと経営者なので。次ってどうなるんだろうなって話題にはあがるんですよ。
叶屋:創業者が次を見つけるのは難しいですけど。
渡邊:見つけなきゃ?
叶屋:見つかんないんじゃない(笑)?。
渡邊:そういう人がいたら、他にやっちゃうっていうのはありますよね。
渡邊:最後、加藤さんお願いします。
加藤信介氏(以下、加藤):さっき泊さんがおっしゃったとことに近くて、さっきからテクノロジーの話が出ていますけど。僕らみたいなエンターテイメントのコンテンツホルダーから見ると、やっぱり今後、今までになかったようなエンターテイメントの価値創出ができたり、届け方ができる可能性がある。
僕は、コンテンツホルダーとしては超ポジティブな、でもチャレンジングなタイミングにきているなと思っています。そのなかで、僕らがどういうふうに使いこなし、乗りこなして、新しいイノベーションを作れるかが、今のうちの会社の最大の挑戦でもあり面白いところだと思うので。
そこで勝ち抜いていくなかにいたいなって僕は思いますし、うちの会社としてもそういうふうに会社を成長させていきたいとすごく思っているので。そういうことをやっていきたいです。
渡邊:今、エイベックスさんって、社内でいうと何が一番ホットなテーマなんですか?
加藤:2つあって、さっきの話と全く同じなんですけど。やっぱりエンターテイメントにテクノロジーを掛け合わせた新しい価値創出をする、新しい届け方をするっていうのがまず1つですよね。
もう1つは、エンターテイメントの楽しみ方が「所有」から「体験」に変わってきているのは間違いないので。リアルな部分と、テクノロジーやデジタルな部分というのは、やっぱり僕らは両方意識していますよね。ただ、物で届ける時代は間違いなく終わっている、というふうに思っています。
渡邊:そうですね。この中でCDって買ったことがある人いますか?意外といらっしゃる。2枚以上持ってる人? 5枚以上? 10枚以上? アイドル好きですか? そうでもない。あ、なんか今ちょっと救われました。
加藤:全国流通されているようなCDだけじゃなくて、同人とかも含めてっていうところまで取っていくとってことだと思うので。間違いなくCDがメインである時代はすでに終わってますし、僕らのポートフォリオ的にもそこの売上だけに依存している訳ではないので、そこはシフト化していくことをもっとやっていきたいなと思ってます。
渡邊:「エンタメ✕テクノロジー」みたいな話があったと思うんですけど。クロステックと言って、「✕(掛ける)テクノロジー」で、既存の領域に対して、テクノロジーを掛けていって、新しく生まれ変わらせる。これはインターネット業界でも当たり前の考え方になっています。
今までの既存の業界っていうのが、20世紀型のビジネスモデルですよね。そこにテクノロジーを掛けていって新しく生まれ変わらせて21世紀型にしていく。それこそ川口さんがいらっしゃったベネッセも「教育✕テクノロジー」で、進研ゼミが超デジタル化するというのも全然あると思いますし。C Channelはまさに「動画✕テクノロジー」をやっていますし。アンファーさんの売り場も全然変わってきてて。
そういう改革が行われているすごく面白いタイミングにいるので、みなさんぜひチャレンジしていただけたらなと思います。
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