2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
第1147回 マイキャリ『上司や先輩へ質問してもよいタイミングとコツ』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
加藤想氏:今日は「質問のタイミング」について考えていきます。「上司にいつ質問したらいいかわからない」「先輩が忙しそうで、質問しても大丈夫なタイミングがわからない」。こんな悩みをよく若手社員の方から受けます。今回は、適切な質問のタイミングや心構えについて考えていきます。
若手社員の方が悩む背景には、「なんでもかんでも先輩に聞くのは申し訳ない」「『そんなこと聞いてくるの?』と思われるのではないか」といった不安を感じる気持ちがあるからだと思います。相手が先輩であっても質問しにくいということなので、上司になるとなおさら聞きにくいと感じます。これは、非常に悩ましい問題だと私自身も思います。
そこでまず1つ言えることは、「新人の時にはどんどん聞いたほうがいい」ということです。今のタイミングだからしか聞けないことがたくさんありますし、新人だったら許してもらえることもたくさんあると思います。
そして実は聞かれる側も、新人の素朴な質問から学ぶことも多いです。なので本当にわからなくて困っているのであれば、笑われても、そして怒られたとしても、勇気を出して聞いてしまったほうがいいと個人的には思っています。
それでは、仕事や職場に慣れてきた、入社3年目から4年目になった時はどうするのがよいのでしょうか。「こんなことを聞いてもよいのか?」と躊躇するかもしれませんが、それでも聞くという姿勢が大切です。
そしてもう1つ大事なこととしては、「自分の上司をどういうふうにマネジメントするか」という概念を持つことです。マネジメントというと、一般的には「上司が部下を管理する」という意味で使われる言葉だと知られていますが、ビジネススクールの業界で有名な論文・ケーススタディに「Managing Your Boss」というものがあります。
どういうことかというと、「ボスとの関係性をきちんとマネジメントしないと良い仕事はできない」。こんなことを指しています。例えばメールで上司に報告をして、仕事が完了したと思っている人がいたとします。しかし、その上司はあまりメールが好きではなくて、直接話すほうが好きだった場合に、その上司との仕事がうまくいくことはありません。
どんなコミュニケーションの方法が好きなのか。どんな質問なら受け入れてくれる人なのか。どんなタイミングだったら機嫌が良くて、質問を受けてくれるのか。
スムーズに仕事を進める上で、上司の癖を理解することはとても大事です。質問のタイミングに困ったら、こういうことを意識してみてもいいかもしれません。
上司に媚を売るという意味ではなくて、上司の特性をきちんと理解した上でコミュニケーションをすることが非常に大事です。相手も人間なので、「上司だから」と完全性を求めても、なかなかうまくいきません。
何か質問したいことがある時は、まずは部下として上司の特性を理解した上で、タイミングとか、上司が好むコミュニケーションの方法に配慮をしていくとよいと思います。
上司も忙しい人なので、べったりと張りついて部下の面倒を見るわけにはいきません。「大丈夫かな?」「順調に作業が進んでいるかな?」と気がかりにはなっていますが、そこまでの時間が取れないのが現状です。
上司も部下に質問をされると、「頼りにされている」と感じてうれしい場面もありますし、答えてあげたいという気持ちになります。なので相手に配慮しながら、勇気を出して質問することが大事です。
一方で相談を受ける側の問題もあります。中には「今は話しかけないで」という「忙しいオーラ」を出している方もいて、そういう場合はなかなか話しかけづらいこともあります。
しかし、これも受け手の問題に含まれています。オーラに負けて聞きに行かないと、今度は「報告がないな」と言われてしまうので、我慢して行くしかないところもあると思います。
これまでお伝えしたように、ボスマネジメントの一環としてその人のキャラを知って、「どういうかたちでコミュニケーションをしていくのが一番円滑になりそうか?」という観察が、何よりも大事なんじゃないかなと思います。
どこまでいっても人間関係なので、相手の人間の特性を知るということを怠らないことが大事です。過剰に「上司だから」とか「ビジネスだから」ということではなくて、本当にその人とコミュニケーションが取りたい場合は、ふだんしている努力をビジネスの場でも取り入れていく必要があると思います。
というわけで、今日はここまでとします。何か参考になるとうれしく思います。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05