2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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司会:「あの時の自分、今の自分」というテーマのもと、お話を伺ってまいります。それでは、西山さん、中村さん、中瀬さん、紀本さん、よろしくお願いいたします。
紀本千恵子氏(以下、紀本):今から3時限目が始まります。タイトルは「先輩が語る。あの時の自分、今の自分」です。
すでにこの会場の外のブースに行かれた方もいると思いますけれど、アダストリアさん、アクセさん、ベイクルーズさんを代表して実際に働いているお三方に、今日は来ていただきました。
実際にどういった仕事をしてるか、どういったキャリアパスを経て今に至るのかについて、具体的に聞いていきたいと思います。
これからアパレル企業を目指していきたいと考えている方にとっては、とても貴重な機会になると思います。ぜひお話を聞いていただいて有意義な時間を過ごしていただければと思います。よろしくお願いいたしします。
背景にそれぞれの皆さんのプロフィールが出てくると思うんですけれど。これですね。ご紹介します。
手前にいるのか西山睦美さん。ベイクルーズ入社2年目、現在、販売員。よろしくお願いいたします。
西山睦美氏(以下、西山):よろしくお願いします。
紀本:真ん中にいらっしゃいますのが、アダストリア、中瀬敬太さん。入社6年目です。よろしくお願いします。
中瀬敬太氏(以下、中瀬):よろしくお願いいたします。
紀本:一番奥にいらっしゃるのがアクセの中村朋美さん。入社12年目ですね。
中村朋美氏(以下、中村):よろしくお願いします。
紀本:どうぞよろしくお願いいたします。社名より実際にブランド名を言った方がピンとくる方もいらっしゃると思います。
ベイクルーズは「Journal Starndard」「IENA」「Spick&Span」。あと最近は飲食に関しても、すごく手広くやられています。パンだったりハンバーガーだったり。どんどんカテゴリを増やしてますよね。
西山:そうですね。
紀本:アダストリアに関して、皆さんがピンと来るのは「GLOBAL WORK」「LOWRYS FARM」「niko and ...」とかですね。ほかにも、もっといっぱいありますが、代表的なものはこれらですね。
中瀬:はい。
紀本:アクセは、セレクトショップの「PARIGOT」を運営しています。広島の尾道が本社で、今は丸の内にも分店があります。あと横浜にも。どんどん東京、関東に進出してきていらっしゃいます。
中村:はい。
紀本:このお三方にそれぞれのお仕事を聞いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
この表を見ていただくと、皆さん最初は販売員からスタートしてるんですよね。だいたい販売員からスタートしてそれぞれのキャリアパスを経て来てると思うんですけれど。
まずは入社2年目の西山さんに。
私たちが外から見ていると、販売員のお仕事って接客をしてお洋服を売っているというイメージがあると思うんですけれど。それ以外に、実際どういうことを普段されているのかについて詳しく聞きたいと思っています。そのあたりをお伺いしてもいいですか?
西山:皆さんが思っている通り、1日の流れとしては接客が主になります。だいたい1日7時間ほど店頭に立って、7~8割程度はお客様に接客しています。そのほかは、レイアウト補佐をしているので週に1回店舗のレイアウトを変えたり、アクセサリーのレイアウト担当なので、お客様にいかに見やすいかというのを考えたりしています。
接客時間を確保するために、そういった事務作業は極力控えめに早く終わらせて、接客が一番大事なので、接客をメインにしているというような感じになります。
紀本:今、西山さんはルミネ有楽町店の「Deuxieme Class(ドゥーズィエム クラス)」のファッションアドバイザーですよね。入社の時からDeuxieme Classを希望していたんですか?
西山:そうですね。私は入社前から実際に店舗に足を運んで「Deuxieme Class」のその世界観を知って、「すごく素敵だな」という感想が本当にあったので、「ここで働きたい」と第一志望でベイクルーズを受けて、そこに配属された感じです。
紀本:本当に希望通りに入れたんですね。
西山:そうですね。私の場合、第一志望で、そこが通ったというかたちになります。
紀本:実際に好きなブランドに入ってみて、働いてみてどうですか?
西山:やはり今は、店頭に立っているので、自分が一番好きだなっていうお洋服を毎日見れて、自分がそれに関われるというのはすごく幸せだと、感じてますね。
紀本:楽しんでやってらっしゃる。
西山:はい。楽しいです。
紀本:中瀬さん、今は企画をやったりマーチャンダイザーとして活躍されていますけれど、最初は販売員だったんですね。
中瀬:そうですね。1年目は熊本のほうで、販売員を3年やってました。
紀本:「RAGEBLUE」でやってたんですね。
中瀬:そうですね。
紀本:今おしゃっていただいた仕事内容以外に、例えば「特に僕はこういうことを努力してました」とか、そういったことはありますか?
中瀬:努力してたというより、僕の場合はお世辞にも接客が得意なほうではなかったので、どちらかと言うと裏方の商品の整理だったり、レジの補佐だったり、周りのみんなが働きやすい環境を作るようにしてました。でも、接客も苦手ながらに頑張ってました。
紀本:苦手ながらに(笑)。苦手だったんですか?
中瀬:はい。すごく苦手でしたね。
紀本:その後、店長になられてますけど。
中瀬:そうですね、なんとかならさせていただきました(笑)。
紀本:中村さんはどうですか? 最初、販売でスタートして。
中村:私も丸6年店頭におりまして、その後アシスタントバイヤーとオリジナルの企画に入る機会いただいたんですけれど。やはり、そのチームに入ってみても思いましたが、店頭から得られる情報と、対お客様から得られる情報がないと、そのチームに配属されてからも、自分の能力が発揮できなかったと思います。なので、丸6年間、店頭の時間をいただいたことがすごく自分の成長になったと感じてます。
紀本:販売の仕事の、おもしろさだったりやりがいみたいなところも皆さんにお伺いしたいと思います。西山さんは2年目ですが、どうですか、実感として? 難しいところもあると思うんですけれど。
西山:そうですね。難しいことがまだ2年目なのでたくさんあるんですけれど、やっぱり一番楽しいって思えることは、お客様に自分が提案したお洋服を買っていただいて、喜んでいただくということですね。それはすごくやりがいです。また、新作をいち早く自分自身が見てワクワクしたり、楽しい気持ちで働けるということにはすごくやりがいを感じてます。
紀本:中瀬さん、思い出すとどうですか?
中瀬:僕はお客様を接客するというよりは、お客様と話をしながら提案してというようなことをしていたんですけれど、お客様って最初は隠しているんですけれど、意外といろんな思いを持っていて。「実はこんなところに着て行きたいんですよ」とか「実はこういうことに使いたいんです」とか。そういう思いに触れながら会話することがすごく楽しかったですね。
紀本:苦手と言いながらも楽しいところはあったということですね。
中瀬:そうですね。苦手と言いつつも、そこはなんとかして(笑)。
紀本:中村さんはどうですか?
中村:私は、店頭に立っている際にお客様との信頼関係が徐々に築けるというのが最大の魅力でした。
やはり店頭にいらっしゃった方って何かしらのニーズを持って来店してくださっていて。何かのフックに引っかかっったから当店を選んで足を運んでくださっているので、その隠れたニーズを引き出して提案を差し上げた時に、こちらが思った以上に満足をしてくださった方は、絶対にリピートで来てくださったり、「中村さん、今日居ますか?」って名指しで来てくださる方もいらっしゃって。
そうやって信頼関係を築きあげていくこと、物を売るだけの仕事ではなくて、人間関係と信頼関係を築いていくというのが最大の魅力だと思ってました。
紀本:先日、尾道に行って中村さんの会社の男性の方にインタビューをしてきて。アシスタントバイヤーから今メンズのバイヤーになってる遠藤さんって方なんですが。
その遠藤さんがおっしゃっていて印象的だったのが、「信頼関係ができると結婚式に呼んでくださったり。そういったプライベートなところまで本当に信頼してくれているということがすごく嬉しい」と。そんな嬉しいサプライズもあるんですね。こういったところも魅力ややりがいに繋がってくるのかなと思いました。
販売のお仕事を数年して、お二人は3年目、4年目でもう店長になられてますよね。お二人はとても頑張っていたんだと思うんですけれど、店長に3~4年でなるというのは結構あることなんですか? 勤めている会社でどうですか、中瀬さん。
中瀬:うちで言うと3年目で店長というのは普通ぐらいで、そんなに珍しい話ではないと思います。早い人だと、新卒で入って1年で店長になっちゃうみたいな人もなかにはいます。すごく優秀な方がいらっしゃるので。あとは「どこどこの店舗の店長が異動するんで、そこに行って店長してください」みたいな運とか、きっかけがあると店長になったりしますね。
紀本:中村さんはどうですか?
中村:弊社の場合、3年目で店長はちょっと早いほうなんですけれど。配属されたエリアだったり、販売の仕事が任せられる人になってくると徐々にそういったポジションが与えられるようになるかと思います。
紀本:お三方が見て、できる販売員とか優秀な販売員ってどういう人だと思いますか? 自分のことに置き換えると言いづらいと思うので、一緒に働いている周りの販売員さんを見ていて思うこととかありますか? 中瀬さん。
中瀬:僕が純粋に思うのは、やっぱりよい販売員の周りには笑顔が多いです。お客様も自然と笑っているし、その販売員も笑っているし。自然とそういう雰囲気を作り出しちゃうみたいな人は本当に優秀というか、僕はいいなって思いますね。
紀本:自分自身もお仕事を楽しんでいるというのが伝わってくる感じですかね。一緒に買い物を楽しんでくれるような。
中瀬:そうですね。「売らなきゃ、売らなきゃ」って感じじゃなくて、「一緒にやりましょうよ」みたいな。そういう柔らかい雰囲気の人は、僕はすごくいいなと思いますね。
紀本:販売員さんによってはお客様のクローゼットを覚えていて、「これに合うお洋服はこれですよ」と提案する方もいらっしゃるって聞きますけれど。
中瀬:そうですね。それは本当に記憶力が大事になってくるんですが、そういう人もなかにはいらっしゃいますね。僕は残念ながら、そうではなかったですけど。
紀本:西山さんはどのタイプですか?
西山:そうですね。私はまだ入社して2年目なので、来るすべてのお客様に笑顔でコミュニケーションができたらと思っています。
先ほどの質問で、販売員としてすごいなと思う方は、顧客様がたくさんいる方を、私はすごく素敵だなって思いますし、自分の理想とする販売員の姿だと感じています。
やはりお店のなかでもしっかり結果が付いている方って顧客様がすごく多くて、お客様からの信頼がすごく高い人が多いんです。そういう方ってお客様とお喋りするのも上手ですし、会話の引き出しもすごく多いので、そういう販売員に自分自身もなりたいなとは思います。
紀本:ファッションが好きだというのと同時に、会話の引き出しが多いとかそういったことも大事になってきますよね。
西山:そうですね。お洋服だけじゃなくて、最近あったニュースだったり、「あのご飯屋さんすごく美味しかったんですよ」とか、「あそこのショップのお洋服可愛いですよね」とか。自分たちのブランドだけじゃなくて、ほかの情報に対しても引き出しを持っている方はすごくお喋りが上手いなって思います。
紀本:その人にとって重要な、その人が欲しそうな情報をちゃんと提供できるかということも販売員としては大事ということですね。
西山:そうですね。
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