2024.10.01
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ムーギー・キム(以下、ムーギー):みなさん、ありがとうございます。
『最強の働き方』がみなさんの熱烈な支持を頂いたお陰で、『一流の育て方』と『最強の働き方』が両方で40万部を超えまして。
範囲が四ヶ国語展開で、電子書籍とかと合わせると、去年ね、この本が売れない時代に、トータルで50万部くらいいったと。これはね、ひとえに、私の文才のお陰かなと。
(会場笑)
……じゃなかった、やはりみなさんの温かい支援のお陰かなと思う訳ですけども(笑)。小さい拍手ありがとうございます。じゃあもう少し大きな拍手をやりましょうか。せーの!
(会場拍手)
こういう強制的な拍手を見たときに思い出すのが、やっぱり北朝鮮とかですね。今日は、『最強の働き方』の話ちゃうんかいっていうのを全く無視して、最近私が翻訳を担当しました、『粛清の王朝 北朝鮮』っていう、この本の宣伝に今から一時間半、話させて頂きます。
(会場笑)
「話が全然違うんじゃないの?」っていうのもあると思うんですけども、大丈夫です。「最強の研修」とモチベーションの高め方に関してもちゃんと話させて頂きます。でもねみなさん、ホットなタイトルでしょ? 『粛清の王朝 北朝鮮』っていう。
でね、「なんでこのグローバルエリートがこの国際問題に参戦してるの?」と思いますよね。折角グローバルエリート路線でやってんだから、ただでさえ炎上しているのにもう1回炎上するんじゃないの? と思われがちだと思うんですけども。
今実にホットですよね、北朝鮮、半島情勢が。今どんなことになってるのか?
みなさんのお許しがあれば、今から5分間くらい使って、この本の内容と、何でこれが面白いのか話させて頂ければと思うんですけど、話させて頂いてもいいですか?
(会場拍手)
ちなみに今日は主にどんなことがお聞きになりたいなぁと思ってお越し頂いたでしょうか? おそらく、北朝鮮ではなかったと思うんですけど。(笑)
質問者1:私は『一流の育て方』を読ませて頂いて、どういった方かなと興味があって。
ムーギー:なるほど。「一流の働き方」。『一流の育て方』に対する背景を1つ頂きました。他、どんなことがありましたでしょうか? じゃあいかにもヤル気マンマンのフレッシュ社員っていう感じの、凄いフレッシュなエネルギーが漲っている方……の後ろにいる、そこの綺麗な……。
(会場笑)
嘘です(笑)。最初に3~4個ババっと主要質問を聞いて、それを1つのストーリーに入れ込みながら話させて頂きたいなと思います。何をお聞きになられたいでしょうか?
質問者2:自分はグローバルエリートの働き方っていうところを拝見させて頂いてて。
ムーギー:1冊目ですか? 3冊目ですか?
質問者2:1冊目の方ですね。
ムーギー:1冊目の方ですか。前作の方が……。
(会場笑)
質問者2:グローバルエリートの方というのが、日々どういう幸せを感じているのかなっていう素朴なところで質問があるっていうか、そういうところでもっと身近に感じたいなっていう。
ムーギー:ありがとうございます。
質問者3:研修っていうところで、色々お話しを伺いたいと思っていて、新卒採用がこれから始まっていくんですけど、弊社はまだ研修内容とかも全く整っていないので、そういうところを聞きたいなと。
ムーギー:わかりました。ありがとうございます。あとは……せっかくわざわざ香川県から来て頂いた……。とくに、香川で売れてる本と、東京で売れてる本って、多分関心事項とか違うと思うんですよね。にも関わらず、地方にも関わらず、こんだけこの本が売れることが出来たっていう、そのことも絡めて教えて頂けるとありがたいんですけど。
質問者4:やっぱり香川にいると、都会の人との温度差があるなぁと思って。都会のエリートってどんなんだろう? と思って聞いてみたいなって(笑)。
ムーギー:なるほど。まさかこんなので(笑)。
質問者4:いえいえ(笑)。
ムーギー:分かりました。じゃあ他ですね。何かあったら教えてください。
質問者5:最初に『最強の働き方』を拝読したときに、これを書く人ってどういう人なんだろうっていうのが気になって、今日お会いしてみて、謙虚な方だなと思って……。
ムーギー:ありがとうございます。分かりました。今頂いた話しを1個づつ答えつつ、他の話もそれに絡めて進めていこうと思うんですけど、まずね、どんな研修がいいかっていう話なんですけども。
この本を書いたきっかけ自体が、私が16年17年と世界中で色々働いて、すごく怒られたんですよね。
私ほど怒られた人はいないんじゃないかっていうくらい、業界の怒られ頭とは私のことだなと、「怒られた人オブザイヤー」ってくらいすごい怒られてて。
(会場笑)
でもね、怒られた時に、ボスの言ってることが言う通りだわなぁと。確かに遅刻したらアカンでしょと。確かにこれ、資料もっと分かりやすくできるでしょと。確かにこのミーティングメモ、MECEでまとまってもれなくなってなくちゃいけないでしょと。
諸々怒られてきたなかで、誰もが世界中で怒られてることが同じだなぁということが判明して。私が世界中のいろんな業界に転職したんですね。コンサルティング、投資銀行、プラデティケティ、ファンド、あとベンチャーファンドと、あとMBAと。
シンガポール、香港、フランスとかけっこういろんな所に行ったんですけども、怒られることって同じだったと。世の中のビジネスパーソンが怒られることが、日本だろうが、地方の田舎だろうが、グローバルキャリアだろうが、本質的には同じことなんだなぁと。
ここで言えるのは、学歴がめっちゃ高いとか、すごいグローバルで働いてるとか、そういう特殊な世界の話じゃなくて、みんなに共通する怒られることを1冊にまとめたら、これは研修用としてものすごく良いんじゃないかと私は思ったんです。
ここで私が書いていることは、17年前18年前の新卒に出た僕に、自分の経験を振り返って今の内に知っておいた方がいいよっていうことを1冊にまとめたらどうなるかなっていうコンセプトで書いたんですよね。
ですから一言で言うと、これからビジネスパーソンになる人に、今から世界中で働くと。世界中で働かなくても、何十年とビジネスマンキャリアをスタートするにあたって、今のうちに将来怒られることを全部前倒しで怒られといたらどうですかっていう。
それはものすごく価値があると思うんですよね。将来評定で、昇進とかボーナスが決まるときに怒られるんじゃなくて、社会人スタート、スタートダッシュでいきなり向こう20年分くらい先に怒られとくみたいな(笑)。
グローバルエリートの実態っていうか、「都会のエリートってどんなんなの?」って話だったと思うんですけど。ここが本日のテーマのモチベーションと絡んでくるところなんですけども。お名前お聞きしてもよいでしょうか?
質問者2:○○です。
ムーギー:○○さんが言ったように、どんなことを持って幸せと思ってるんですかって。これって、多くの人に共通する悩み事ですよね。でね、勇気づけられるのは、けっこう世の中のいろんなキャリアではたから見ると超羨ましい、ものすごく成功してらっしゃるように見える方も、実は同じような悩みを抱えてるんですね。はたからみると天職驀進中という感じなのに、よくよく聞いてみるとあんまり幸せじゃないって人がけっこういたんです。
私が衝撃を受けたのが、これの第5章が自己実現している人の法則について書いているんですよね。それでは、いわゆる良い大学に行って、良い会社に入って、はたから見ると何億も稼いで羨ましがられる人に、どうやってあなた天職を得たんですかと聞いて回ったんです。どうやってそんなハッピーな自己実現キャリアを得ることが出来たんですかと。で、私が驚いたのが、そんな人に限って、実は俺は天職だと思ってないんだと。
これね、けっこう励まされるのが、はたから見て羨ましいな、この人輝いてるなと思ってる人でも、内心、これで正しいのかなと悩んでいる人がほとんであると。
だから、結局どれが幸せなのかっていうのは、悩み続けるのが人生の基本と、そのくらいに思っておくのが肩の力が抜けていいんだろうなと。例えば、第5章のところで、5章に登場する人物がみなさんなんですけど、その内の1つに菩提樹の下で涅槃に入ってる仏様の話があるんです。
仏様ですら、2000何年前に、人生の意義とかやりがいとか、どうやったら幸せになるのかとかを考えて、あの立派な仏様が7年間座禅組んで瞑想して、やっと分かったわけでしょ。それを一般の凡人である我々がどうやったら幸せになれるのかみたいなのがないわけないわな、と。
つまるところ、悩み続けるのが人生の基本です、ということなんです。
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