2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
第1147回 マイキャリ『上司や先輩へ質問してもよいタイミングとコツ』(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
加藤想氏:今日は「質問のタイミング」について考えていきます。「上司にいつ質問したらいいかわからない」「先輩が忙しそうで、質問しても大丈夫なタイミングがわからない」。こんな悩みをよく若手社員の方から受けます。今回は、適切な質問のタイミングや心構えについて考えていきます。
若手社員の方が悩む背景には、「なんでもかんでも先輩に聞くのは申し訳ない」「『そんなこと聞いてくるの?』と思われるのではないか」といった不安を感じる気持ちがあるからだと思います。相手が先輩であっても質問しにくいということなので、上司になるとなおさら聞きにくいと感じます。これは、非常に悩ましい問題だと私自身も思います。
そこでまず1つ言えることは、「新人の時にはどんどん聞いたほうがいい」ということです。今のタイミングだからしか聞けないことがたくさんありますし、新人だったら許してもらえることもたくさんあると思います。
そして実は聞かれる側も、新人の素朴な質問から学ぶことも多いです。なので本当にわからなくて困っているのであれば、笑われても、そして怒られたとしても、勇気を出して聞いてしまったほうがいいと個人的には思っています。
それでは、仕事や職場に慣れてきた、入社3年目から4年目になった時はどうするのがよいのでしょうか。「こんなことを聞いてもよいのか?」と躊躇するかもしれませんが、それでも聞くという姿勢が大切です。
そしてもう1つ大事なこととしては、「自分の上司をどういうふうにマネジメントするか」という概念を持つことです。マネジメントというと、一般的には「上司が部下を管理する」という意味で使われる言葉だと知られていますが、ビジネススクールの業界で有名な論文・ケーススタディに「Managing Your Boss」というものがあります。
どういうことかというと、「ボスとの関係性をきちんとマネジメントしないと良い仕事はできない」。こんなことを指しています。例えばメールで上司に報告をして、仕事が完了したと思っている人がいたとします。しかし、その上司はあまりメールが好きではなくて、直接話すほうが好きだった場合に、その上司との仕事がうまくいくことはありません。
どんなコミュニケーションの方法が好きなのか。どんな質問なら受け入れてくれる人なのか。どんなタイミングだったら機嫌が良くて、質問を受けてくれるのか。
スムーズに仕事を進める上で、上司の癖を理解することはとても大事です。質問のタイミングに困ったら、こういうことを意識してみてもいいかもしれません。
上司に媚を売るという意味ではなくて、上司の特性をきちんと理解した上でコミュニケーションをすることが非常に大事です。相手も人間なので、「上司だから」と完全性を求めても、なかなかうまくいきません。
何か質問したいことがある時は、まずは部下として上司の特性を理解した上で、タイミングとか、上司が好むコミュニケーションの方法に配慮をしていくとよいと思います。
上司も忙しい人なので、べったりと張りついて部下の面倒を見るわけにはいきません。「大丈夫かな?」「順調に作業が進んでいるかな?」と気がかりにはなっていますが、そこまでの時間が取れないのが現状です。
上司も部下に質問をされると、「頼りにされている」と感じてうれしい場面もありますし、答えてあげたいという気持ちになります。なので相手に配慮しながら、勇気を出して質問することが大事です。
一方で相談を受ける側の問題もあります。中には「今は話しかけないで」という「忙しいオーラ」を出している方もいて、そういう場合はなかなか話しかけづらいこともあります。
しかし、これも受け手の問題に含まれています。オーラに負けて聞きに行かないと、今度は「報告がないな」と言われてしまうので、我慢して行くしかないところもあると思います。
これまでお伝えしたように、ボスマネジメントの一環としてその人のキャラを知って、「どういうかたちでコミュニケーションをしていくのが一番円滑になりそうか?」という観察が、何よりも大事なんじゃないかなと思います。
どこまでいっても人間関係なので、相手の人間の特性を知るということを怠らないことが大事です。過剰に「上司だから」とか「ビジネスだから」ということではなくて、本当にその人とコミュニケーションが取りたい場合は、ふだんしている努力をビジネスの場でも取り入れていく必要があると思います。
というわけで、今日はここまでとします。何か参考になるとうれしく思います。
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略