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「就活のしきたり 踊らされる学生たち」 ひろゆき×石渡嶺司(全6記事)

ひろゆき「カタチだけ真似しても受かるワケない」 就活の"しきたり"に踊らされる学生たちに警告!

就活本、就活サイトが溢れた影響で、どの学生も似たり寄ったりのアピールしか出来なくなってしまった昨今。ひろゆきこと西村博之氏と大学ジャーナリスト・石渡氏が、この「就活のしきたり」を捨てることで新たな選択肢が生まれるのではと語ります。ESの書き方等、学生たちの実体験に基づく「就活の極意」も必見!

自己分析・適性検査・SPI……なにが違う?

ひろゆき:じゃ、次のテーマは。「自己分析・適性検査」

ひろゆき:これ、僕受けたことないんですよ。

石渡:大丈夫です、当時はそんなになかったですよ。……まあ、90年代はボチボチ出てきてますね。

ひろゆき:受けたことある人います? 自己分析・適性検査。

(ほぼ全ての学生が挙手)

ひろゆき:みんなやってはいるんですね。ちなみにどんなのですか? ちょっと説明してもらっていいですか?

学生:リクナビとかマイナビのやつなんですけども、例えば、私は仕事をするときに何を優先するかっていう選択肢が1~5まであって、並べ替えをしたりとか。どういう風に働きたいかとか、やりました。

ひろゆき:それ何問くらい?

学生:何問くらいか覚えてないんですけども、通してやったら10分近くかかりました。

ひろゆき:へえ。

石渡:リクナビのは20分くらいかかりますね。AかBか選びなさい。A、B、どちらかといえばA、どちらかといえばBの4つ選びなさいと。それが何問だったかな? 100だかいくらだか、ダーッと並んでいて。

ひろゆき:これ(自己分析・適性検査)の勉強をするってことですか?

石渡:まあ、勉強をやったり……。

ひろゆき:「仕事で何を優先するべきですか」って実は正解があって、その正解を選ばないと落とされることがあるってことですか?

石渡:いや、それだけじゃあないです。

学生:適性検査って2つに大きく種類がわかれてて、自主的に受けるほうと、企業で受けるときに、筆記試験にくっついてるタイプとかあるじゃないですか。あっちって、自分はあんまり気にしたことはないんですけど、どうやら正解があるって書いてある本があったりして。こういう能力が高めに出るように受けましょう、とか、こういう質問はこう答えたほうがいいよ、みたいなノウハウはあるみたいですね。

ひろゆき:へえ……。というのは、噂なのか、事実なのか。

石渡:もちろんあります。でも今の話は適性検査でしょ? 今話してるのは自己分析のほうで、自己分析って別に対策するものじゃあないですよね。

学生:ないですね。マークシートを埋めていく、自主的にやるほうですね、自分がさっき言ったのは。

ひろゆき:自己分析は意味が無いと。適正検査は意味がある。 それは勉強したほうがいいってことですか?

石渡:全くできない人は、ある程度はやらざるを得ません。

ひろゆき:全く出来ない人?

石渡:例えば、 「501-501=?」という問題があって、答えを1~4の選択肢から選びなさいと。

ひろゆき:これ、適性検査じゃなくて算数じゃないですか?

石渡:出ますよ、そういう問題。

ひろゆき:それは解けて当たり前だと思うんですよ、正解があるから。そういう話? 適性検査って。

学生:SPIとはまた違うんじゃないですかね?

石渡:まあいろいろなタイプがあるけれど。

学生:自己分析ってもともと自分が面接に行く前に自分を整理するもので、適性検査っていうのは、企業が診断するためのテストで、SPIってのはまた別、っていう認識で就活生はやってると思うんですけど。

石渡:でもそれは数学分野とかで、計算問題とかも含めて出るでしょ。

学生:そうですね。でも、自己分析と適性検査とはまた色が違うかなってのは。それはもちろん正解もあってボーダーラインもあると思うんですけど、この2つに関しては僕はあんまりわからないですね。

ひろゆき:さっきの算数みたいなのは、正解があるから間違うわけにいかないと思うんですけど、そうじゃない、仕事で何を優先しますかとか、ってのは別に好き勝手選んでいいってことでいいんですか?

学生:おそらく石渡さんが話してるところと、ひろゆきさんが話してるところが違いまして、

石渡:今の話って、自己分析と適性検査がごっちゃごちゃになってるよね。

学生:ひろゆきさんが話してるのはおそらく自己分析で、面接とかじゃなくて試験とか関係無しに、自分が将来どうしたいかって時に必要になってくる材料が自己分析なんじゃないかなと。石渡さんが話したのは、おそらく面接で受かる、受からないの基準になる、SPIのお話を。

ひろゆき:SPI。名前は聞いたことがあるんですけど。どんなもんですか?

学生:簡単な計算問題とか。

ひろゆき:ああ。計算問題は間違うべきではないなと。じゃあ、自己分析は企業がそれを見て判断するわけじゃないから、関係ない。

学生:自己分析は自分のことなので、取り繕う必要はないんじゃないかなと。

別の学生:ゴールが本人の適性を理解するってところで、2つの方法というか分かれるんですね。やらされるものと、やるもので。やらされるものっていうのが、適性検査。企業を受けるときにWeb上で簡単な問題を受けさせるのと一緒に、その人の性格診断みたいなのを受けないと、エントリーシートが提出できないこととかありまして。

そういうときに、企業によって求める資質が決まっていて、それが高く出るように勉強するといいよ。みたいなのが書いてある本が出ていたりします。

もう一方、自分から自主的にやるのが自己分析で、それは単純に自分がどこの企業にあってるかな、どんな業者があってるかな、ってのを知るためにワークシートを自分で埋めていって、「ああ、自分ってこういう人間だったんだ」っていうような。

ひろゆき:わかった! 違うテーマを1個にまとめたのが悪い。

真面目すぎる人が陥る「自己分析」のワナ

石渡:ははは(笑)。すみません、私の本では、これ、一緒になってます。あの、就活の始めにこれを一生懸命やらなきゃって学生がいっぱいいるんですよ。そういう指導をする大学も結構多いので、ある程度やるのはわかるんですよ。

例えば、自己分析のほう。こういう分析で「自分はこの業界に向いてそうだ」と。それはそれでいいとは思うんですけど、就活を進めて行くと途中で「あ、何か最初思ってたのと違うな」と気付くかもしれません。

その時にいい加減な性格であれば軌道修正できるんですけど、生真面目な人だったら「最初に自己分析でこういう結果が出たんだから、信じなきゃ」と、ずーっと信じちゃうんですよ。そうなるとどんどん視野が狭くなって、結果的には就活がうまく行かない。

ひろゆき:自分がやった自己分析に、自分が縛られてしまう人もいるので気をつけようと。

石渡:はい。

「企業研究」はなんのためにやるの?

ひろゆき:わかりました。次のテーマ「企業研究・OB訪問」。

石渡:また違うテーマが2つ入ってますけど。

ひろゆき:じゃ、企業研究から行きますか。

石渡:学生にとって知らない企業っていっぱいあると思うんですね。特に中小企業ですとか、メーカーも大きいところなら皆さん知っているでしょうけど、小さいところって皆さん知らないわけですよ。

で、そういう企業はやめよう、となってしまうんですけど、実は中小企業でも、あるいは世間一般では知名度が低い企業であっても、実はすごく年商が高いとか世界シェアを持ってるとかっていう企業がいっぱいありますから。そういうところには目を向けて欲しいなと思いますし、そういうところが企業研究なんですね。

ひろゆき:具体的にどんなことをやるんですか。「中小企業で給料が高い」ってグーグルで検索したら出てくるんですか?

石渡:出てくるかも知れませんけども、あんまりでないのかなと。

学生:例えばですけど学生が知っている企業って、大抵、最終消費材を作ってるメーカーだと思うんですよ。でもそれを成り立たせている素材メーカーの名前ってあんまり聞いてなかったりして。そういう時に「業界地図」っていう本を見ると、この会社が作っている鉄がこの商品に使われてるんだっていうのがわかったり。この商品に関われるんなら、ここも面白いかもなってのを、見つけたりできる。

ひろゆき:世間にはあまり知られていないけれども、この会社は面白い製品の素材を作ってたりするから、行ってみようかな、みたいな。っていうのは、受ける会社の幅を広げるってことですか?

学生:それが第一段階で。もう一個は、志望動機をその会社に伝える時とかに、「こういう事業やられてますよね」って、ほかの人が知らないようなこととかを出して、自分はこういう経験をしてきたから役に立ちますってアピールすると。つまり相対優位性を確保するために、企業研究は独自の視点からやったほうがいい。IR情報を見たりとか。ようは二段階あるんです。

ひろゆき:なんか喋り慣れてますね(笑)。説明ありがとうございます。

石渡:ガチガチに歴代社長の名前まで暗記しろとかですね、そこまで要求する話でもないんです。ただ、その一方で「全く知りません。でも御社に入ってから一生懸命働きます」とか、そういうレベルでもやっぱり困るわけですよ。

ひろゆき:そうするとある程度、その会社について調べたほうが良い。

石渡:そうですね。

リクナビ掲載企業が世のすべてではない

ひろゆき:でも、Webもありませんっていう小っちゃい中小企業だと、調べようがないじゃないですか。

石渡:まあ、よっぽど小さいところでない限りは、だいたいあると思いますけどね。

ひろゆき:有名大学の大企業にはいってる人たちばっかりじゃなくて、就活生って世の中のいろんな全ての会社に入っていくわけじゃないですか。そうすると、中小企業に入る人のほうが多数だと思うんですよ。

例えばやおきん(「うまい棒」など駄菓子の販売で有名)みたいな会社って、実際どんなものを作ってるかって、……やおきんはホームページあるな。まあマイナーな中小企業で10人くらいのとこでも社員は募集していて、結局そこに人が入ってるわけじゃないですか。それってどうやって調べるんですか?

石渡:その場合は直接、その企業の採用担当者ですとか、あるいはそれくらいの規模だったら、会わせてくれっていったら社長にも会えるかもしれないので、直接会って話を聞く。OB訪問するってのが一番早いと思います。

ひろゆき:OBいないじゃないですか、中小企業に。

石渡:あ、ごめんなさい。私がいうOBというのは、広い意味でのOBです。社会人全般。自分の出身大学に関係なく、話を聞くってことです。そういうのを一番よくやってるのは慶応生ですね。私は慶応とは縁もゆかりもありませんけども、3人くらい受けましたよ、今年。学生からOB訪問。「俺、慶応とは縁もゆかりも無いよ」って言ったんですけど、何かしら参考になる話をしてくれればいいんでって。

ひろゆき:それって何か、慶応大学とか早稲田大学とかだったら、有名大学だからまともだろうから会ってやろうかな、みたいな話じゃないですか。でも、聞いたことの無い短大とかから連絡が来ても、面倒くせえとかなりません?

石渡:私は会います。

ひろゆき:それは職業柄会うわけじゃないですか。

学生:僕、結構そういうのやってたんですけど。例えばある程度以上の規模の会社、たぶん300人くらいが限度だと思うんですけど、300とか150人以下とかの会社とかだと、意外に社長とか会ってくれるんですよね。興味あるみたいで、普通に行くと。

だから、リクナビに登録して出てるとこしか採用されるところがない、とか、ホームページ出てるとこしかない、って思っちゃうとすごく、窮屈な閉塞感が漂っちゃうんですけど。行ってみるといろいろ会ってくれて、しかも実地とかやって気が合えば雇ってくれる、みたいなのが結構いたんですよ。

ひろゆき:それは何? 電話番号とか調べてかけるの?

学生:それもありますね。あと教授の授業で講師として来た人とかに、興味あるんでお話を聞かせてくださいみたいな感じで行くと、結構ノリノリで。むしろ学生の話が聞きたいなみたいな感じで。

合同説明会で売り込む

石渡:あと、どの大学、どの学生でも使えるのは一番いいのは、会社説明会です。合同説明会とかやってますよね。いろんな大学の学生が来てますと。採用担当者だか、現場の社員だかが話をして、これでおしまいですと。で、99%の学生は、いい話が聞けた、次の会社説明会を聞こうってゾロゾロって帰るんですけど。

そこであえて残ってすみません、もうちょっとお話をとか、後日改めてお話をお聞かせもらえませんか、とかダメもとで聞くんですよ。会社によってはほかの学生に不公平だからって断る会社もありますし、でもそういうことだったら時間作ろうかっていうのも。それは別に早稲田とか慶応とかでなくても、○○大学です○○短大ですでも。

ひろゆき:それはでも、さっき言ってた会社説明会の時間が終わったんだから、ルールを守るべきだってエントリーシートの話でいくと、時間を守らないで話を聞いてるようなルールを守らないヤツっていう印象を残しません?

石渡:大体の企業はエントリーシートは、はっきりと「エントリーシートのなかで言いたいことを書きなさい」って指示を出してるわけですよ。少なくとも余計なものを添付してくださいという指示は出してないわけです。

会社説明会も確かにおっしゃるとおりグレーゾーンではあります。よっぽど慌ただしい雰囲気があったらそりゃ、まずいでしょう。だけど大体の会社って、そんなに慌ただしい雰囲気では無いはずです。どの会社の説明会、採用担当者に話を聞いても、「聞いてくれればいいのに、前のほうで暇そうにたむろってるのに、何故か誰も声をかけてくれない。寂しい」と。

OB訪問しなくてもIR情報で十分?

学生:今までの話ってすごく正論だなって思いまして。ちょっと膨らませてみたいな話だと思うんですけども。要するに今までの企業研究って、受ける会社探したり、受かりやすくするためにすごく必要だよって言われてた。もちろんその通りなんですけども。その中でも特に『就活のしきたり』って、これ多分ちょっと皮肉を込めた言い方をしてるんじゃないかなと。

説明会とか会社訪問とかめっちゃ行きまくって、すごいコストをかけてる人って、実はそういうしきたりに流されているだけで、無駄なんじゃない? みたいな。それを言いたかったんじゃないかなってのが、番組の趣旨的にはあると思うんですよ。

その一つで自分が思うこととして、自分実は会社訪問、OB訪問なんてものは1個も行かなかったんですけども。なんで行ってないかっていうと、まあ、行ってるヤツは踊らされてるくらいに思っていたんですけども。

石渡:じゃあ、どうやって企業研究は進めました?

学生:基本的には投資家向けの情報を見て。

ひろゆき:投資家向きの情報を見るんだ?

学生:ええ。IR情報をみると有価証券報告書とかって、有名な企業とかもあげてるじゃないですか。あれって難しいんじゃないかと思われがちかもしれないですけども、全然そういうこととか無くて。財務諸表とか読める必要ないんですよ。

普通に事業の内容とか文章で書いてありますし。そういうところとかをしっかり見ていると、全然説明会より濃い話が書いてあると思うんです。中期経営計画とかも図や文章を使ってわかりやすく書いてありますし。

ひろゆき:誰から聞いたの? IR見たほうがいいよって。

学生:いや、自分で見ていたら。調べようと思ったら見るじゃないですか、その中で。

別の学生:最近の学内のセミナーでも、財務諸表を見たりとか。上場企業だったらエリネットっていうのがあって、そこでIR情報全て調べられるので、もちろん、おっしゃったように、日本語で書いてあるので非常にわかりやすい、学生でも充分理解できると。

ひろゆき:財務諸表見るのって、一般的なことなんですか?

学生:いや、正直一般的でなないです。たぶんそこが違いだと思うんですけど。

ひろゆき:受かってる人と受かってない人の違いですか。

学生:多分、意識の高い低いとかで。

石渡:彼はまだ3年生ですから。

学生:いや、でもそういうどっちかっていうと既成のそういう、OB訪問したほうがいいよっていうような情報以外の文脈を読み取るっていう力が必要なのかなって、ちょっと反省ふまえながら聞いてました。

ひろゆき:財務諸表見てるって人います? こっち側で。

(一部の学生が挙手)

石渡:ああ、やっぱり。

ひろゆき:受かってるヤツは見るのか? 財務諸表って。

成功者の"手段"だけマネしてもダメ

学生:OB訪問と同じような感じで、怖いなっていうのが、みんな見だすと、また同じになっちゃって競争が加速していく感じがすごくするんですよ。

ひろゆき:あ、じゃあんまり言わないでこっそり見てるほうがいいんだ。

学生:そっちのほうが僕は得なんですけど、OB訪問とかもさっき、ひろゆきさんが言ってましたけど、自分の大学じゃなくても会えるのもありまして。あと会社説明会も最近増えてきて、OB訪問って名前の会社訪問とか多いんですよ。ある意味フラットにしていることとかあるんですけど。あれもやっぱり加速していくのが、僕はあまりよくないかなって思います。

別の学生:いろんなトリッキーな話が出てると思うんですけど、しきたりっていう風に、石渡さんが皮肉ってるのって、それに踊らされるなってことじゃないですか、やっぱり。要するに、財務諸表とかIR情報とか見るのも、OB訪問するのもいいんですけど、何故それをやったのかってのがすごい重要で。

そいつの話を聞きたいからOB訪問をしたとかなら意味があるんですけど、しなきゃいけないっぽいよ、でするってのが超意味なくて。

ひろゆき:受かるらしいから来ました! みたいな。うぜーよ、お前みたいな。

学生:それが就活のしきたりなんですよ。

石渡:そう。だから、OB訪問をただすればいいんじゃなくて、やっぱりその話を聞いて、最終目的は内定を取ることですから、内定取って社会人になっていく訳ですから。そこはいろいろ考えるべきなのかなって。

ひろゆき:相手の会社に興味を持ってるから、OB訪問をして質問をするし、IRの財務諸表も調べるしって、もともと興味を持ってるっていう前提で、利発的な人は勝手にいろんな手段を見つけてやるわけじゃないですか。その成功した話を聞いて、手段の部分だけを聞いて「財務諸表読んできました」って面接で言って「だから何?」みたいな話になるってのが、落ちるって話ですよね。

石渡:そうですね。

財務諸表で会社の状態を見極める方法

学生:就活に対してすごいネガティブなイメージをもたれがちな理由って、単純に就活のコストがあまりにも高いからじゃないかなって自分は思うんですよ。そのコストの中で一番大きいのは、説明会に行ったりOB会に行ったり、実際に出向かなきゃいけないことで消費する時間だと思ってまして。

それを無条件にみんながやらなきゃいけないことだって思ってたとしたら、違って、説明会程度の情報であれば、ネットのレベルで説明会の情報って得られるよっていう。それがまあ、しきたりに踊らされるなっていうことなんじゃないかな、と自分は思ってます。

ひろゆき:結構重要なんですよ。Web業界なんかでも、その会社が何をやってるかって、例えば部門別に分かれてる場合に投資額が見えたりするんですよ。そうするといろんな分野をやってる会社で、予算が下がってるところって力を入れてないところなんですね。

例えばミクシィだと昔、ファインドジョブっていうのをやってたんですけど、あれも就職系どんどん減らしてるんですよね。で、mixiっていうソーシャル系に力をいれてるっていうのも財務諸表を見ればわかるんですよ。あ、これやる気ねえな、っていう。

そうすると多分、この会社でファインドジョブやりたいです、ってなっても、そこ縮小するからいらねえよって話になっちゃうから。そういうのが普通に資料に載ってるんですよね。ほかにも楽天だったりヤフーだったり、大きい会社でもどの事業部分が売上げを伸ばしてるか、売上げ延ばしている事業部が人を採る。

売上げ伸ばしてないところは、赤字で頑張りたいのか、そもそももう低空飛行でいくのかってのはちょっと判断がいるんだけど、それを見ると、ここの部門でこういうのをやりたいですっていうのを言えば、受かりやすいっていうのがわかるっていう。なので財務諸表ってわりと便利なんですよ。

社会でやってく上でも、例えば営業に行く時でも、ここ伸びてるからお金持ってるから買ってくれるんじゃねえ? ってなって行くってのがあるし。ファインドジョブで使うシステムなんて、もう絶対使わないじゃん。潰そうとしてるサービスなんだから。あ、そうじゃないかもしれないけどね(笑)。社会でも結構役に立つから、見ておいたほうがいいんですけど、なかなか習慣的に見れる人はいない。

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