2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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茂木健一郎氏(以下、茂木):修造さん、娘さんおめでとうございます。
松岡修造氏(以下、松岡):何を言っているんですか、急に。
(会場笑)
茂木:なんか、宝塚にね。
(会場拍手)
茂木:いや、今日はカメラが来ているから、ちょっとサービスさせていただきました。
松岡:いやいや。
茂木:どうなんですか? 娘さん。
松岡:だから、一番困っているんです。
茂木:なぜなんですか?
松岡:なぜなら、宝塚というところは、1人じゃないのですよ。40人なのです。
茂木:いや、だってさ。そもそも倍率がすごかったんでしょ。
松岡:倍率がすごくても、入ったみんながすごいのですよ。その中で、うちの娘がああやって注目されることは、最悪です。
茂木:なぜなんですか?
松岡:怒りなのですよ。
茂木:なんで?
(会場笑)
ポジティブ会議なのに!?
松岡:あ、そうか。
(会場笑)
茂木:怒り、怒り。え? なんで?
松岡:なぜなら、みんなが注目されなければいけない。それが宝塚です。宝塚はどちらかというと、すごくいい意味で捉えていくと、学芸会などを、ものすごく一生懸命みんなでやっているのですよ。
茂木:そうだよね。
松岡:だから、一人ひとりが、みんな同じ思いでやっているのに、ああやって。
茂木:目立つのは、良くないということ?
松岡:あれは、良くないと思いますね。
茂木:ちなみに、子どものころから英才教育をしていたんですか?
松岡:僕がですか?
茂木:宝塚という分野について。
松岡:いや、ぜんぜんですよ。それは。まったくありません。
茂木:でも今日のポジティブ会議という流れからいくと、入るのが難しい宝塚に娘さんが入ったということも、修造式ポジティブの結果なのかなと。
松岡:それはどちらかというと、好きにやらせていたということはありますね。
茂木:ここですね! みなさん。好きにやらせていたと。ここですね(笑)。
松岡:そうそう、そこは脳的に言うとどういうことなのですか?
茂木:いやー。だからそこですよ。自由にやらせないと、ポジティブにはならないでしょ。
松岡:競争とか?
茂木:競争ではポジティブにならないでしょ。
松岡:ならない?
茂木:ならない。その人のスタイルと言うか、その人のやり方でやっていかないと。
松岡:へぇー。
茂木:今、これなんの打ち合わせもないですからね!
松岡:もちろんないのですが、やっぱり一番ね。
茂木:だってさ、某NHKの『SWITCHインタビュー』というコーナーで、俺が入ってきたら、いきなりサーブしてきたんですよ。
(会場笑)
ぜんぜん。もうなんの手加減もなかったですよね。
松岡:そう、だから、「先生、とにかく入ってこられます」。(笑顔で走って)「はーっ」て、来たから。
(会場笑)
僕が。
茂木:いきなり。
松岡:200キロ近いサーブをブカッ! と打ったのですよ。
茂木:でも、俺はそれを打とうとして、足をひねったんですよ。
(会場笑)
松岡:もう番組の始まりから。
茂木:撮影の最初に。あれでも、ポジティブですよね(笑)。
松岡:先生がポジティブだったらということで、そうした新しいことに対して挑戦したいと。
茂木:脳科学の立場から言うとね。正直言うと、人生には何であれ想定外のことがありますよね。その想定外のことをポジティブに受け入れられたら、もうそれでOKなんですよ。
松岡:OK?
茂木:うん。
松岡:じゃあ、その。
茂木:例えば、松岡修造がいきなりサーブしてくるとか。これをもう受け入れられたらOK。
松岡:そういうものに対して、しっかり、うまくできた、できないではなくて。
茂木:はい。
松岡:それを受け入れるということが、ポジティブだと捉える。
茂木:みなさん、どうですか? 人生でいろんなことがあるじゃないですか。想定外のことが。だいたいポジティブになれない人は、人生をすべて計算したり、計画しようとするわけですよ。
松岡:ある。
茂木:そうすると、絶対に人生は裏切りますから。松岡:裏切られました?
茂木:もう何回も。
(会場笑)
最近はちょっとお笑い……(笑)。
(会場笑)
松岡:別に、これは、僕、先生あれが一番ポジティブだなと思ったのですよ。
茂木:何がでしたか?
松岡:想像ができなかったですよね。
茂木:まったく。いや、ビックリですよ! Twitterというものの恐ろしさを知りましたが。
松岡:気軽にやりすぎたのですよ。
茂木:あれ? 修造さん、裏アカウントあるんですか?
松岡:裏アカウント?
茂木:Twitterのアカウントありませんよね?
松岡:僕は持っていないです。
茂木:裏アカウント、実はあるんでしょ?
松岡:ない。
茂木:なんかウダーッとしたこと、つぶやいてたりとか。
松岡:ぜんぜん。
(会場笑)
茂木:ないか(笑)。
松岡:でも、なんですか。ちょっと繰り返して申しわけありませんが、先生はある意味脳科学者で、しかも「こういうことをしちゃいけませんよ」とわかっている中で、したわけじゃないですか。気付かずに。
茂木:いやー。
松岡:それをテレビであそこまで責められるのがわかっていても、伝えにいったということをポジティブに捉えいて。
茂木:あの後、古舘伊知郎さんに、諭されました。
松岡:なんて?
茂木:ああいう番組の座組? セッティングだと、こうなるとわかっているところに、そもそも行っちゃダメですよと。
松岡:ダメだったんだ。
茂木:これみなさん、テレビで、例えば今日こういう座組というか、こうした設定になっているでしょ。こうした現場でいくらベストを尽くしていても、必ずあるかたちになっていくのですよ。
松岡:へぇー。
茂木:わかります? 僕、『ワイドナショー』という番組や『しくじり先生』という番組で、現場ではベストを尽くしたのですが、あのセッティングで番組を撮るということは。
松岡:はい。
茂木:「こうなるということは、わかっているでしょ!」と古舘さんが言って、「スゲーな、この人」と思いまして。僕そんなのわかっていないから。
だから、今日この人はわかっている人なんですよ。だって、この方さっき僕が来る前に書いていたでしょ? このセッティング全部修造さんがやっています。
この人は、天然に見えて、実は計算してんですよ。
(会場笑)
計算してんですよね。すべてね。
司会者:すいません。ちょっとあの……。
茂木:そろそろ本題に。
司会者:参加者のみなさんが。
茂木:おそらく今ので、局の方が使いたい映像は撮れたと思います。
(会場笑)
娘さんの宝塚のコメント、あそこは使うと思います(笑)。
松岡:ちょっと待って。本当に、メディアの方には、一切宝塚の話1回もしたことないのに、これ触れられたら話す以外ない。
茂木:俺こう見えても、現場の方に対する思いやりがあるんですよ。だって、ここに来て、帰ってデスクに、「何撮ってきたんだ?」「なにも……」「そんなの使えるか!」みたいな。「お、修造が娘の宝塚のこと言ってるじゃん!」。
松岡:だから、1番話しちゃいけなかったんです。
(会場笑)
茂木:いや、この後はなにを喋っても大丈夫ですから。ネタは取れたんでね。
松岡:前向きに、すべてね。
司会者:すみません。先生、せっかくみなさんからアンケートを取っているので。
松岡:ネガティブなことを。
茂木:お願いします! ここからは、みなさんの時間です。
司会者:これを1つずつ答えていっていただきたいなと思うのですが。
松岡:まず、とりあえず、ネガティブな思いというものを聞かせてもらってね。
茂木:ぜひぜひ。
松岡:そういうことを先生と。
茂木:もうどんどん!
松岡:アンサーを答えていく。
茂木:こいよ! こいよ!
松岡:では、ネガティブ。
(会場挙手)
茂木:お! はや!
松岡:ぜんぜんネガティブじゃない。
参加者1:聞いて! 先生聞いて!
茂木:え? これは何? マイクがいくのですか?
司会者:いきます!
茂木:では、お願いします。
松岡:どうぞ。
茂木:どうぞ。
参加者1:やー! うれしい!
松岡:だって、これがネガティブじゃない。
茂木:なにこれ、映っちゃうの? あ、ビックリした。急に。
参加者1:こんにちは!
松岡:すごいね。
茂木:ぜんぜん、ネガティブじゃないでしょ。
松岡:違う。
茂木:こんにちは! どうしました?
松岡:どうしました?
参加者1:入っていますか?
松岡:入ってる。聞こえてる。
参加者1:(笑)。すみません。私は、お仕事で、すっごい不安なんですね。
松岡:不安。お仕事が不安。
茂木:いやいや、あちら(松岡の方を指さして)を見て喋ってください。
参加者1:(笑)。
茂木:なんの仕事ですか? え? 魔法使い?
参加者1:はい。
茂木:本当?
参加者1:ではなくて、接客業なのですが。
茂木:接客業。
参加者1:はい。しゃぶしゃぶ屋さんでやっていまして。
茂木:おー! 今流行っています。しゃぶしゃぶ。
参加者1:ありがとうございます。今度来てください(笑)。
松岡:自分の宣伝。
茂木:何がネガティブなの?
参加者1:うまくお客さまに思いが伝わっているかどうかが不安なんですよ。私が言っていることが。
茂木:(笑)。え? ちょっと待って。お店では、どういった役割なのですか?
参加者1:私は、ホールです。
茂木:本当に接客だ。
参加者1:(膝をついてしゃがんで)「いらっしゃいませ」とやっています。
松岡:何が一番不安なのですか? 僕から見ると、ちょっとやりすぎちゃう。
参加者1:(笑)。
(会場笑)
茂木:修造!
松岡:ちょっと、こう!
茂木:修造! 何言ってんだ!
松岡:違う? そうじゃない?
参加者1:はい。
松岡:なんで?
参加者1:言葉遣いとか、すごく気になっちゃって、小さいことが気になっちゃうのですね。どうしても。
茂木:これどうですか? 小さいことが気になる人、確かにいますよ。
松岡:それはみんなでしょ。僕も超気になります。
茂木:うん。それは、ちょうどだから、最近話題になっている発達障害の方なんかも、実は小さいことがすごく気になっちゃって、コミュニケーションがうまくいかないということもあるのでね。どうしたらいいのかな? うーん。捨てることやな。小さなことはな。ちょっと小さなこと握って、パーンと捨ててみようぜ!
参加者1:わかりました。
茂木:いや、わかったのか!(笑)。
(会場笑)
茂木:はやーい!
参加者1:捨てます。捨てますね、じゃあ。
茂木:修造さん、でもさ、あったよね。テニスをやっているとき。小さいことが気になっちゃって。ジンクスとかどうですか?
松岡:ジンクスとか、僕はものすごかったわけですよ。サーブを打つ前はお尻を必ず触らなきゃいけないとか、右目左目とか。それをやらないと、安心できない。一番良くないのは、完璧主義。なることは大事なのですが、いこうとすればするほど。
茂木:ダメ! 例外があるもんね。
松岡:なんせ、もしもそれが揃っているのにダメだったら。
茂木:どうしたの? 貫いた? それとも捨てた?
松岡:なるべく捨てる作業が多かったですね。
茂木:やっぱり捨てることが大事なんだよー。
参加者1:わかりました。
茂木:でも、ジンクスを作っちゃって、その通りにやるというのも手だよね。毎回接客やるときに。
松岡:そうそう。落ち着きますからね、それで。
参加者1:はい。なんかとか自分で考えます。
司会者:じゃあ、そろそろ修造さん。
茂木:あーそうか。なんか貼るんだ!
参加者1:名前ですね!
茂木:修造若い!
松岡:下の名前。
参加者1:陽子。
松岡:陽子?
司会者:修造さん! お答えを。茂木先生。
茂木:先生、書くの?
(悩みのポジティブアンサーを書くため、机に移動)
松岡:ごめんなさい、今。
参加者1:陽子です。
松岡:陽子さん。話してて、ごめんね。
参加者1:なに話していたんですか?(笑)。
(参加者1のために松岡と茂木が、悩みのポジティブアンサーを書く)
司会者:次、どうしても修造さんとお話したい方は、手をあげていただけますか?
(会場挙手)
(手をあげている人をさして)では、次の方。
茂木:これどうするの? これ(注:悩みの答えを書いた紙)見せる? カメラに見せるの? 修造さん、今書いたんですが、僕の答え「まわれ」です。「まわれ」。ちょっと回ってみていただいていいですか?
参加者1:(ぐるぐると回る)
茂木:ほら! 360度見えたでしょ?
参加者1:はい。
茂木:ひとつのことだけ見すぎなんだよ。360度見ようぜ!
会場一同:おー!
(会場拍手)
参加者1:はい! ありがとうございます。
松岡:すごい! これが、茂木先生の脳科学的なアンサーなのです。僕なんか、陽子って名前がついているのだから、そもそも太陽なわけです。僕は、接客する上で、陽子の太陽になって来られた方が、よっぽどいいですよ。暗く「はい、どうも~」なんて言われるよりも、明るければ、人に何か言われたって関係ない。
それが陽子さんの良さじゃないですか。自分の良さをなくしてどうする!
参加者1:はい!
(会場笑)
松岡:ぜひとも。
茂木:どこに貼るの? 貼るんだろ?
松岡:まず、陽子さん、2人ね。先生、この丸を前に。
茂木:貼りましょうか。
松岡:貼りましょうか。僕、後ろに貼ります。
茂木:俺も後ろ。じゃあ、肩に。
松岡:肩。
茂木:ペタ!
参加者1:あ~! ありがとうございます~!
(会場拍手)
松岡:こうやって、全体を見ることが大事だということですね!
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