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一歩を踏み出す勇気(全2記事)

右翼の街宣車をヒッチハイク、アメリカ大陸を無一文で横断… 就職したくなかった少年がカリスマYouTuberになるまで

「学びを遊びに」のテーマのもと、さまざまな業界のトップランナーを招き、新たな学習体験を提供する「MOA大学」。7月23日に行われた特別講義vol.2では、YouTuberのジョーブログ氏が登壇し、ぶっとんだスタイルで世界中を飛び回るポリシーについて熱く語りました。

カリスマYouTuberが登壇

大谷ノブ彦氏:最初の講義でございます。カリスマYouTuber、ジョー先生です。

ジョー先生は冬のアメリカ大陸を0円で2回横断、スケボーとママチャリで日本一周達成など、常識を飛び越えた挑戦をし、約80万人の会員登録を誇る、今最も勢いのあるYouTuberになります。

最近ではAbemaTV1周年記念で「亀田興毅に勝てば1,000万」という企画に挑戦し、あの田村淳さんや武井壮さんなどが絶賛。現在は3ヶ月でプロボクサーになることを決め、亀田興毅選手の元で修行中です。

そんな突き抜けた挑戦をし続けているジョー先生のお話いただく講義テーマは『一歩を踏み出す勇気』。亀田興毅選手との試合に挑んだ背景でございます。それではみなさま、大きな拍手でお迎えくださいませ。ジョー先生よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

ジョーブログ氏(以下、ジョー):こんにちは。よろしくお願いいたします、ジョーブログです。よろしくお願いします。こんな華やかな舞台に僕という一般人がお招きされて興奮しています。

僕はこのYouTubeのチャンネルで、ジョーブログという名前のYouTuberをやっています。ジョーブログというチャンネル見たことある人? 

意外におる。全然おらんと思っていたんです。ちょっと誰かにどの動画が好きか聞きたいです。

観客:北朝鮮に行ったやつ。

ジョー:北朝鮮(笑)。またぶっ飛んだやつを。今日のテーマは「突き抜け方」「ぶっ飛び方」「一歩踏み出す勇気」なんですよね? あと、亀田興毅選手の試合に挑んだ背景ということですよね。

僕のことを知らない人のために紹介すると、僕はジョーブログというチャンネルをしているYouTuberです。

ジョーブログ氏のぶっとんだ人生

最近、流行っているYouTuberですけど、いままでどんなことをやってきたか? 僕は無一文でアメリカ大陸を横断したり、さっき言ってくれた北朝鮮に行ったりして旅、冒険に行く。

日本の企画では、いろんなディープスポット、大阪で言ったら西成(にしなり)という、日本唯一のスラム街と言われた所でホームレスをしていました。あとは右翼の街宣車をヒッチハイクしたり、ほんまに笑っちゃうような、ぶっ飛んだことを結構いろいろやってきました。

僕が今、この舞台に立っていることも最高に興奮しています。けど、僕は普通の人間なんです。普通の一般人。でも、最近は亀田興毅さんが専属トレーナーを務めてくれて、現在ボクサーの道ということでプロボクサーを目指すために3ヶ月間、毎日毎日練習に励んでいます。

今晩も放送される、毎週日曜日の夜9時からAbemaTVの番組で田村淳さんや武井壮さんなど、著名人の方と一緒に絡ませてていただいて、今ボクサーへのチャレンジをやっているんです。

僕のYouTubeを通して、EXILEのATSUAHIさんが僕のファンになってくれて、急にマネジャーさんから連絡がきたり、なんか僕がビックリするようなことばっかりなんです。これって今の時代が変わったからこそですよね。

だって今、ネットがどんどん普及していく中で、多分みなさんYouTubeをほとんどの人間が知っていると思うんです。YouTubeって何?っていう人いないと思います。

YouTubeとかネットを通して自分を表現できる時代です。それによって、今までテレビのVIPの芸能事務所に所属するとか、スポーツで優勝する、東大に行くとか勉強で結果を残す、そういう成功ルートをたどらなくても、一般人がいろんな人に何かを伝えられる。自分のやりたいこと、自分の思いを伝えれるような時代になってきていると思うんです。

就職したくなかった少年時代

僕は小学生のとき、とにかく就職をしたくないと思っていたんです。サラリーマンの方を否定するわけではないですけど、普通の仕事をしたくない。あとは普通の大学に行って就職したくない。いわゆるデスクワーク、そういう普通のルートが嫌いだった。

小学生のときに歴史の教科書を見て「なんでこの偉人たちはそこに載ってんのや?」「なんですごいって言われとんのや?」と(思っていた)。

とにかく自分もすごいと言われたい。カッコよく生きたい。男はカッコいい生き方をしたいみたいな、なにかしらの承認欲求があるじゃないですか?

でも例えばイチロー選手だったら野球を始めたガキのときからプロになってメジャーリーガーになると決めてコツコツ練習して、目標に対して一直線で成功する。

夢をはじめから持っていたり、早い段階で見つけた人ってステキだと思うんです。けど、ほとんどの人はそうじゃないと思うんです。

夢って2種類あると思っています。「目標達成型」と、「展開型」。ほとんどの人たちは展開型だと思う。

目標達成型は、さっき言ったイチロー選手のように、1個の目標に向かって練習して、努力して大きな夢をつかむ。

展開型は、最終的になにをしたいのかわからないけど、とにかくエネルギーが余って、なにかやりたいことを見つけたい。

目の前に小さな興味のあることがあって、それを一旦チャレンジしてみる。パッとチャレンジしてみたら、その過程で気づくことがあって、そこから派生したり話がつながって、いろんな人に出会って、違うやりたいことが生まれる。

じゃあ、またそっちやってみようという繰り返しで、どんどん枝分かれしていく。それで後ろを振り返ったら直線になり、展開していって最終的になにかにつながる。

日本一周の旅が転機に

僕は本当に展開型だったんです。とにかくなにかやりたいことを見つけたい、なにか熱中できるものを見つけたいと思っていた。

なにかしら頑張っている人って無条件にカッコいいじゃないですか。物事1つに熱中しているって無条件にカッコいい。だから無条件に応援したくなる。

僕もそういうものが欲しいと思って、とにかくなにかカッコいいこと、憧れているものに手を付けてみようと思って、パッと普通に行ったとき旅の本に影響されました。ちょっと旅に出たろと思って、日本一周の旅に出たんですよね。

いろんな人に出会ったらその人たちの人生観を一人ひとりに聞いたら、どんどん自分の人生の選択肢が増えていった。とにかく自分自身の興味あることをどんどん掘り下げていく。自分探しの旅みたいな感じ。今でこそYouTubeで自分の挑戦を外に発信していくんですけど、そのときは発信するわけでもなく、とにかく興味を持ったことに対して挑戦して1個1個やっていった。

日本一周やって、いろんな人の話を聞いて、人生の選択肢が増えていって、自分の好みがなんなのかと向き合っていく。何が好きなのか? 例えば感情1つ1つを掘り下げて、僕は目立ちたいのか? 目立ちたくないのか? こういう状況のとき、自分はどう考えるのかを掘り下げていく。それを日本一周中にブログにとにかく上げていったんです。

自分の日本一周とか旅のストーリー、奇跡的な出会いがあったり、いろんなストーリーが生まれるので、それをブログに掲載した。それは自分の日記として後で確認するために書いていたんですけど、メッセージがくるようになったりとかコメントが増えてきたんです。

僕は単に自分のやりたいことをやっているだけなのに、「感動しました」とか、「一歩踏み出す勇気をもらいました」とか、他にも、小学生の女の子がいるお母さんから僕のブログを紹介されたりした。

「小学生の女の子が引きこもりだったけど、外に出るようになった」とか。なんか自分がやりたいことをやっているだけなのに、いろんな人が感動を覚えてくれたり、笑ってくれたりするようになってきた。

自身の挑戦をYouTubeでシェア

自分の挑戦を誰かに共有することが楽しくなっていったんです。自分だけでは終わらせずに、人に発信することによって、また別の話に転がったり、イベントに呼んでいただいたりするようになって、うれしくなってきた。

どんどん挑戦してブログに書く。SNSもある。SNSに掲載しだして、日本一周をやったり、アメリカを無一文で横断したり、無人島サバイバル生活をしてみたりやっていたんです。

そしたら、友達に「YouTuberっていうのがはやっているから、ジョー、YouTubeやってみたらいいんちゃう?」って言われたんですけど、僕は正直あまり興味がなかったんです。YouTuberって家の中で商品紹介したり、おもちゃで遊んでいたり、コーラを混ぜる実験みたいな、ちょっと、おちゃらけた、ふざけた感じの人たちだと思っていたんですよ。なんかダサいなって。

でも勧めてくれてた人は、僕に全力で勧めてくれるんです。(なので)ちょっとやってみようかなって興味がわいてきた。僕、思い返せば夢ってめちゃめちゃ小さな些細なことからいつも始まったなって思うんです。

「明日なに食べようかな?」みたいな感覚。「ちょっと今日これ食べたから、明日気分変えてこういう店に行ってみよう」みたいな、それぐらいのことに飛び出すような感覚。

YouTubeもはじめは、1回だけ動画に上げてみようかなくらいの感覚で始まったんですよ。なんとなしにYouTubeに動画を上げ始めてたら、1個やったら次は2個目をやってみようかなと。

上げるにあたって、さっきも言ったように僕は挑戦を共有したい。とにかく自分のチャレンジを分かち合いたい。自分にとって挑戦はエンターテイメントなんです。それは自分が挑戦することによって誰かを笑かすことであったり、驚かすことであったり、感動させること。それは旅だけじゃないんです。

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