2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西野亮廣 氏(以下、西野):どうもよろしくお願いします。がんばります、西野です。よろしくおねがいします。たいしてなんにも聞いてないんですよ、今日のことは。とりあえず「前例の無い挑戦の先にあるものは」というテーマがあるので、前例の無い挑戦はけっこう私やってるほうだと思うんですよ。
最近やったので言うと、インスタでセフレを募集するっていうのをやりました。その先にあったのは、嫌われるっていうことですね。
(会場笑)
すごく嫌われるっていうことです。本当にインスタでセフレ募集したんです。けっこう反応があって。これいい情報かもしれない、人妻が8割くらいでした。
(会場笑)
「セフレやります」みたいに手を挙げてくれたのは人妻が多いということですね。これ、ごめんなさいね。僕の希望ではないんですけど、僕だけ45分しゃべれって言われてるんですよ。だから「西野ちょっと長いな」って思うかもしれないので。
僕の希望ではないので、今日なにしゃべるかも決めてないから、時間とか……。
(会場に向かって)お兄さん、30分たったら「30分たった!」って言ってもらっていいですか? 大きい声で。俺「わーっ」てしゃべっちゃうから。
(会場笑)
とりあえず今から30分ね、目安にします。
うちの女性スタッフがいるんですよ。これがこの間ストーカーにあって。20歳ぐらいの若い子なんですけど、50くらいのおっちゃんに付きまとわれてたんです。毎日毎日。
あるとき、マンションのインターホンがピンポーンと鳴って、「あれ」と思ってドアの覗き穴、ばって覗いたら、ドア挟んで向こう側にそのおっさんがいてるんです。まあ、オートロックのマンションじゃないので、部屋の前までこられる。で、そのおっさんがかなりやばいやつで、下を脱いでズボン脱いでパンツも脱いで、(下半身を指して)完全にここを出して、この“先”をですね、女の子の郵便受けにこう入れてきたんです。
これはヤバいということで警察に通報して、このおっさんは現行犯逮捕になった。僕が非常に勉強になったのは、このおっさんがはたして何の罪に問われたか。
(会場笑)
3つの罪に問われた。1つは脅迫罪ですね。要はずっと付きまとってきたから、脅したっていうことで脅迫罪。2つ目はわいせつ物陳列罪、これは(下半身を指して)これを外に出したということで。勉強になったのは3つ目なんです。住居侵入罪になるんです。
(会場笑)
今日はこれだけでもみなさん覚えて帰っていただきたい。
(会場笑)
ここだけでも、カウントされるぞっていう(笑)。ここだけでも1人に入った、「男が1人入った」っていう。
(会場笑)
ご覧の通りなにしゃべるか決めてないんですよ。起業家の方はそういう挑戦される方が多いと思うので、今までの登壇者の方がすごくいい話をしてくださって、僕はどうしようかな。気持ちの話じゃなくて、実際の話をします。なにかみなさんが使えるんじゃないかみたいな話。
たぶん『えんとつ町のプぺル』を出して話をするとわかりやすいと思うので、『えんとつ町のプぺル』の作り方と売り方、どうやって売ったかということを話します。
これ、ありがとうございます。さっき紹介があったように27万部売れました。ありがとうございます。
(会場拍手)
『えんとつ町のプぺル』っていうのは27万部売れたんですけど、目標はぜんぜん届いていなくて、スタッフと言っていたのが「100万部いく」っていう。売れたって言っても、まだ売れてないです。売れてないんだけども、今日びこの時代に、絵本を27万部売るってまあまあけっこう大変なんですけど。
じゃあ、まぐれでそこまでいったかというと、別にそういうわけではなくて、キッチリ4年半かけて準備をしたんです。この絵本に関しては、確実に売りにいった。どうやって売りにいったかっていう話を……、(今日のイベントは)そういう会ですよね、ポコチンの話とかもういいですよね。
(会場笑)
そういう話をしますね。『えんとつ町のプぺル』の作り方と売り方の話をすると、『えんとつ町のプぺル』の前に、「じゃあなんで西野は絵本描いてるの?」と。よくわかんないじゃないですか、芸人が絵本描くって。よく言われるんですよ。
その経緯をざっくり説明すると、20歳から『はねるのトびら』という番組がスタートしてですね、25の時にゴールデンにあがる。ゴールデンにあがって全国ネットですよね。視聴率は20パーセントとって、それだけではなくて、朝は『おはスタ』に出て、昼は『笑っていいとも』に出て、夕方は『キンコンヒルズ』っていう番組をやって、もう1個別で、今はなきベッキーちゃんのグルメ番組をやって。
(会場笑)
夜は『はねるのトびら』をやって、夜中は音楽番組のMCもやって、大阪ではなんかコメディーの駐在さんみたいなのもやって、「こうなりたいな」みたいなのには25の時になれたんです。
たぶん一番売れていた若手で。毎週どれくらいだろ、視聴率だからちょっとざっくりしてるんですけど、4,000万人くらい自分のことを見ていてくれていたっていう。「こうだったらいいな」っていうところに25の時にいったんですけども、確かに収入はあがったし、知名度があがったし、地方に行ったらちやほやされるようになったし、「人気タレント!」って紹介されても恥ずかしくないくらいなったけれど、「スターにはなってないな」と。
そこにいったらもうちょっと世界が広がるって思ったら、結局やっぱり上にはたけしさん、さんまさん、タモリさんがいらっしゃって、ダウンタウンさんがいらっしゃって、ナインティナインさんがいらっしゃって。結局、芸能界の順番がぜんぜん変わってないって、「ここで変わらなかったらどうすんの」って思った話。
瞬間最大風速は吹いているし、お膳立てはされているし、下駄ははかせてもらっているし、一番いい状況で、ここで俺が抜いてないって絶望だったんです。売れてなかったら言い訳できました。売れてなかったら居酒屋の隅のほうで、「俺があの場所にいったらもっとホームランバーンって打てるのに」「俺にテレビ出るチャンスさえくれたら俺いけるのに」みたいな。
だけど、一番売れてたからもう言い訳ができない。これはもう絶望だった。「なんでそんなことで絶望なの」って思うかもしれない。
(会場に向かって)じゃあ、おねえさんよ。
(会場笑)
おねえさんに好きな人がいて、「どんな人がタイプですか?」って聞いた時に、その好きな人が「綺麗な人が好きだ」っていったらおねえさんすごくがんばると思う。ダイエットもして、お料理教室も通って、ネイルもして、髪の毛もして、メイクもきれいにして、おしゃれもして、習いごともして、完璧な女性になってその人のところに行って、「付き合ってください」って言ったら「ごめん俺ゲイ」って言われた感じで。
(会場笑)
もう絶望じゃないですか、もう無理じゃんみたいな。ここまでやっていて、いけなかったらもう無理じゃん。で、「あ、テレビやめよう」ってなって。テレビをやめようというか、目標はスターになる、一番おもしろくなるっていうことでこの世界に入ったから、このままやっても、30代40代50代は、「なんとなくこれをやって、これをやって」みたいになるのが見えちゃって、この確認作業で余生をすごすのは嫌だと。
入ったからには一番おもしろくなる、世界一おもしろくなるっていうことでこの世界に入ってるんで、「このままじゃ無理だな」「用意されたレールの上でいっててもこれはもう逆転ないな」って。
じゃあ自分でレールを作るしかないと思って、まずテレビから片足抜いちゃった。で、梶原君と……。
梶原君ってわかりますか? これ忘れないでくださいね。これどこかで放送されてるのかな?
(会場笑)
まああの生活保護の不正受給でおなじみのですね。
(会場笑)
みなさんの税金でマンションを建てたという、すごいお金の使い方をされている。そうなんです、これ忘れないでくださいね。なんか僕が嫌われている嫌われているって言いますけど。一番嫌われているの、梶原と河本さんですから。
(会場笑)
本当に嫌われている。あいつむかつくんだよ。ちょっと話逸れてもいいですか? ほんとむかつくのあいつら。俺、生活保護の不正受給があった時って、よしもとでデモが起こったの知ってますか? 吉本興業の本社前でデモが起こったんです。50人60人くらいのデモ隊が、吉本興業の本社前で、メッセージボードぶら下げてるんですよ。
吉本興業のタレントが続いたもんだから、生活保護の(問題が)。その模様を、おねえさんくらいの方が僕のTwitterにコメントくださったんです。写真付きで「西野さん大変なことになってます」と。
パッと見たら、メッセージボードに「吉本興業なんちゃらかんちゃら」「次長課長河本なんちゃらかんちゃら」これはわかります。「キングコングの梶原なんちゃらかんちゃら」これもわかりますよ。「キングコング西野おもしろいこと言え」なんでだ!
(会場笑)
なぜ俺は、生活保護の不正受給で、俺のお笑いのクオリティのダメ出しを受けなきゃいけない。
(会場笑)
そして、そのTwitterを送ってきてくれたこのおねえさんが写真につけていたコメントが、「この写真をみて西野さんが傷つくと思うと私は大変ショックです」。
だったら送ってくんなバカタレが。
(会場笑)
まあその梶原君を呼んで、マネージャーも呼んで、吉本興業の偉い人も呼んで。番組のプロデューサーだディレクターもみんな呼んで、とにかくテレビやめるっていう話をして、やめるっていうのはなんていうの、レギュラー番組はすぐにやめれないから、グルメ番組、クイズ番組、情報番組のコメンテーター、あとはひな壇、ひな壇でない芸人。そういったものいっさいやめちゃう。
もちろんそういうことをやめると、テレビのスタッフさんとの接地面積が減るわけだから、テレビの仕事はだんだん尻すぼみになっていく、先細りになっていくのはまあわかっていたけど、これ以上テレビをやっても逆転はないから、それはおもしろくないと。一番おもしろくなりたいから。
で、どうしようかなって飲み歩いてた時に、タモリさんに呼び出されて「お前ちょっと絵描けよ」。「絵ですか?」と。あんまり絵に興味ないんですよ俺。興味ないというか、描いたことがない。絵が得意だったわけでもないし、美術部だったわけでもないし、空き時間にイラストを趣味で描くようなやつでもなかった。
でもタモリさんが「絵を描け」っていう。自分が絵を描いたのは人生で1回だけ、小学校の時に私は非常に威張っていてですね、兵庫県の田舎の川西市っていう、山奥の人間なんで威張ってて、女子としゃべる男とかとっつかまえて、「お前女としゃべんな」ってやってたんですよ。「頭冷やせ」みたいなこと言ってですね、(殴るふりをしながら)こうやってこうやってたんですよ。
(会場笑)
そっち側の人間です。まあ、それはうぶな、女の子としゃべれないから、「俺は硬派だぞ」って気取ってた。「硬派西野だぞ」「漢、西野だ」って気取ってたんですけど、中学の2年生になった途端に、急に女性の体が魅力的に見えてきて、私の下半身のこの『えんとつ町』がむくむくときたわけです。
(会場笑)
で、同級生の男の子たちは、エッチな本とか、ビデオとか貸し借りしてるけど、私は昨日まで女子に興味がない「硬派な西野」できていたもんですから、「エッチな本貸して」って言えなかった。買うお金もなかった。「もうこれ描くしかない」と思って、女性の裸を描いて、それを見て性欲を発散するという自給自足のですね。
(会場笑)
その時だけなんですよ、絵描いたの。その時は一生懸命やりましたよ。一生懸命絵と向き合った、なぜならうまく描かないと興奮しないから、大急ぎで画力を上げる必要があった。
中学2年からそういう自給自足のエロを始めて、中学の3年生くらいになった時に「私スケベです」いうカミングアウトをして、もう絵を描く必要もなくなったので、絵から離れたんですけど。
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