2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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吉田浩一郎 氏(以下、吉田):みなさん、こんにちは。私はクラウドワークスという、個人がインターネットで働けるサービスをやっています。働き手が100万人くらいいて、個人が会社に所属しなくても、最高年収2,400万円まで稼げるというようなプラットフォームをやっています。
クライアントも、トヨタからホンダ、三菱UFJ、JTなど。企業にいたみなさんのお母さん、退職されたお父さんといった方が働けるようなサービスになっています。
MCあまり氏(以下、あまり):ありがとうございます。ちなみに吉田さん、私も利用させていただいてます。
吉田:あー、そうですか! ありがとうございます。
あまり:僕はデザイン系の仕事もしていて、絵も描くので。個人の能力を発揮するプラットフォームって、今までなかなか探せなかったというか。こういったものがあるとすごく活躍の幅が広がったなあという気がしますね。
吉田:おっしゃるとおり。20世紀は学生さんから大企業に入って終身雇用というモデルだったんですけど。今はもうご存知のように、働き方が多様化してきています。そういった多様な働き方を選べる世の中を作るということを目的としたところ、非常にニーズがマッチしたんです。
創業から3年で東証マザーズにも上場させていただいて、今、鋭意、新しい市場を作っているところでございます。
あまり:ありがとうございます。まさしく「働き方を変える」を実践されている吉田さんですね。
それでは、パネルの企業の方々をご紹介したいと思います。株式会社葵・代表取締役の石井貴基さん。続きまして、株式会社フィードフォース・代表取締役の塚田耕司さん。そして株式会社LiB・代表取締役社長の松本洋介さんです。
こちらの3名のパネラーと、吉田さんをモデラーとしてやっていただきたいと思います。それではよろしくお願いします。
吉田:ということで、「働き方を変える」というセッションでございます。簡単に、自己紹介をお1人ずつ。では、石井さんから。1〜2分で。
石井貴基氏(以下、石井):よろしくお願いします。株式会社葵の石井と申します。現在、スマホ学習塾・アオイゼミという中高生向けの学習サービスをやっておりまして、30万人ほどの受講生に囲まれて日々がんばっています。そういったベンチャー企業でございます。
吉田:はい、すごく簡潔な自己紹介ですけども、よろしくお願いします。
(会場拍手)
塚田耕司氏(以下、塚田):フィードフォースの塚田と申します。我々は、企業向けのマーケティングを支援するクラウドサービスをやっています。
クラウドっていうと、吉田さんところと混同してしまうんですけれど。SaaSといわれるクラウドサービスを提供することで、おしなべてすべての企業が非常に簡単にプロモーションができる。そういう世界を作ることを目指してやっている会社になります。
吉田:なるほど。よろしくお願いします。では、松本さん。
松本洋介氏(以下、松本):LiBの松本と申します。おはようございます。当社は、働く女性たちが「バリバリ働きたい」「結婚や出産、育児などのライフイベントを大事にしたい」「プライベートを大事にしつつ働きたい」といった、プライベートとライフの両立を叶えるためのライフキャリア支援事業を行っています。よろしくお願いします。
(会場拍手)
吉田:はい、よろしくお願いします。ちょっと、みなさんに先にうかがいたいんですけど。大企業は受けてなくて、ベンチャーの面接とか採用面談しか行ってないよという人ってどれくらいいますか?
(会場挙手なし)
吉田:いない! なるほど(笑)。逆に今日、ベンチャーに興味あるんだけど、今のところ大企業しか、インターンや面接、訪問してないよっていう人ってどれくらいいるんですか?
(会場挙手なし)
吉田:あれ? ああそっか、わかった。3月1日からスタートだからまだなのか。なんか手を上げようぜ(笑)。じゃあ、ベンチャーに興味ある人?
(会場挙手)
吉田:おお! わかった。話しやすい。
ということで、まず「働き方を変える」というとこなんですけ。これはなんといってもやっぱりLiBの松本洋介さんですね。
松本:はい。
吉田:女性の働き方を変える。あるいは女性の多様な働き方を作っていく。今までのビフォア・アフターで、ビフォアで女性の働き方がどういうものだったのか、それが今、どんなふうにLiBさんによって変わっているのか。そのあたりを教えてほしいんですけど。
松本:そうですね。男性の方も多いので、女性に限らず、僕たちがやっているテーマをお話しします。僕たちは社内で「働き方のフォーマットを変える」って言ってます。
ちょっとみなさん、イメージしてほしいんですけど。僕たちも含めて、上の親の世代たちはどういった働き方がメジャーだったかというと、お父さんが大黒柱で、がんばって働いて、お母さんが支えます。……といった、専業主婦と大黒柱みたいなモデルがすごく多かったんですね。
お父さんは正社員で総合職で残業ありで、転勤もいとわない。「とにかくがんばって働くぞ」みたいな働き方が多かったんです。ただ、これからの時代って少子高齢化で出産にもちゃんと向き合っていかなければいけないし、高齢化社会になると介護もありますよね?
要するに仕事だけやっていればいい、残業込みで転勤もして仕事にすべてを捧げていればいいという働き方自体が時代に合わないというか、けっこう無理がきているなと思っているんです。
とくに女性の活躍というテーマでは。今、女性の方々も正社員で働く時代になっていますよね。女性の場合は、わかりやすくライフイベントとぶつかるので、どうしても自分のことだけに時間を使うことが許されるタイミングが、20代もしくは30代前半までの人が多いんです。
そのあとからは子供や家族に、どうしても時間を割かなければいけない。もちろん、男性も育児とかやらないといけないんですけど。そうなったときに、正社員で残業あり、転勤します……といった、なんでもありな感じだと、今のフォーマットってもたないんですよね。
そうなったときには、わかりやすく言えば、時短とか例えば副業をするとか、午前中だけ勤務するとか週3だけ勤務するとか。いろんなかたちで社会に参加するっていう。参加の仕方を増やしていかなければ、企業も労働力を担保できないし、個人もプライベートと社会での活躍、両立が難しくなってきたなと思っているんです。
そういった中、これからの時代の生き方と社会への参加の仕方が、これまでと噛み合わなくなってきていて。一方で、新しいフォーマットが増えつつあるなと思っています。
吉田:おっしゃるとおり、前は9時5時は働く時間、それも週5日必ず働く。土日は休む。夜は友達と飲みに行く時間、というフォーマットがあったんです。でも今、うちでも週3の正社員とか、週4の正社員みたいな形で子育てや介護を両立するような働き方を容認してたりするんですけど。そこらへんどうなんですかね。
2社のお2人のなかで、例えば「こんな新しい働き方の取り組みしてるよ」みたいなところがあればちょっと。副業とかでもいいんですけど、教えてほしいです。
塚田:うちの会社では副業オッケーにしてるんですね。
吉田:副業オッケー。
塚田:まだまだ少ないと思うんですけれども、とくに我々の会社だとエンジニアとかデザイナーなど、専門スキルを持っている社員がけっこう多いので。そういう方はもちろんうちの会社のなかでパワーを発揮してもらう、っていうのもあるんですけれど。
余った時間というか、自分の自由になる時間で、ほかで力を使ってもらってプラスアルファで稼いでもらう。
吉田:なるほど。そういう方って、やっぱり今増えてるんですかね!?
塚田:増えてると思います。
吉田:うちも副業オッケーにしてまして。ここらへんが大企業との差なんだと思うんです。大企業では、基本的に「専業でうちの会社にだけやってくれ、でもみなさんの雇用は終身では保障しませんよ」という流れになってきているわけですよね?
これ、おかしいですよね。「拘束しているんだったら全部面倒を見てよ」という話だったらわかるんですけど。
うちでは、実は20〜30人くらい副業してまして。それこそ、「エンジニアだったら自分のサービスを持って当然じゃない?」みたいな。そういうようなところは、新しい働く世界になってきているのかなと思いますね。じゃあ石井さん、どうですか?
石井:そうですね。弊社も副業に関してはどちらかというと推奨しているところがあります。社員の可能性もあるでしょうし、「働き方みたいなことを制約できるほど、我々雇用する側は言えるんでしたっけ?」っていうところがそもそもあってですね……。
当然「本業もがんばってくださいね」というところはありつつ、副業推奨です。そちらで身につけたスキルを、本業に還元してもらうこともできると思っているので、そこはむしろ勧めていますね。
吉田:これってどういうことなのかというと、要はみなさん一人ひとりの「どう生きたいですか」が問われている時代なんですよ、ひとえに。
大企業にぱっと入って、思考停止したままで、「言われたことをやればとりあえず大丈夫です」っていう時代じゃなくなってきているわけですね。終身雇用じゃなくて、2〜3個の企業を掛け持ちしてもいいわけです。
弁護士みたいな働き方を個人でも、エンジニアでもデザイナーでもできるようになってるわけですよね。だから、そこらへんで自分自身で働き方のデザインをして、企業と対等に付き合っていく姿勢は今求められているのかなと思いますね。
はい、では次にですね。働き方をもう1つだけ。「これからの日本はどんな働き方になっていくんですか?」というあたりを、今度はマーケティングオートメーションの塚田さんの観点からお願いします。
要するに、ロボット、AIですね。どう働き方を変えるのかという軸で。塚田さん、お願いします。
塚田:はい。先ほど松本さんのほうから「働き方が多様化する」みたいな話があったと思うんですけれど。僕らがやっているのは「働く中身」の改革というか、そこをよりいいものにしていくことを中心にやっています。
例えばマーケティングといった広告の領域でもすごく、手作業というか、オペレーショナルな業務がけっこう多いんですよね。それを今までは本当に人手で、何時間もかけてみんなやっていた。
それに対して、我々がなにをやろうとしてるか。そういうのは全部機械=AIにまかせて自動化すればいいじゃないかというところです。そして、自動化して浮いた時間を本当に必要な、生産性が高いというか、クリエイティブな業務にあてることによって、どんどん会社が成長する。そういった支援をしていくサービスを作ってます。
なので、仕事の質を上げるというか、業務の内容を豊かなものにして、より楽しく働けるような環境づくりを目指している感じですね。
吉田:なるほど。興味本位の質問なんですけど、社内でそういうルーチンワークをやっている方がいないってことですか?(笑)
塚田:いないとは言わないんですけれど。自社のいわゆるクラウドサービスもありますけれども、今、いろんな会社さんがいろんな業務フローのクラウドサービスをどんどん出しているんですよね。
採用のところもそうですし、経理や財務、マーケティングも。いろんなところでそういうツールが出てきてるので、我々としてはそういうものをどんどん積極活用していくようにしています。
我々がいいSaaSのクラウドサービスの作り手であるためには、クラウドサービスの使い手でもなくてはいけないというような考え方ですね。
吉田:なるほど、いいですね。
塚田:全業務をいろんなツールで効率化するっていうのは、積極的にやってます。
吉田:今、ちょうどニュースの話が出ましたけど。大企業では今、業務フローが固まってしまっていて、そのなかのいわゆる「人間でしかできないこと」をやっています。
Googleの広告出稿ツールというものがあるんですけど、それの下でですね、キーワードを1つひとつタイピングで入力していって、「それの単価がいくらだ」というのを件のグループではやってたんですよね。それは人間にしかできないんだけど、単なる作業なんですよ。
今、大企業に行くと新卒はそういうところの危険性もあって。一方で、今これだけ社会が変化しているなかで「変化を作る側にまわる」「まわり続ける」ことは非常に重要だと思ってまして。ベンチャーであるというのは、その変化を作る側に立ち続けることができると思っています。
ベンチャーと大企業というところで、石井さんはリクルートさんやソニーの生命保険、まさに大企業をいろいろ見ているなかで、このベンチャーと大企業の醍醐味っていうか……。
大企業にもいいところがたくさんあると思うんですよ。ただ、今の感じだと、まさに就活を始めて「なんとなく大企業を見ておこうかな」くらいにみなさん思っているはずなんですよ。石井さんから、そこらへんにガツンと(笑)。
石井:そうですね、大企業とベンチャーの違いをひと言でいうと、裁量権の違いだと思っています。
基本的に、大企業にもいろいろあります。会社によってなにができるのかも違うと思うのですが。少なくとも、新卒が入社して3年以内に与えられる裁量権……要するに自分で仕事を決められる幅は確実にベンチャー企業の方が大きいと思っています。
例えば、弊社の場合はインターン生からそのまま新卒で今働いている、入社2年目の学生などがいます。その社員には基本的にはマーケティングを任せていて、ゴリゴリ進めてもらっているんですね。気づくと「あれ、業界でもトップクラスの環境になっているんじゃないの!?」ということになっていたりもします。すごく感謝しているんです。
吉田:なるほど。今の話を続けていくと、若手の活躍みたいなところをみなさんにお聞きしたいんですけど。うちだと、事実として取締役副社長……上場企業の取締役副社長が2013年の新卒なんですね。
それも、入社4年目で取締役副社長をやっていて、うちの事業計画をすべてマネジメントしちゃっているんですよ。そういう意味では本当に若手の活躍の場になっています。今年で26〜27歳ですよ。それくらい、どんどん活躍できる場がベンチャーには広がっているわけですよね。そういうところで、若手の活躍についてなにかコメントがある方はぜひ。
塚田:そうですね。弊社も、吉田さんのところみたいに若手が役員になっているということではないのですが、新卒1年目から新規事業立ち上げプロジェクトの責任者になって、どんどんできる幅を広げている人が何人かいますね。
吉田:それってね、大企業だとなかなか……。「まずはこの目の前のことをやれ」「みんなこれで何年かやったんだ」となる。そして、それが終わってから新規事業……みたいなね。
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