2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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司会者:では、続きまして、ゲストプレゼンテーションに移りたいと思います。まずは、C Channel株式会社森川さまに「F1女性が求めるHOW TO動画とは?」というところをお話しいただきたいと思います。では、森川さま、よろしくお願いいたします。
森川亮氏(以下、森川):みなさん、よろしくお願いします。C Channelの森川です。
まず、なぜC Channelという会社を立ち上げたのかということからお話ししたいと思います。
もともと私は日本テレビに11年いました。そのときに、海外に出ていくメディアを作らないと、日本の文化や社会が理解されないだろうと、国際放送というプロジェクトを立ち上げて、衛星を使って主にアジアに番組を配信していたのですが、事業的になかなか厳しく、1年で撤退しました。
そのときに、「いつかタイミングがきたら、またそういった事業をやりたいな」ということで、今回改めてこの事業を立ち上げました。
もともと映像のビジネスは映画から始まって、映像を撮る機械とそれを見る劇場ものができました。さらにテレビが生まれることによって、生中継という技術が生まれ、それを受ける受像機を使って、家で映像を見る時代が来ました。
この両方に共通するもの、映像を作る機械と見る装置の両方が同時に変わる映像の革命が起こっているんですよね。まさに今、スマートフォンで撮って、スマートフォンで見る時代が来ています。世界的に映像革命が起こるだろうと考えています。
スマートフォンが生まれてから、エンターテイメント業界はさまざま変わりました。例えば、ゲーム業界ではコンシューマーゲーム機が売れなくなったり、音楽も今、みなさんスマートフォンで聴いていますよね。
唯一、映像だけが変わっていないんですが、これがいよいよ大きく変わる時代が来るだろうと思っています。「1分動画」ということで、今、若い方々が1日に受けるメッセージの量は3,000から5,000くらいだと言われています。そうすると文字を読んでいる余裕がないんですよね。
LINEでも多くの場合、文字よりもスタンプを使ってコミュニケーションをとっているように、なるべく短い時間で情報を吸収したいと、動画もどんどん短くなってい状況にあります。そして、C Channelのご紹介ですが、去年(2015年)の春に開始しました。
特徴としては、まず縦長の動画だということですね。スマートフォンで動画を見るとき、とくに若い女性は縦で見ている人が多いと言われています。手が小さいので横にすると両手で持たなければいけないということで、みなさん縦に持って見ているという状況です。
弊社はさまざまなソーシャルメディアで展開をしていますが、日本最大規模のエンゲージメント数ということになっております。
日本だけでなく、海外でも展開していまして、韓国、中国、タイ、台湾、インドネシア、そして来月(2016年12月)にはフィリピン、ベトナム。こういったところに展開しています。インドネシア、タイ、台湾に関しては、すでに現地でナンバーワンになった状況まできています。
また、弊社で「クリッパー」と呼ぶインフルエンサーを使った動画の投稿もやっています。子会社として、Yellow Agencyというインフルエンサーマーケティングの会社も設けました。こちらはC Channelだけではなく、InstagramやTwitter、YouTubeへの展開も可能になっており、こちらも海外のネットワークを持っております。
動画のHOW TOですが、幅広いジャンルを作っています。今は、20ジャンルぐらいでしょうか。さまざまなものを作っています。動画制作の制作能力としては、製作スタッフだけでも30人くらい社員がいまして、スタジオも3つ持っていて、フル稼働している状況です。
SNSについては、LINEを本格的に開始しました。LINEだけでもフォロワー数が360万、Facebookが400万、あとはTwitter、Instagramでもそれぞれ数10万のフォロワーがいる状況です。加えて、自社メディアのMAUが110~150万くらいなんですが、さまざまなメディアで動画配信をしている状況になっています。
「なぜHOW TO動画なのか?」というところなんですが、多くの動画を製作して配信しました。先ほどお話があったように、いわゆるバズ動画の時代があったんですけれど、なぜ今バズ動画があまり元気がないかというと、バズ動画をシェアばかりしていると、「この人、仕事してないな」って思われちゃうんですよね。
一時期、Facebookでソーシャルゲームが流行ったときに、最初は人気になりましたけれど、「ゲームばかりやってるじゃないか」ということで、だんだん人がいなくなったように、今は、バズ動画よりは、シェアしたときにその人が賢いと思われるような動画が非常に人気なんです。
なので、HOW TO動画が人気なんだということです。これは広告に関しても言えることで、動画広告というと、どうしてもテレビコマーシャルをイメージしてしまう方が多いのですが、テレビコマーシャルはだいたいスキップされます。
なので、1番大事なことは、「ちゃんと見たい」「最後まで見たい」「繰り返し見たい」、こういったことを思ってもらうことです。実際にあとでご紹介しますが、シャンプーのCMでも、HOW TOにしたところ再生数が5倍、エンゲージメント数が10倍になりました。
なぜHOW TOなのかというところなんですが、まず動画を見て触れて、かつ動画のなかで理解し、動画を繰り返し見るなかで自分も試したいと行動する流れが生まれます。この一連の認知理解行動が1つの動画のなかで行われるというところが、HOW TO動画、そして動画広告のポイントだと思っています。
繰り返しになるんですけれど、テレビの宣伝部の方はどうしてもきれいなイメージ動画を作りたいと思ってしまうんですが、そういう動画はすぐにスキップされてしまうので、いかに繰り返し見て、かつ行動をうながすか。これが非常に重要だと思っています。
(事例動画流れる)
これがいわゆるブランディング寄りの広告です。商品を紹介して、キャッチフレーズを出す。今、一般のユーザーの方は、企業のメッセージをあまり信用しないと言われていますね。例えば、化粧品のCMで、「有名な女優さんが使っていてきれいです」、と。でも、「本当に使っているんですか?」とみなさん思っているわけなんですよね。
それに対して、こちらはHOW TO動画なんですが、実際に試して比較するという動画形式になっています。こうやって実際に見ていただいて、泡立ちを比較したり。あと、仕上がりの部分ですね。髪の状態も変わって、イメージするよりも具体的にどういう効果があるのかが見やすいところがポイントかなと思います。
それで、実際に興味をもっていただいて、商品の特性を具体的にイメージしやすく、また簡単に自分も真似できるところが大きなポイントかなと思います。「おもしろい」「役に立つ」「友達にシェアするとネタになる」このあたりがポイントだと思います。
僕たちはターゲットをF1層に置いているんですが、サービス、コンテンツのすべての基準を「女性の知りたいに答える」に置いています。それを見ることによって、その中身そのものを自分ごと化できるところが我々の動画コンテンツの肝だと考えています。
(事例動画流れる)
こちらはアルビオンさまの事例です。アルビオンさまはどちらかというとお客さまがF1よりちょっと上の層だったんですが、若い層に広げたいということでご一緒させていただきました。
化粧品会社さまの話を聞きますと、商品に本当は差別化できる要素があるんだけれど、実際にそういった部分を理解して使っているお客さまはあまりいないと。ですので、そのよさがわかるのは、やはり動画だということで、動画でお見せするかたちをとった事例です。
(事例動画流れる)
また、こちらはランクアップさまです。ランクアップさまも比較的お客さまの年齢層が高かったのですが、若い層にリーチしたいということで一緒にやらせていただきました。
このときは動画の上に商品購入のバナーを置くことによって購買につなげるということをやらせていただきました。結果的にコンバージョンも、ほかのメディアに比べても非常によかったという実績を出しております。
実は弊社は今月から動画のeコマースを開始予定でして、とくに化粧品に関しては動画で紹介して商品購買につなげるという実績がいくつも出ています。
こういったようにさまざまな動画を若い女性向けに展開しているんですが、HOW TO動画で商品を紹介することによって、それを理解して、試して、そして「実際にそれを試しました」という写真がさまざまなソーシャルメディアで上がるようになってきています。
また、後ほどパネルディスカッションでいろいろとお話ししたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
(会場拍手)
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