
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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いろんな勉強会とか行っても今、再雇用になったら(年収)300万とか350万で生きていけないから2つ目探さなきゃとか、独立しなきゃとか、フリーランスしなきゃっておじさんとかもいっぱいいて。
そうすると、その仕事では300万とか稼げないとダメだよねというスタートラインから始まるせいか、2つ目の仕事というのがすごいハードルが高くなっちゃうような気がするんですけど。
今日お話をうかがっていて、みなさん好きなこととか、やりたいこととか、やってみたいからやったという、なんかすごい軽い感じというと語弊がありますけど、「えいや!」という感じが、お金になるかならないかというのは二の次なのかな、みたいな感じがしたんですね。
2つ目というのはどういうふうに始まって、どんなふうにかたちになった、ある程度軌道に乗ったのかなというところを教えていただければと思いました。
小安美和氏(以下、小安):ありがとうございます。いかがでしょうか?
川下和彦氏(以下、川下):気軽にという意味でいうと、僕けっこう1発目はリスク取ったかなと思うんですよね。だから、それで食えるかどうかということよりかは、やらないで人生終わることに後悔したくないなってまず思ったのがあって。
そこからどんだけ収益があるかというのはまずちょっと置いておいて、「人生」でやりたいなって思ったと。
ただ、その時に「そういうことやり始めたら、本業おろそかになるんじゃねえの?」とか、要するに日本の副業の意識ってまだ「小遣い稼ぎやってるんじゃない?」みたいな、なくはないと思うんですよね。
そういうなかでも、本当にやりたいことをやると決めて、その代わり、やっぱり本業で結果を出していこうかなとかいう覚悟を持ったというのはありますよね。
だから、その時「不良、不良」って僕言ってたんですけど、「不良会社員ですよ」って。でも、そう思われてもいいからやろう。一方で、今まで世話になってるし、今も世話になってる会社には、きちんと返すものも返していこうというのの意識を強めたから、自分自身引き締まったというのが1個ありますよね。
川下:もう1個、順番的にどうやっていったかというのは、そのリスクを取ってるなかで、戦略じゃないんですけど、どういう人と接点を持ったらいいかとか、どういう訓練を積めばいいかとか。
まさに、さっきの話もそうですけど、いきなり明日からもう1個300万稼ごうとかって、僕もしんどいと思うんですよ。だけど、3年後にそういう仕事ができるようにしとこうとかいって計画を立ててやっていくみたいな。
『LIFE SHIFT』で人生戦略という言葉が書いてあって、僕けっこう好きなんです。人生戦略っていい言葉だなと思ってて。
人生をただ過ごすみたいなのがあるんですけど、戦略的に人生を歩んでいくって実はすごく大事なことな気がしていて。ある日突然の収益というよりかは、今なんとかこっちで持ってるときに次のことを考えていく。
だから多職って僕、別にこっちがアクティブなときにやらなくてもいいというか、そのあと多職じゃなくなるのかもしれないけど、こっちがもし許しが出たりとか、辞めたときとかにこっちが動き始めてもいいと思うし、そういう水面下でやる的なことも大事かなと。まあ戦略的にやってたという話なんですけどね。
小安:多職って同時にやってるのも多職だし、1つ辞めて次の違うことに取り組むというのも多職という、そういう定義でいいんですよね?
川下:そうですね。はい。
佐々木裕子氏(以下、佐々木):でも、私けっこうお試しをするというのをよくやるんです。小さく。まず複数やり始めると、やっぱりそれなりに生産性高くやらないと全部中途半端になるリスクってあるじゃないですか。
簡単に両方とも結果が出ることじゃないかもしれないということを考えると、けっこう自分で諦めずにがんばるみたいなことができないと、途中でしゅ~ってしぼむんですよね。
そうすると、諦めずにがんばってでもやりたいことかって、自分でお試しして「なんか燃えるな」って思わないとやっぱり難しくて。
私、実はすぐ辞めちゃったこともいくつかあるんですけど、お試しでおもしろいかなと思って頼まれた仕事で、ある会社さんを業務委託でお仕事してみたんですけど、1ヶ月もたたないうちにぜんぜんやる気がなくなっちゃって。
「すいません。やっぱりちょっと無理です」って辞めたことあるんですけど。そういうこともあるのかもなって、自分の失敗体験から思って。
川下:おもしろいですよね。だから人って思うほど自分のことわかってないみたいのがあって。
佐々木:わかってないこともあるんだなって思いました。
川下:僕も好きだと思ってたことが、やってみたら実は好きじゃなかったみたいなのは意外とありますよね。
佐々木:もちろん迷惑かけないようにやっていかなきゃいけないんだけど、でも、そういう試行錯誤をしてもいいかなって思いながら始められるのがいいのかもなと思いました。
質問者3: ありがとうございます。
小安:私も最後お伝えすると、とくに雑貨屋さんみたいな仕事なので「小安さん、好きなことやっていいですね」ってすごく言われるんですよ。
なんですけど、実はぜんぜん違っていて。好きなことではもちろんあるんですけど、そのことによって失うものは実はすごく大きいです。もちろん収入は下がりますので、そこに対しての覚悟というのは正直ものすごい考えて考えて考え抜いて覚悟をしました。
というのと、必ず言ってるんですけど、そのためにお金をだいぶ昔から地真面目に貯めました。なので、好きなことをやるために、計画性なしに「好きだからやってます!」みたいに見えてしまうし、見せてるところもあるんですけど、これは最近言わなきゃいけないなと思って。
さっき人生戦略って話があったんですけど、私28歳の時にファイナンシャルプランナーの資格を取っていましたので、実は60歳までマネープランを全部作っていたんですね。それを毎年リバイスしながらこの20年を生きてきたので、実は……。
川下:それはなかなかですね。
佐々木:それすごいですね。
川下:僕もちょっと見ていただかないと。
佐々木:だいぶ計画と違う。
小安:今からでも遅くないので、ぜひやりたいことがあるなと思う方は、それに伴うマネープランをですね。よろしかったら私もサポートできますので(笑)。
(一同笑)
そういう商売はしてないんですけど(笑)。綺麗事ではなく、「やりたいことを仕事にしよう」なんていうことは私は言うつもりはないですし、そのためには覚悟とお金を用意しましょうということは思っていたりします。
ということで、今日のセッション、こちらで終わりにしたいと思います。改めまして川下さんに拍手をお願いいたします。どうもありがとうございました。佐々木さんも、ありがとうございました。
(会場拍手)
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